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ハワイ大学のSatchyさん

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9月に入り,院入試や論文の修正,とある学会のレフリーの仕事,そして追再試験の作成,来学期の授業の準備など,なんだかんだと仕事に追われているうち,あっという間に12日が経過してしまっていた. 明日13日からは,な,な,なんと授業が始まってしまうのである. ニャーんということニャー!と誰かを引っ掻き回したい気分である. 暴れ引っ掻きネコ. 捕まえてもネコの場合は懸賞金20万円は出ないのでしょうかね. 

とりあえず,やらなくてはいけない仕事は終えることができたものの,新しく購入していた本や論文をしっかり読むことができなかったので,新しい知識を得たり,ばらばらだった知識が一本の線でつながったりというような喜びを感じることができなかったのが残念だった. 

具体的に言えば,私の博士論文研究のテーマである"Genre Knowledge Development"に関して,"English for Specific Purposes (ESP)"的アプローチと"Systemic Functional Linguistics (SFL)"的アプローチとの間で,その理論的フレイムワークをどちらに置くべきかで混乱が始まっている. theoretical frameworkという最も基本的なところで混乱が生じてしまったのは,JSLWに出していた論文の査読者の方からいただいたコメントの中で,ESPとSFLの違いについての私の理解に関して,

"blurred understanding"

という言葉で指摘を受けたからである.

"blurred"という単語はこういう文脈で使われると心にグサリと突き刺さる感がある. グサリブスリドスリぎゃおーって感じ. よく分からないけど. しかし,グサリブスリドスリぎゃおーとくるコメントは,同時に大変ありがたくもある. それがなければ,成長はないからだ. 自分の論文を読んでもらいコメントをもらうことはとても大事なことだと実感した.

限られた時間の中で,Genreに関する文献をもう一度読み返すうち,なぜ"blurred understanding"と指摘を受けたのかが分かってきた. なので修正版の論文はタイトルも変えた. 修正版は先日提出したが,次にまたどんなコメントが来るのか考えると少し怖い気がする. ここで,「自信を持って修正版を提出しました」と言えないところが自分の力不足を物語っているのだが. 本当に,もっともっと勉強しなくてはいけない.

昨年,日本に帰国して日本の大学で仕事を始めてから,「ハワイ大学SLSの博士課程に留学したい」という方から,問い合わせメールをいただくようになった. どういう経路でこのブログに辿り着かれたのか分からないのだけれど,私がハワイ大学在学中に書いた記事を読んでくださった読者の方が,「ハワイ大学のSatchyさん」のイメージをそれぞれの頭の中で構築され,イマジネーションの世界における「ハワイ大学のSatchyさん」に対してメールを送ってくださるという行為が,私にはとても不自然なものに思える. 読者の方のイマジネーションの中で,「ハワイ大学のSatchyさん」が仮に「知性あふれる博士課程の学生」というように描かれていたとしても,現実世界における「ハワイ大学のSatchyさん」は,投稿論文に対して"blurred understanding"という指摘を受けるレベルの人なのである.

私の指導教授がLourdes Ortega先生であるということも,問い合わせが来る理由の一つになっているようである. しかし,指導教授がオルテガ先生であると言っても,弟子が同じように優秀かというと決してそんなことはない. しょせんは,投稿論文に対して"blurred understanding"という指摘を受けるレベルの人なのである. また言ってる.

ところで今日大学に来る途中で,パンダの着ぐるみを着た人が,「薬物反対!」のビラを配っていたのだが(なぜ「薬物反対!」が「パンダ」である必要があったのだろうか),そのパンダが私の目の前でいきなり転ぶという出来事があった. それもかなり激しい転び方で,転んだときの格好は,まるでスカイダイビングで空を飛んでいる人みたく両手両足がぴーんと伸びていた. こんなパンダ見たことないぜ. さらに,目を引いたのは,転んだ時の衝撃で,パンダの頭部が空中に飛び,10メートル前方くらいまですごい勢いでどぴゅーんっとまっしぐらに飛んでいったのである. すごいぜパンダの頭飛んでるぜ. 「ママ,パンダの頭が空中を飛んでいるよ」と,その場にいたチビッ子が目を真ん丸にしてびっくりしていた. 私もびっくりした. パンダの頭ですよ. 

なぜ空中を飛ぶパンダの頭部の話をここに書いたかというと,「ハワイ大学のSatchyさん」は,空中を飛ぶパンダの頭部レベルのことに大きく反応してしまう人間だということを分かっていただきたかったからである. オルテガ先生であれば,ここは素通りするところだ. 

Having said that, 読者の方がイマジネーションの世界で構築されている「ハワイ大学のSatchyさん」の像に近づく努力をしなくてはいけない,ということも分かっている. 

だから,毎日頑張っている. 

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