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ためいきなど

今週で前期の授業が終わり,来週一週間の期末試験期間が終われば,晴れて前期が終了となる.

その後,採点をして,成績を出したら,やっと研究に集中できる期間がやってくるのだが,カレンダーをよく見ると,その時期はもうお盆に差しかかっている. なんということだ. 日本で「お盆」と呼ばれるこの期間は,家族・親戚が一同に会してご先祖様の霊を迎える日とされており,その期間は神戸に帰省したいところであるが,日本で「お盆」と呼ばれるこの期間を帰省期間としてしまうと,研究に集中できる期間がさらに一週間短くなり,そうこうしているうちに,9月に入り,後期が始まってしまうやんか,ということになる. つまり,研究に集中できる期間は,4週間ほどということになってしまう. なんということだ. 昔は,夏休みというと,今の倍,約8週間(2ヶ月)はあったのではないだろうか. 昔のことを持ち出しても仕方ないけれど,8週間あれば,そのうち半分を研究,残り半分を後期の教材作成などに当てることができ,非常に有意義な夏を過ごせたことだろう. そう考えると,4週間というのは,やはり厳しいものがある. 一日一日を計画的にそして生産的にしないと,今考えている目標を達成することはできないだろう. しかし,研究のことばかりではなく,ご先祖様も含め人とのつながりも大事にしたいとか,美味しい物を食べに行きたいとか,福岡とか札幌とか松本とか仙台に旅行に行きたいとか,夏なんだし花火とかもいいよねとか,そんな願望もあったりして,でも,そういう願望をすべて満たそうと思うと,絶対に論文なんか書き上げられないことも分かっていて,結果的にためいきをつくしかないわたしである. 何だか,いつもためいきをついている感じがするけれど,ここ数年. 

最近は,「ためいき」に加えて,何だかいつも「怒っている」感じがする. そして,いつも「ためいき」をついていて,いつも「怒っている」年上の女性の先生が昔いらっしゃったことを思い出す. 本当に,いつも「ためいき」をついていて,いつも「怒っている」人だった. なので,たまにその先生が笑っていらっしゃると,わたしも嬉しくなったりした. おおーー笑ってる笑ってる...とまるで檻の中の動物を観察するような視点で,先生の笑顔はどんな感じか(morphological aspects),先生はどういう環境で笑うのか(environmental factors)などについて,分析してみたりもした. そして,限られたデータ分析から得られた結果は,「先生はどうやらイケメンの男子学生が半径50センチ以内に存在するときに笑顔になる傾向がある」ということだった. なんだよそれ. しかし,見た目の美しさに引かれるという多くの女性が持つ共通項を先生もしっかり持っていらっしゃるのだということを発見し,これが,なんだ先生も普通の人だったんだね,という確認につながり,やれやれと胸を撫でおろすのであった. つまり,それくらい,いつも「ためいき」をついていていつも「怒っている」実はイケメン好きな先生に対して神経を使っていたということである. 

あれからもう7年くらいになるのだろうか. わたしも,徐々にその当時の先生の年齢に近づきつつあり,そして,驚くべきことに,その当時の先生と同じように,いつも「ためいき」をついていていつも「怒っている」先生に今まさに自分がなりつつあるのである. なんということだ. もしかしたら,わたしもイケメン好きなのかもしれない. 自分ではそんな自覚はないけれども,いかんせん現在の職場は平均年齢50歳を超える男性教員が多いので(学科会議で,頭の頂上の髪が失われた先生が5人くらい並んでいると「リーチ!」と叫びたくなるのである.わたしはパチンコはしませんが),たまに若くて美しい男性を新宿駅あたりで見かけると,こんなに美しい生物が世の中に存在していたのか?という感じで本当に心の底からびっくりしてしまうのである. やはりイケメン好きなのかもしれない. なんということだ. それでは,あの先生とまったく同じではないか.

やれやれ. ということで,「ためいき」をついていつも「怒っている」毎日ではなく,いつも「笑顔」な毎日を送りたいと思います. 

毎日元気に仕事ができること,そして素晴らしい人たちに囲まれていることに感謝をして.

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プロセッサー

締切間近の仕事を複数かかえており,てんてこまいになっている. 

8月末までに論文を一本完成させたい(させなければならない)が,集中して書ける時間がなかなか取れない. というか,時間は「作る」ものなのであるから,時間が「取れない」というのはただの言い訳なのかもしれないが.

今かかえている仕事でいちばんつらい(いちばん時間がかかる)のは,来年始めに行われる某イベントのために英文読解問題を5学部分作成するというものである. 素材選びにも時間がかかるが,問題作成にはその倍以上の時間がかかる. 特に,多岐選択型の問題ではアイテムをどうするかでものすごく頭を使うので,1セット作り終えた後の疲労感といったらそれはもう大変なもので,その後はもう何も手に付かなくなってしまうのである. そして残された道はただ一つ,「帰宅」である. このごろは18時50分とか19時に大学を出るバスに乗ることもある. そんな感じで,最近は,授業をして→問題を作って→ジョギングして→お風呂に入って眠る,というような毎日が繰り返されている次第である. なんだか笑いに飢えている今日この頃で,関西人のわたくしとしてはこんなお固い毎日は耐えられず,火曜の深夜にTBSで放送されている「あらびき団」のとくことか風船太郎とかが最近のお気に入りになってきている次第である. こんなことを書いて一体誰が共感してくれるのでありましょうかという疑問がありますが,とくことか風船太郎がわたしも気になっていますという方がおられましたらぜひご一報を. あるあルルル〜あるある〜. 

話題を元に戻すと,読解問題作成は本当に大変だということをこの業務を通して痛感している. わたしはまだ助教で試験作成の経験が浅いので,こういう大変な仕事はぜひともベテランの教授陣にやっていただきたいと思うのだが,「一番大変な読解問題は下っ端にやらせちゃいましょう」と欠席裁判のようなことをして(担当を決める会議を欠席してしまったのである),そしてその後は知らん顔しーらーねーしーらーねーヨーという本学の某委員会の教授陣に対する不信感が益々強まってきている今日この頃である. 大体,助言を求めるメールを送っても無視する先生もいたりして,まったくお話にならない. 分からないなら分からないで何らかの返事をするべきではないでしょうかと思うのですが,本学では何て返事をすればいいか分からないときは無視しちゃいましょうムーシームーシーダーYO!というconventionがまかり通っているのかもしれない. そして,返事が来たとしても,何だか的外れなトンチンカンな内容だったりして,逆に混乱させられることもあったりする. だいたい私が高校生だった頃からこの仕事に携わっている方々が,文部科学省発行の学習指導要領に何が書いてあるか知らないとか高校必修語彙が何ワードくらいなのか知らないとかJACET 8000のことを知らないとか,あれもこれも知らない知らないしーらーなーいーしーらーねーヨーで,本当に驚かされるし失望させられる. 歳を取ると勉強に対する意欲が失われていくのでしょうか. でも教授というのは学生に尊敬される立場であるはずで,その学生に対して勉強しろ勉強しろ勉強しーろーしーろーYO!と言う立場にあるわけですから,自分だって勉強する意欲を持ち続けなければならないのではないだろうかと思う次第である. 

例えば,他大学であれば読解問題5学部分をたった一人の教員が作成するということは恐らくないはずである. しかも,その「たった一人」が「教授」ではなく「助教」という事態も,よほどのことがない限り起こらないはずである. 他大学は他大学,本学は本学と考えなければならないのだろうが,来年のその某イベントの重要性を考えると,ここまで体制が整っていないのは非常に問題があると思うのである. また,わたしはこの任務を与えられた以上は責任を持って「良問」を作成しなければならないが,いかんせん経験が浅いだけに「こんなのでいいのかな」とか「他の先生ならどうするのかな」とか不安に苛まれることも多い. そんなときに思うのは,やはりこういう業務は個人ではなくチームでやるべきではないのだろうか,ということである. 「良問」はチームワークがあってこそ完成するものだと思うからである.

こんなに負担の大きい大変な仕事を任せていただきありがとうございます,大変良い勉強になっておりますとポジティブに考えることもできるし,確かに貴重な経験にはなっていると思うのだが,負担の大きい仕事は下っ端に任せるという意識の低さの反面,「プロフェッサー」という肩書きをフルに利用して威張ることは忘れないという,この「ダブルスタンダード」が理解できず,仕事をしながら怒りがフツフツと沸いてくるのである. この前,本学の学生が「プロフェッサーって野菜のみじん切りという意味ですか?」と質問してきたのだが(フードプロセッサーと間違えていたらしい),本当にフードプロセッサーで回したろかと言いたくなってしまうプロフェッサーたちである. みじん切りにしちゃうぞ.  

あーすっきりした.


こんなオチでよかったのでしょうか.

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蒸し蒸し

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台湾出張の際にスターバックスで購入したタンブラー.

台北の観光スポットが色鉛筆風のイラストで描かれており,見ているだけで楽しい気持ちになる.

この夏,大学は節電対策のため,全教室の冷房が28度以下に下げられないよう集中管理がなされている. 教員の研究室も同様である. これまで気がつかなかったが28度というのは結構暑い. 湿度も高いので非常に蒸し蒸しする. 狭い研究室で長時間仕事をしていると,汗がジワジワと出てくるし,たぶん前頭葉の辺りからモコモコと湯気も出ているはずだ. サーモグラフィで自分の体を見たら全身が真っ赤になっていることだろう. そして,前頭葉から湯気を出しながらはっと気づかされることは,セイロの中のシュウマイさんたちはたぶんこんな感じで蒸されているのだろうということである. なんということだ. これまで,蒸されるシュウマイに思いを馳せ,シュウマイの立場になって思考するというようなことは一度もなかった. そんな自分を恥じている今年の夏である. さんざん蒸した上に黄色い辛子とかつけてんじゃねえよというお叱りの声まで聞こえてきそうである. 

あまりに暑いのでスターバックスタンブラーに入れてきた麦茶も一気に飲み干してしまいます. シュウマイさんには申し訳ないけれども,水分補給のため,自動販売機の爽健美茶さんにもお世話になっている今年の夏である.

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