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ワタリガニなど

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大学の近くにあるシチリア料理のお店に行ってきた.

ワタリガニのトマトクリームパスタをいただく.

わたしはいつの頃からか日本語で聞いた単語を英語に直してみる癖が身についている. たとえば,学生たちが「まじうけるー」とか言って何についてか知らないけど何かについてうけている様子を耳にしたときには,今のは英語だと"really funny"だよなとか思ったり,「まじうぜー」とか言って何についてか知らないけど何かについてうざがっている様子を耳にしたときには,今のは英語だと"really annoying"だよなとか思ったりする. こんなふうにすぐ英語に直せる場合もあれば,すぐに英語が出てこない場合もある. たとえば,先日は「『北向観音』って英語で何というのですか?」と学生に聞かれ咄嗟に答につまってしまった. というか北向観音って. 北向いとるんかい. 「最近の私の旅行」というタイトルで英作文を書かなくちゃいけないとかで,すがりつくようにこんな質問をしてきたのである. というか知らん. それに,「北向観音」を英語に直す前に,19歳の青年が旅の目的地として「北向観音」をセレクトしたという事実の方に多いに関心を持ってしまったわたくしである. もっと若者らしい場所があるだろうよ. 近場にはディズニーランドとかディズニーシーなんかがあるわけだし. 余計なお世話だけど. おもわず「じじくせーな,おまえ」と突っ込みをいれそうになったけれども,「じじくせーな,おまえ」という言葉を発信するのを控えられるだけの大人の良識を兼ね備えていたわたくしである. というか,北向観音ってどこにあるのだ. 調べると長野県上田市にあることが分かった. 19歳の青年がなんでそんなとこに旅に出かけたのかますます謎が深まってしまった. ちなみに北向観音に行った後は別所温泉に立ち寄ったのだそうだ. この二つの名所には19歳の青年を駆り立てる何かがあるのだろうか. じじくせー. ところで「北向観音」は英語で"north-facing Kannon"っていうらしい. 北向いとるんかい. そのまんまやんという気がした. 

前置きが長くなったのだが,「ワタリガニ」という言葉を聞いたときにもこれは英語で何と言うのだろうという英語オタク魂がふつふつと沸き上がってきた. 文字通り訳すと"crossing crabs"だが,どうなのだろうか. 一緒にいたM先生は生物学がご専門なので何かご存知かもしれない. というか,生物は生物でも「ワタリガニ」は専門領域には入ってないか. 北向観音の青年じゃないけど「ワタリガニって英語で何て言うんですか?」と突然質問をなげかけるのもどうかと思ったので,M先生が席をはずされているすきにそそくさと辞書を引いてみた. というか,シチリア料理の店で「ワ・タ・リ・ガ・ニ」と人差し指で電子辞書のキーボードをたたいているわたくしは一体何者なのだろうかという気がしないでもなかった. 研究者新和英辞典の検索結果によると,「ワタリガニ」は"swimming crabs"っていうのだそうだ. へえそうなんだと一瞬納得したが,よく考えるとそれって「ワタリガニ」じゃなくて「オヨギガニ」じゃないの?と素朴な疑問が頭の中をかけめぐった. まあ渡ってる蟹でも泳いでる蟹でもどっちだっていいんだが. それより,カニって泳ぐんですか?という原点に立ち返るようなベイシックレベルな疑問に行き着いてしまったわたくしである. カニは海底を歩くものだというのが現在のわたくしの理解であり,海中をめまぐるしいスピードで横泳ぎするカニはわたくしの想像の域を超えているのである. ワタリガニとは横泳ぎするカニなのだろうか. 横泳ぎでも縦泳ぎでも平泳ぎでも泳ぎのジャンルは何だっていいのだが. というか平泳ぎの場合は8本の足をそれぞれどう使うかがカニにとっては微妙なところだろう. というか平泳ぎは無理な気がする. 足がひっかかってしゃーないわ,関西弁だとこんな感じになるだろうか.

いずれにしても,このワタリガニのトマトクリームパスタは,おいしかった. 

それが結論である.

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