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一年

3月に入りました.

早いもので,もうすぐ福岡に来て一年,

新しい大学に移って一年が過ぎたことになります.

ハワイ大学にいた頃は,毎日いろいろな感情が心の中を交錯し,一日が終わった夜になると感情が溢れ出てきて,それを一つ一つ文字化することがささやかな楽しみの一つであり,また翌日を迎え入れるためにエネルギーを注入する手段になっていたことに,今ふりかえると気がつきます.

「新しい場所」という点では,自分にとって「福岡」も「ハワイ」と同じではあるのですが,この一年は,ハワイの時にあったような文字化せずにはいられない溢れ出てくる感情といったものはあまりなく,ただただ「ああ,今日も無事に一日が終わった」と安堵感,そして「明日の授業はどうしよう」とか「明日はあの書類を仕上げないと」といった焦燥感と緊張感で,毎日が過ぎていきました.

そういうわけで,ブログの更新もほとんどできなかったのですが,やはり毎日の記録を文字化して残していないと,自分がこの一年で何を考え,どんな経験をし,どんなふうに困難を乗り越え,何を成し遂げてきたのかがぼんやりしてしまうし,大事なことが消えてなくなってしまうような気がします.

書くことで,過去を「形あるもの」にしていくこと.

文章を書くことってだから大事なのでしょう.

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私がこの一年で強く感じたこと,

新しい場所に来て再認識したことを書き留めておきたいと思うのですが,それは

「完璧な人なんていない」ということです.

外からは完璧に見える人でも,決してそうではないということ.

そして,自分の弱さや苦手分野を自身で認められること,それを隠さない強さを備えていること.

これが,前へ進んで行くために,成長するために一番大事なことだということを学びました.

この一年で,素晴らしい先生方にたくさん出会いました. その中でみなさんに共通していたことは,

「自分よりできる人はたくさんいて,自分が適任ではないことは分かっているが,チャンスが巡ってきたら,あえてそのチャンスを利用するようにしている」

ということでした.

みんなそうやって成長していくんだな,自信がないといって逃げていてはだめなのだなということ. 

小心者のわたしには,力づけられるエピファニーとなりました.


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この夕暮れの景色は,昨年東京の大学にいた時,帰り道に撮影したものです.

当たり前にキャンパスから見えていたこの景色が,今ではすごく貴重な価値のあるものになっています. 

こうやって,過去が形作られていくのですね.

福岡での生活もいつかこうして懐かしく振り返る時がくるのでしょう.

なくしてみて初めて価値があったと気がつくもの. それは「今,目の前に見えているもの」だということ.

これも新しい場所に来てこの一年で再認識したことです.

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