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ゆず

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「ゆず」という果実は万能である.

ある時はジャムに,ある時はジュースに,ある時はゼリーになったりする. また,「ゆず」は,その「皮」の存在も忘れてはならない. 細かく切ったゆずの皮は,煮物とかお鍋,おうどんやおそば,冷奴とかおひたしなど,様々な料理で薬味として活躍してくれる. この「皮」がある料理を食べたグループと,この「皮」がない料理を食べたグループの,料理に対する評価(スコア)を比較してANOVA検定にかけたら,おそらく有意な差が出ることが推測される. 恐るべし「皮」効果である. こんなに影響力のある「皮」を持つ果物は,ゆず以外に存在しないのではないだろうか.

これだけではない. 「ゆず」は,その使用領域を最近では化粧品にまで拡大させている. たとえば,わたしが昨年の冬にアフタヌーンティーで購入したボディーミルクは,その商品名が"YUZU"という. そのまんまやん. そう,その名の通り,ゆずの成分が含まれたボディーミルクで,大変良い香りがする上に,保湿効果が高く,チョークによる手あれが悪化し,指紋がなくなりつつあったわたしの指に,最近は指紋が復活してきたのである. 大変喜ばしいことである. これで,アメリカ入国の際の指紋チェックでトラブルに巻き込まれずに済みます. 「なぜ指紋がないのですか?」と聞かれましても. 

しかし,化粧品ごときで驚いていてはいけないのである. 「ゆず」は,冬になると熱い湯の入った風呂に放り込まれさえするのである. ゆずが風呂に放り込まれる可能性が極めて高い日は,毎年12月22日,日本で「冬至」と呼ばれるその日である. 冬至の日に「ゆず湯」に入ると,「一年中,風邪を引かない」という古くからの言い伝えがあるからである. 風邪のウィルスをやっつける薬を発明したらノーベル賞ものだと言われる昨今,冬至の日に風呂に放り込まれるゆずの効果は無視できない存在だと言ってよいだろう. 

前置きが長くなってしまった(長過ぎる). なぜ,「ゆず」の多種多様な用途についてこれだけの紙面を費やしたかというと,先日,「ゆず」がその力を最大限に発揮する利用法について,ワーオウ!とアメリカ人的なオーバーリアクションで驚かざるを得ないすごい発見をしてしまったからである. それは,風呂に放り込まれるゆずの効果をも上回る画期的なものである.

高知アイスの『おいしいんだもの.ゆずシャーベット』である.

シャーベットってこんなにおいしい食べ物だったんですね,という気づき,そして新鮮な驚きを与えてくれたシャーベットで,この感動を伝える語彙がなかなか見つからない. 商品名のとおり,だって「おいしいんだもの」と言うしかない.

ちっちゃくて丸くって全身黄色くって冬になると風呂に放り込まれているくせに,その中に秘めたる力,恐るべしである.

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