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英文校正のSACDA025さん

現在進めているプロジェクトの中間報告として,すきま時間を利用して今年2月頃からコツコツと論文を書き進めていました.  今月初めにようやく完成.


英文校正をいつもお世話になっている業者に依頼.  同じ業者でも校正の仕方やその質には差があって,当たり外れがあるなあ...と思っていたところ,昨年とても丁寧に英文をチェックしてくれるエディターさんと出会いまして,最近はいつもその人を指名するようにしています. 接客の丁寧さが指名の多さにつながるというのはキャバ嬢さんだけじゃなくて,英文校正のエディターさんも同じであるらしい.  まいどおおきに.


いつも指名しているエディターさんは,本名が公開されていないから,「SACDA025」さんという源氏名…いえID番号で依頼をするようにしています. 先週返ってきた原稿がこちら.


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ものすごく細かいところまで直してくださって真っ赤になっている.


一応英語を教えているし,英語の専修教員免許状も持っていますので,正しい英文を書くことはできていると思うのですが,弱いのはやはり「文脈に合った巧みな表現」ということになるでしょうか. 表現については,やはり母語話者は強いなあと思うことが多いですね.  源氏名SACDA025さんにもいろいろと表現を直していただきました(だからキャバ嬢じゃないってば).


(サッチー作) ... the debate being reduced to "the longer the better" and "the more the better" argument...


(SACDA025さん作)... the debate being watered down to "the longer the better" and "the more the better" argument...


"be reduced to... "(...にまで減らされる)を"be watered down to..."(...にまで議論が薄められる)に直していただいたのですが,確かに,この文脈ではreduceよりwater downの方がしっくりきます. というか,water downって知っていたけど,自分で使ったことはありませんでした. なるほどこういうふうに使うのか!という新鮮な発見がありました.


英語の表現もさることながら,仕事の丁寧さやプロ意識の高さに関しても,SACDA025さんから学ばせていただいています.  自分もこんなふうに丁寧に,そして高い意識を持って仕事に取り組んでいかなくてはと.

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ルームフレグランス

研究室に,ルームフレグランスを置いてみました.


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ボトルの中に白い砂と貝殻が入っていて,


研究室は六甲の山の中にあるけれど,


ほんの一瞬だけ穏やかな海辺にいるような気持ちになれ...


るかなと思ったけど,そんな気持ちの余裕はありませんね(泣). ないんかい.


でも,とても甘くて優しいいい香りがして,何だか仕事がはかどります.


ルームフレグランスとかアロマってあまり興味がなかったけれど,こんないい香りに包まれて仕事ができるのだったら,もっと早くに使うべきだったかも.


なんだか人生半分損したような気持ち.


いくつになっても,新しいことを試してみることも大切ですね.

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徐々に

本年度4回目の会議で,週末から東京出張でした.

最初は右も左も分からなくてただ座っているだけの会議でしたが,回数を重ねるごとに,この会議の場での仕事の内容と進め方が分かってきて,少しずつですが,貢献できることも増えてきたように思います.

私の元々の静かで控えめな性格もありまして(自分で言っている)最初は意見を言うことも控えていたのですが,少しずつ,ディスカッションにも参加できるようになってきました. というか,思ったことがあれば積極的に言った方がいいんだなあということを感じました. 正しいか間違っているかということはあまり重要ではなく(その時は何が正しいかは誰も分からないわけだし),その意見を出発点として議論が成熟していくわけですので,そのきっかけを作るという意味でも,やはり意見を言うことは重要かなと. 

ハワイ大学で大学院生をしていた時も常々同じことを感じていたことを思い出しました. 日本の大学に就職してから,皆で意見を述べて議論を成熟させていくというこの感覚を失いつつあったのかもしれません. 意見を言わなくても,すでに上の立場の人が決めたシナリオ通りに決まっていくというのが日本的な会議の慣例でもありますので(個人の見解です). それに,みんな問題があることは分かっているけど,その問題を指摘したら「じゃあSatchyさんがやれば?」みたいになるから,みんなだまっている(個人の見解です),こういう文化にもすっかり慣れっこになってしまっていたのかもしれません. だから,東京でのこの会議の議論の進め方は,意思決定や問題解決のプロセスとして本来あるべき姿のような気がして,非常にすがすがしい気分です.

一回の会議は3〜4日間,朝から夜まで続きますので,会議終了後は,普段の仕事の後とは質の違う疲労感があります. なので,東京での滞在中,ささやかな楽しみを作ることも自己管理の上で大事になってきました. 会議のメンバーでお食事会に行くこともありますが,こちらに住んでいるお友達に会ったり,カフェ巡りをしたり,隙間時間で充電するようにしています.

この坂道は,特段珍しくもない普通の道なのですが,東京でのお気に入りの場所になりました. いつも滞在する小さなホテルにつながる小さな坂道. この会議の委員の任期が終わった数年後に見た時に,すごく懐かしい景色になりそうです.


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恵比寿にある「猿田彦珈琲」というお店のことを教えていただいたので,早速,行ってきました. というか,サルタヒコって一回聞いたら絶対に忘れないインパクトがあります. それに,英語母語話者泣かせの発音です(「サルタ」が「サリュータ!」になりそう.なんのこっちゃ).


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コーヒー豆をあれこれ物色していると,親切な女性の店員さんがやって来て,とても丁寧に豆のことを教えてくれました. 私が「神戸から来ました」といいますと,えらく感動してくださって,スイッチが入ったかのごとく,さらに丁寧な対応をしてくださいました. 外国人観光客になったきもち...



店員さん:「神戸ですか? 本当に素敵な街ですよね! えっと,昔,なんとかランドに行ったことがあります. えっと,なにランドだったかなあ...」


わたし:「ハーバーランドですか?」


店員さん:「ああ,そうです!ハーバーランドです!観覧車があって素敵なところでしたあ!」

というような会話も繰り広げられました. ハーバーランドしか行かなかったのかなあ...というあたりが気になりましたが(最初は「なんとかランド」って言ってたけど),神戸のことを褒めていただいて(観覧車のことしか言ってなかったけど),とても気持ちのいい接客をしていただきました. 


その女性店員さんがとてもかわいい方だったのと,神戸のことを褒めてくれたこともあって(ハーバーランドの「ランド」しか覚えてなかったけど),EBISUブレンドとSARUTAHIKOフレンチとドリップパックを購入. 新しい豆を買うときは,独特のワクワク感があります.


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今月は,またもう一度,会議があって東京です. 


次回も貢献できるようにがんばります. 


それと,ささやかな新しい楽しみ方を見つけることもほんの少しだけ.

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書き手を育てるということ

本学は,クオーター制(4学期制)を導入しているので,今週が第1クオーターの最終週になります.


担当している学部生向けのプロジェクト型英語授業は,例年と少し違うタスクを設定してみました.


「自分の出身地を紹介するパンフレットを作る(Creating Your Hometown Travel Brochure)」


というものです.


例年,ややお固めのジャンルであるアーギュメンタティブ・エッセイを書くことを主なタスクにしていたのですが,書き手である学生本人があまり楽しそうにしていなかったこと,そして,オーラルプレゼンも,何か「やらされている感」が否めない,なんか暗ーーい雰囲気になりがちであることが気になっていました. もちろん,こうしたエッセイを書く力の育成も大学英語教育の大事な目標ではあるのですが,もっと書くこと自体を楽しめるタスク,言い換えると,「先生に言われたからやってる」ではなくて,純粋に「誰かに聞いてほしい」,「読んでもらいたい」という気持ちになるような「実世界型タスク」を経験することも大事なんじゃないか...と模索する日々が続いていました. そんな中,行き着いたのがこのパンフレット作成プロジェクトでした. 

そして,今回,もう一つ,自分にとって新たな試みだったのは,「型やフォーマットをあえて教えない」ということでした. 教員の私から学生に伝えたのは,「パンフレットの読み手は,あなたの出身地のことをほとんど知らない」ということ. そして,「その人たちがあなたの出身地に行ってみたくなるようなパンフレットを作ってほしい」ということ. この二点でした. あとは,学生一人ひとりの個性とセンス,そして「読み手意識」(←個人的にはこれが一番大事じゃないかと思っている)に委ね,どんなものが出来上がってくるかを見てみよう...というものです.

その結果がこちら. 今日みんなが書いてきたパンフレット(一部)です.


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学生一人ひとりの思いが詰まった,そして一人ひとりの個性が伝わってくる素敵なパンフレットが仕上がっていました.  


ハサミでデザインを工夫したり,糊ではりつけて小冊子風にしてみたり,こちらから何も言わなくても,これだけの作品ができあがったことにまず感動しました. 英文そのものだけでなく,こうしたビジュアルデザインも,ライティングを通したコミュニケーションでは非常に重要な要素になります.


オーラル・プレゼンも,いつになく話す方も聞く方も楽しそうにしていて,誰一人眠っておらず,教室に一体感が生まれているように見えました. 


「自分が書きたいと思うもの」,「誰かに読んでもらいたいという気持ちになるもの」 


こうしたトピックを選ぶことが本当はとても大事なことなのでしょうね. アカデミック・イングリッシュにこだわることで,「良い書き手」が育たなくなっているのだとしたら,改善の余地があるのかもしれません.  


そして,18歳や19歳の若者は,大人が思っている以上に高いポテンシャルを持っているということ. それを伸ばす機会を作るのが教員の役割であるということ.


今日はそんなことを考える一日になりました.

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