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Revising

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Journal of Second Language Writing (JSLW)に投稿中の論文の修正が無事に終わり,期限(24日)ギリギリで提出した.

2010年は,この論文にかかりきりだった. 昨年末から書き始めて,first draftが完成したのが3月. その後,オルテガ先生に読んでいただき,先生からいただいたコメントを元に書き直し,second draftが完成したのが5月. その後,JSLWの方に投稿し,"major revisions"という条件付きでアクセプトをいただいたのが7月. その後,査読者の方(3名)からいただいたコメントを元に"major revisions"をし,revised versionを提出したのが9月. その後,また別の査読者の方(2名)から新たな視点からコメントをいただき,"further revisions"という条件付きでアクセプトをいただいたのが11月.  その際,「提出期限は一ヶ月後の12月24日です」と言われ,12・24という数字に加えて修正期間が「一ヶ月」しかないという現実にノックアウトされたけれども,ここまできてあきらめるわけにはいかないし,オルテガ先生や査読者の先生方に費やしていただいた時間と労力を無駄にするのは申し訳ないので,とにかく出来る限りのことをし,無事に12月24日,提出に至った次第である. メリークリスマス! 

ってこんなクリスマスありなんかいって感じだ. ぶー

論文がジャーナルに掲載されるまでの過程で,査読者の方から修正を求められることは普通のことで,実際にパブリケーションに至るまで長い長い時間がかかるということは分かっていたつもりだったが,今回の修正で改めてその厳しさや難しさを実感した. そして,自分が書いた論文を第三者に読んでもらうということがいかに重要であるかを再認識した. 厳しいコメントが心にグサリと突き刺さり,正直なところ折れそうになったけれども,それは同時にこれまで考えもしなかったことを考える機会になり,新しい視点を自分の中に備える機会にもなった. そんな言い方ないやろーがーボケーと思わずつぶやいたりしたけれども(実際は「ボケー」は言っていません),そんな言い方をしてくださってどうもありがとうございます,と今なら思える. 

そして,修正の過程でオルテガ先生が送ってきてくださったメールからも,「修正とは何か」について改めて考える機会になった. 次の文は,先生からのメールの一部抜粋である.

Revising is by far the most sophisticated writing competency that good writers develop over time and lots of practice in interpreting comments. I know very well how difficult it is to digest harsh comments, and on top of that how hard it is to know what to do in the face of conflicting comments!

オルテガ先生が修正の難しさに「共感」してくださったこと,そして先生も自分と同じような経験をしたことがあると話してくださったことは大きな励みになった.

Remember the issue is not to do each and every thing every reviewer says, point by point and closely following their proposed solutions. Rather, the writer's task is to understand what may have triggered a particular comment/reaction in a particular reader, and what to do in the text that may help pre-empt a similar reaction for similarly-minded readers in the future.

「修正」とは「査読者のコメント一つ一つに従い,査読者に言われた通りに書き直すこと」ではなく,「何がそのコメントを引き出したのか,出版後に読者からもらうかもしれない同じような反応を事前に回避するために今,何をするべきかについて考えること」である. なるほどと思いました. 実際,そのことをじっくり考えることによって,査読者の方が特に言及していなかったことにまで思考を広げることができ,よりよい解決法を見出すことができたような気がする.

来年,この論文が無事JSLWに掲載されればうれしいけれど,たとえrejectされたとしても,今回はこの修正の過程でとてもよい勉強をさせてもらえたので,それだけでもう十分だという気もする. 

しかし,何かを形にしようとすると,こんなにも時間がかかるものなのだということを本当に身にしみて痛感した. わたしは優秀ではないので,この苦しみと今後もずっとご一緒していかなければならないと思うと,何となく悲しくなる反面,そうやって少しずつ前に進んでいけば,いつか優秀になれるのかもしれないという前向きな気持ちもないわけではない.

しかし,もうしばらくは難しいことは何も考えたくない気持ちだ.

今日はこれから年賀状を書きます.

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