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知識は分けると増える


科研共同研究の打ち合わせで,東京に来ました.


いつものとおり,東大駒場キャンパスのI先生に会議室を手配していただきました.

Tokyo1


今日は,共同研究のメンバーである7名の先生方が来られていたのですが,普段は別々の大学で働いている先生が同じ場所に集まって意見交換する,というのはとても重要な意味を持っているのだなあと改めて思ったりしました.

7名の先生方は,広義には「L2ライティング」という分野の研究者であるのですが,狭義には,かなり異なる領域の研究をしています. ですので,この7人の先生方が集結するということは,それぞれの「知」を共有できる機会となります. そして,その過程でまた新たな「知」が創造される...今日の先生方とのディスカッションで,改めて,そういうことを感じました. 

Tokyo2

5月にMITの宮川先生のレクチャーを聴く機会があったのですが,先生のお話の中で印象に残った言葉があります.


お金は分けると減るが,知識は分けると増える


今日の共同研究の打ち合わせの場で,「知識は分けると増える」ということを確認できた気がしました. 他者とのディスカッションってだから大事なのでしょう.

私はあまりおしゃべりが得意じゃなくて,頭の中にある思考を瞬時に言語化することがあまり得意ではないのですが,だからといって黙っているのはよくないと思うので,気づいたことがあれば積極的に話すように努力はしています. ですが,言語が日本語であれ英語であれ,やっぱり話し言葉による言語化って難しいですね. これが書き言葉だと,思考→言語化1→修正→言語化2→修正→言語化3...というふうに,何度も何度も修正をする時間が取れますので,読み手に伝わるような言語化が可能になるわけですが,話し言葉の場合は,思考→言語化を瞬時に行わなくてはいけませんから,cognitive loadも大きくなり,大変です. ペラペラペラペラとよどみなくお話されている先生を見ると,この人の頭の中では思考とその言語化がどのように処理されているのだろうか?と真剣に考えてしまいます. それと,こういう人と例えば夫婦喧嘩とかになったら,相手は大変なんじゃないかなあ...なんて余計なお世話ですが心配になったりします.

いずれにしても,大学で研究者という立場で仕事をしている以上,「知の創造」に貢献することが期待されているわけですから,おしゃべりが得意じゃないから私はしゃべりません!という姿勢でいてはいけないのです. だから,書き言葉だけに頼らず,話し言葉でもちゃんとディスカッションができるように努力を重ねてまいりたいと思います. 今日は改めてそんなことを思いました.

Tokyo3


今日は渋谷に滞在して,また明日の夜,福岡に戻ります.
 

時々こうして東京に出てくるのは,自分にとっては大事な時間になっています. 福岡はよいところですが,時々息がつまりそうになります. たぶん,しんどさの原因の1つになっているのは,小都市ならではの「どこに行っても誰かに見られているような圧迫感」かもしれません. 東京では,周囲の人ごみにうまくブレンドされるような,何かそんな安心感があります. だから東京では一人でいてもこわくない. 

自分はいつまで福岡にいるのかな...と渋谷の夜景を見ながら考えました. 

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