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北海道

Aug22_024  小樽の北一硝子で,ガラスの食器をひとつだけ買って帰ってきた.

 お花の形がとてもかわいらしい.  

 透き通るようなグリーンとライトブルーのコンビネーション,そしてさりげなく描かれた白い雪模様もすてきです. 

ここ数日ちょっと落ち込む出来事がいろいろあり気持ちがすぐれなかったので,北一さんのガラスの器を見て,北海道での楽しかった思い出にひたり元気を取り戻そうと努める.

北海道はほんとうにすてきなところだった. 

思い出の中には,北一硝子さんの工房で見かけたガラス職人さんの姿も鮮明に残っている. 数メートルはあるであろう長ーーい竿の先に飴状に溶けたガラスを巻き取り,息を吹き込みながらくるくると竿を回し,いろいろな形に仕上げてゆく. 自由自在に形を作り上げていくその過程もさることながら,熱風吹き荒れる工房の中で汗だくになって働いている職人さんの姿に心を動かされた.

その日の夜,自分がガラス職人の見習いとして工房で働いている夢を見た. ふーって息を吹き込んでいた.ふーって. しかし,息の吹き方が足りず,竿もうまく回せないわたしに向かって,女性上司が「『ふーっ』じゃだめよ!『ふっふっふーっ』ってやんなさい!」とか言ってだめだしをしていた. え?「ふーっ」じゃなくて「ふっふっふーっ」ですか? なんですかそれ. というか「ふーっ」を「ふっふっふーっ」にしたところで肺活量はあんまり変わらない気がしますけどね. というか逆にやりにくい. とかぶつぶつ言っていると,女性上司の形相が豹変し,「吹けー吹くのじゃ.回せー回すのじゃ」とそこらじゅうに響き渡る声で叫びながらムチを振り回し始めた. ピシっピシっ. というかなんでムチなのよ. そしてなんで工房にムチがあるのよ. 競走馬じゃないんですよ. ところが,その女性上司の顔をよく見ると,前の職場で上司だった先生の顔だったので,恐怖で飛び起きてしまう. きゃー. というかそれがオチなの? なにはともあれやれやれ夢でよかったと胸をなでおろす. でも「職人さん」とか「ものづくり」にはあこがれる. 小樽に移住してガラス職人の修行を始めた自分の姿を想像してみた. 根拠はないが,なんとなく教師よりも職人のほうが自分には向いている気がする. 今回買って帰ってきたようなお花の形のガラスの器を自分で作れたとしたら何てすてきなことだろうと思う. ふっふっふーっ.

Aug22_030  他に北海道の思い出として鮮明に残っているものは,Tママさんが連れて行ってくださったカフェ・アガグで食べた有機野菜ランチプレートである.

 パスタもおいしかったけれど,なんといってもこの冷製コーンスープが抜群においしかったのだ.

 「コーンスープ」だから当たり前なのだろうけれど,すごく「コーン」の味がしたのである. コーンのつぶつぶが残っていて,コーンを食べているような食感. 

本当のコーンスープってこんなに甘い味がするんだという発見をした. こんなにおいしい冷たいコーンスープをいただいたのは生まれて初めてで感動する. 

本当においしかった.

ゆっくりゆっくり味わいすぎてまだちょっと残っていたのにお皿を下げられてしまったことだけが悔やまれてならないが. 店員さんがちょっとかっこいい男の人だったからだ. 「まだ食べてますねん」という一言を発するのは相手によってはとても難しいことなのだということを悟ったわたくしである. ふっふっふーっ. ちなみに英語では"still going"っていうことをメルボルン留学中に学んだことを思い出した. かっこいい店員さんに"still going"って言えばよかったな. 欧米か. ふっふっふーっ. 

Aug22_036_2Aug22_035_3  あとは,小樽の洋菓子の老舗である「あまとう」で食べたクリームあんみつの味が忘れられない.

 さすが昭和4年創業,老舗として伝統を守りつつ,ロマンの街においしさの歴史を刻んできただけある. というかホームページの宣伝文句をそのままパクッている. というか小樽って「ロマンの街」だったのですね. 小田急ロマンスカーのロマンとは関係ないのかな. 「ロマンスカー」に乗ってたどり着いた街が「ロマンの街」だったらちょっとくどい感じがするね. というかロマンスカーに乗ってたどり着くのは小田原であって小樽じゃない. というかどうでもいいけど. それはともかく,小樽の洋菓子というと最近では「LeTAO(ルタオ)」の知名度が急上昇で,観光客は「小樽といえばLeTAOのドゥーブルフロマージュよね」なんて言ったりするけれど,昭和4年創業,老舗として伝統を守りつつロマンの街においしさの歴史を刻んできた「あまとう」の存在を忘れてもらっては困るのである. 昭和4年ですよ. ぜひとも小樽に来た際には「あまとう」に足を運んでいただき,クリームあんみつ,あるいは小樽在住の人々に昭和4年創業以来愛され続けている「マロンコロン」を味わっていただきたいと思う. というか小樽在住のN子さんが言っていたことをそのままパクっている. N子さんに会うまでは「小樽といえばやっぱりLeTAOのドゥーブルフロマージュよね」と思っていたわたくしである. LeTAOじゃなくて「あまとう」に行くことができてよかった. N子さん,ありがとうございます. パクッてごめんなさい.

北海道での楽しい思い出に浸っていると,少しずつ元気になってきた.

東京にいるのがくるしいと思うことがある. 

なのでここから離れて人と交わっていると安心する. 

でも札幌にも小樽にもそして神戸にも自分の居場所はないので,やはり自分は自分で選んだこの場所でがんばっていくしかないのだということもわかっている. 

だからがんばるしかないのだ.

ありがとう北海道.

Aug22_034 

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コメント

食事が終わってないときには、"still working on it" とかも言ったりしませんでしょうか。

投稿: しらいし | 2009年9月11日 (金) 20:50

しらいしさん,こんにちは.

"still working on it"って言うと思います.こちらのほうが分かりやすいですね.

投稿: satchy | 2009年9月12日 (土) 19:22

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