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東京

科研共同研究の打ち合わせで東京に来ました.


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本年度が最終年度のプロジェクト. 成果報告として,一ヶ月後に国際シンポジウムを開催することになっています.

正直なところ,まだデータ分析を行っている途中で,一ヶ月後に国際シンポジウムを開催できるほどの仕上がりではないのですが,プロジェクトの運営は代表者の先生が担っていますので,分担者はその先生が決めたスケジュールで動かなくてはいけません. ソフトがきちんと整っていないとハードの存在はほとんど意味をなさないわけですが,とりあえず目立つ部分だけ取り繕っておけば,「なんとなくそれっぽく見える」ということでしょうか. あるいは,華やかなハードを先に用意しておけば,必然的に有能なソフトができあがることを期待して意図的にこういうスケジュールを組んでいるということでしょうか. どちらの場合であったとしても,あまり尊敬はできませんが,いろいろな考え方がありますので,とにかく今は自分に与えられた業務を真摯にコツコツと進めていくだけです. 「共同研究」というのは本当にむずかしい. 今回のプロジェクトで学んだことの一つです.


今回の打ち合わせのために,約2週間かけてデータ分析の結果をスライドにしてまとめましたが,自分がこれから伝えようとしていることを文字化したり図式化したりすることって本当にむずかしい. これも,今回のプロジェクトで学んだことの一つです. 作家の松浦弥太郎さんが,「文章を書くということは,自分がこれから言おうとしていることを深く考えることだ.だから『文章を書く』ということはむずかしいのだ」ということをご自身のエッセイの中で書かれていたのですが,発表スライドをまとめながら本当にそのとおりだなあと深く実感しました. 文字化しなければ,自分の頭の中や心の中にとどまっているだけで,それがきれいに構成されて一つのストーリーができあがることもないだろうし,他の人々にメッセージとして届けることもできません. 


「文字を書くこと=深く考えること」


このことをこれからも大事にしていきたいと思います. そういう意味で,今回の共同研究は不満がたまることもあるけれど,自分にとって貴重な経験になるはずです.


土曜日は一日中会議で,終わったのは19時前でした.  東京に一泊し,翌日福岡に戻る前に,以前住んでいた街に行き,よく通っていたカフェに行ってみました. 小田急系のスーパーの二階にある小さなカフェなのですが,窓側のカウンター席と流れているBGMが好きで,ここに住んでいた2009年〜2012年の3年間,よく足を運んだカフェです. 今日は本当に久しぶりに行ってみましたが,窓側のカウンター席もBGMも変わっていなくて,この席でハワイ大に提出する博士論文を必死で書いていた当時のことがぶわっとフラッシュバックしてきました. あれから自分はどのくらい成長しているのでしょうか. 今は,博士論文も提出し,学位も取得し,大学も国立大に変わり,肩書きも准教授になり,外から見れば成長はしているのでしょうけれど. でも,相変わらず自信がないままやっています. 自分に自信が持てるタイミングっていつどんなふうに訪れるものなのでしょうか.


カフェの後,一駅となりにある写真店に行き,写真を撮ってもらってきました. 4年前の秋,今の大学のポジションに応募する時に履歴書につける写真を撮ってくださったお店です. この写真店にいるフォトグラファーの清水さんは,本当にきれいな写真を撮ってくれます. お話も上手で,一緒に話していると,撮影して写真の仕上がりを待つというだけの短い時間が,とても有意義な時間になるのです. 写真というものも,それを作り上げる人のお人柄とか生き様みたいなものが全て反映されるのかもしれません. 「文章を書く」という行為に「頭の中の深い思考」が反映されるのと同じように.


久しぶりの東京出張は充実した時間になりました.

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