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国際比較調査

科研基盤研究Bの大型プロジェクトで,「英語教育(特にライティング)の実態調査国際比較」というプロジェクトに関わっています.


2012年から始まった4年がかりのプロジェクトで,本年度が最終年度.


私は,研究代表者ではなく「分担者」として関わっているのですが,2012年のプロジェクト開始時期から,アンケートの作成とデータ分析とその報告を担当しているので,実質,調査の核となる部分は一人でやらせてもらっている(やらされてる)感じです.


現在は,秋に開催される国際シンポジウムに向けて,本調査のデータ分析結果のまとめとスライド作りに取りかかっているところです.


今日は一日,SPSSのアウトプットを見ながら,この結果をどんなふうに報告するか思考に思考を重ねていました. 重要な結果が出ていることが分かったのですが,これをどんなふうに伝えるか,つまり,どんなストーリーを作るかで,聞き手や読み手への「伝わり方」は大きく変わると思います. それは,例えば,報告の順序であったり,二つのデータの比較の仕方であったり,グラフなどビジュアルの見せ方であったり,いろいろなのですが,こうした「レトリック」というのはやっぱり大事なんだと思います. "what"は,"how"があってこそ生かされる,ということでしょうか. 良い研究者というのは,「ストーリーを描ける人」なのかもしれません(これはデータを改ざんするという意味ではありません).


そして,分析結果はただ数字を並べれば良いというものではなく,それを補強するような質的データがあれば一層意味のあるものになるように思います. 特に,私が携わっているような「教育」分野は,人間が研究対象ですので,ある行為の背景には必ず,その人たちの過去の経験,そして国の教育政策などが影響を与えています. その裏にある部分を見ずして数字だけ報告してもおもしろくないし,研究としてあまり意味がないのではないかなと思うのですよね. 


そんなわけで,最近「日本混合研究法学会」という学会に入会しました. 「混合研究」ってそのまんまやんって感じなのですが,量的も質的もどちらも大事にするアプローチは大いに賛同しますので,この学会の活動は今からとても楽しみです.

今週は,この科研のプロジェクトの最終報告を兼ねた打ち合せで東京出張. その後は,上に書いた日本混合研究法学会に参加するため大阪出張,と出張が続きます. 10月は仙台,11月はオーストラリア,アデレード(AILA)と今年後半は結構忙しくなりそうです.

生きていると,てめーこんにゃろーと腹立たしく思う出来事もあるわけですが,このように出張の機会をいただき勉強ができる環境にあることに感謝しなければいけませんね. 文章を書くことで改めて思考が整理され,今の状況に感謝することができました. ブログも大事ですね. 更新していかなくては.

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