« 2009年7月 | トップページ | 2009年9月 »

科研

Aug22_020_3  本年度取り組んでいるプロジェクトが,科研費・若手研究(スタートアップ)に採択されたという内定通知をいただく.

 研究をしている間は孤独なので,この研究は意味があると思っているのはもしかすると自分ひとりだけではないのかと思うこともあり,それだけに審査員の先生方に採択していただけたことが,とてもうれしかった.

また,フルブライトを取ってハワイ大SLSに留学したのちは,低空飛行で先が見えない苦しい日が続いていて,フルブライトとハワイ大SLSでもう人生の運をすべて使い果たしてしまったのかもしれないと思っていた. でも,まだ運は残っていたと気づく.  

あきらめずに歩き続けていれば,運はめぐってくるのかもしれないし,運をつかむこともできるのかもしれない. 

わたしは指導教授のオルテガ先生のように有能なリサーチャーではないのでカモーン一歩一歩にすごく時間がかかるのだが,運をつかんだ以上はそれを無駄にしないよう,とにかく前だけを見て一歩一歩着実に進んでいかなくてはならない. カモーンの位置がおかしいけど.

「確かな一歩の積み重ねでしか遠くへは行けない」

とイチロー選手も言っているし.

久しぶりの明るいニュースでとても晴れやかな気持ち. 

Aug22_017

| | コメント (4)

AfternoonTeaと竹田圭吾さん

Aug22_007 バスの待ち時間にAfternoon Teaに立ち寄るとセールをしていたので,ずっと気になっていたグラスを購入した.

 ブルーで描かれた金魚と水草模様が作り出す清涼感,そしてグラス全体から漂う和の雰囲気に引きつけられる. 暑い夏にこれにビールを注ぎゴクゴクと飲みたくなります. ビールかい. "Afternoon Tea"ではないのですね.

せっかくグラスを2つ購入したので,ビールを飲みながらお話してくれる人がいればいいなと思ったり. やっぱりビールなのかい. たとえばNewsweek編集長で最近よく情報番組でコメンテーターとして出演している竹田圭吾さんみたいな方とお話をしてみたい.

竹田圭吾さんは,物事を多角的な視点,そしてクリティカルな視点で分析する力を持った人だと思う. メディアが垂れ流しにする情報を多くの人は鵜呑みにしてしまいがちだが,その情報は信憑性に欠ける可能性があること,あるいは,それとは全く別の見方が存在するかもしれないことを,わたしたちは常に意識しておく必要があるし,そういうクリティカルな視点で情報を分析することは情報があふれる今の時代に極めて重要なことだと思う. 竹田さんの分析とコメントは,そのことに気づかせてくれる.

たとえば,連日報道されている酒井法子容疑者の事件. クラブで踊り狂うのりピーの姿が「清純派のイメージとはかけ離れたもう一つの顔」として報道され続ける中,「クラブで踊っていたからといって清純派とはかけ離れているという議論をするのは,短絡的過ぎる」とコメントしたのは竹田さんだけだった.

そして,「今回の事件では,清純派の女優さんが転落していく姿にばかり焦点が当てられているが,それよりももっと我々が目を向けなければならないことは,覚せい剤がいかに恐ろしいものであるかという問題ではないのか」という疑問を投げかけていた. 

竹田圭吾さんのコメントを聞いていると,メディアが報道するものは,「事実」ではなく,「事実」の上に「推論」が重なっているものが多いのではないかということに気づかされる. 「事実」の上に「推論」を重ねたものを,あたかも「事実」として認識してしまうのは,とても危険なことだと思う. 

「推論」は一人ひとりが過去の教育や過去の経験を通して構築してきたスキーマに基づく. つまり,「推論」とはその人の「思考パターン」と言えると思う. わたしたちは,垂れ流しにされる情報の中に潜むこの「推論」の部分,そしてメディアの「思考パターン」を,常にクリティカルな視点で検閲する必要があるように思う.

そんなことを考える機会を与えてくれた竹田圭吾さん. ビールを飲みながらお話してみたい. きっと無理だけど.

仕方がないので一人飲みかな.

この頃,「生命保険会社のアフラック」のCMに,従来のアヒルに加えてネコが登場し,アヒルの「アーフラック!」に続いて,そのネコが「にゃーフラック!」って叫ぶのだが,その「にゃーフラック!」があまりにかわいらしいので,おもわず真似して「にゃーフラック!」と小声でつぶやいてしまう悲しき30代独身女性に愛の手を. 

にゃーフラック.

Afternoon Teaのグラスで乾杯. 

| | コメント (2)

額縁

Aug22_005  散歩途中に見つけた近所のイタリアン・レストランで食事をする.

 「三浦漁港直送鮮魚のカルパッチョ」と「ルコラと生ハムのピザ」と「いろいろシーフードとトマトの冷製バジルパスタ」を注文. どれもとても美味しかった.

久しぶりにワインも嗜ませていただく. ワインはおいしいですね. イタリアンにはワインが合うと思います. といっても,グラス一杯で顔が真っ赤になり,threshold levelを超すと毒舌が始まってしまう酔っ払いなわたくしです. 今回はthresohold levelには達しなかったので安全圏でしたけれど. というか,別にからんだりしませんのでご心配なく. お酒が強い女性には憧れます.

近所の小さなイタリアン・レストランで過ごす週末の夜は,とても美味しく,とても楽しく,とても温かく,夏休みの良い思い出になった.

「思い出」と言えば,最近読んだ山田詠美の『学問』の中で,千穂が「(思い出を)大事にしまっておいて,お嫁入り道具として持ってこーっと」と言う場面があった. それを読んだとき,「思い出」をずっと忘れないとか覚えておくとかいうのではなくて「大事にしまっておく」という考え方がとても美しいと思ったし,その「思い出」を「お嫁入り道具として持っていく」という発想がとても素敵だと思った.

「額縁に入れられた写真に写っている人々は静止したままだが,その内側には,その人々が共にしたことが全部写っていて,共に過ごした時間のすべてが凝縮されている」と山田詠美は書いている.

「額縁の内側の写真のように大事にしまっておく思い出」ってとても美しい言葉だと思った. 今この瞬間はすぐに過去になってしまうので,今,心に残ったものはすぐに写真に撮って額縁の中に大切にしまっていかないとという気持ちになる. そして,思い出というのは,意外に楽しかったことよりもつらかったことや悲しかったことの方が心に強く残っているもので,そういう思い出はできれば心から追い出してしまいたいと思ってしまいがちだけれど,無理に忘れようとするのではなく,自分の糧になるものとして大切に額縁の中におさめていけばいいのではないかという気がした.

夏休みの思い出として,このイタリアン・レストランで撮った写真も額縁の中に大事におさめておきたいと思う. そして,『学問』の千穂のように,お嫁入り道具として持っていくことにしよう. カモーン. 

| | コメント (8)

lexical diversity

41cpw8giqyl_sl500_aa240_ 学生のライティング・サンプルの分析を始めたのだが,rating scale (評価尺度)に問題があるような気がして,もう一度本を読み直す.

 Shaw & Weir (2007)の"Examining writing: Research and practice in assessing second language writing"は,ライティング評価について,ケンブリッジESOLとIELTSの妥当性検証の報告をしており,大変興味深く,またとてもためになった.

 勉強不足で恥ずかしいのだけれど,この本を読んで,"lexical diversity(語彙的多様性)"を測定する"D"という指標が,Duran et al (2004)によって発表されたことを知った. type/token measureの問題点を解決する新しい枠組みとして注目されているらしい. 本当に使えるのかどうかについてはもっと先行研究を読まなくてはいけないけれど.

この語彙的多様性の指標である"D"は,CHILDES, CLANの中にある"vocd"というプログラムを走らせて計算するのだそうだ. CLANと聞いて,ハワイ大学でコーパスを教えてくれたべんじゃみんを思い出してしまった. いきなりPythonを書けとか言って散々な目に合い,成績はA-をくらってしまった. わたしの博士課程でのGPAが4.0にならなかったのはべんじゃみんのせいなのである. べんじゃみんめ. というかプログラムが書けなかった自分が悪いのだが. ところで,べんじゃみんは正確にはBenjaminと表記する. 名前にも性格の悪さが出ているような気がする. べんじゃみんめ.

そんなことを思い出しつつ,CLANを開けてプログラムを走らせてみた. 一度べんじゃみんのクラスでさわっているので,使い方も何となく分かる. べんじゃみんに感謝しなくてはいけない. でも,肝心の自分の研究用データが開かず苦戦する. 解説を読むと,CLANではファイルはすべてCHAT formatにしなくてはならないとのこと. そういえば,ファイルの拡張子は,すべて「.cha」になっている. ちゃー 

「txt.」から「.cha」への拡張子変換というのは可能なのでしょうか.

D」に「ちゃー」に何かいろいろ勉強不足を痛感する. 

これまではディスコースやレトリックばかりに目を向けてきたが,ライティング研究をする以上,レキシカル・レベルの発達にも目を向けなくてはいけないと思いつつある. これからは語彙に関する文献もちゃんと読んでいこうと思う. 

気が変になるほど勉強してやっとA.B.D.になっても,まだまだ知らないことはたくさんあると痛感する. 

| | コメント (4)

横浜

Aug15_032  羽田空港に到着.

 横浜ベイブリッジから.

 夕暮れ時の横浜,とてもきれいです.

 

| | コメント (0)

羽田へ

Aug15_028  神戸空港.

 たのしいお盆休みでした.

 仕事はまぁうまくいっていると思うし,研究も低空飛行ながら前には進んでいると思うし,何も心配することはないですよと言っても,親はやはり心配なようです. 

何を心配しているのかはだいたい分かっているし,どうすれば親が安心してくれるのかもだいたい分かっているのだけれど,なかなか親孝行ができないでいます.

ごめんなさい.

今日でお休みが終わったのでまた明日からがんばります.

| | コメント (0)

神戸

Aug15_022 お友達のS先生と久しぶりに再会. 

 三ノ宮・元町界隈を散歩してきた. 

 写真は神戸市役所の展望台から見た景色. ポートアイランド,その向こうに神戸空港が見えている.

 S先生は,神戸・大阪・奈良のおいしいお店を開拓することに興味を持っておられるとのことで,和食洋食スイーツにいたるまで,おいしいお店を本当によく知っていらっしゃる. 「あまから手帖」を購読していらっしゃるというからその熱意のほどは半端じゃないと見た. 何事においてもプロフェッショナルを目指すS先生の真面目さとひたむきさがこういうところにも現われている. わたしも関東に戻ったら,川崎・海老名・厚木あたりのおいしいお店を開拓しなきゃと思ったりした. というか,なんでこのチョイスなのって感じもするけど. 

今日は,S先生おすすめのIgrek(イグレック)というダイニングカフェでランチをした. ランチセットはパンが食べ放題ということで,パン好き神戸人のS先生もわたしも大喜び. 隅っこの席で二人でもくもくとパンを食べ続ける. 周りのお客さんが何度も入れ替わる中,最後のドリンクが来てもまだしぶとくパンを食べ続けるわたしたち. というかどんだけ食べてるねん. ここはカフェでパン屋じゃないんですよ. あいつらまだパン食べてるよって店員さんににらまれていたような気もします. 結局数時間居座ってしまいました. どうもすみません. イグレックさんのパンはとてもおいしかったです.

パンを食べてお腹一杯になった後,神戸市役所の展望台に行って景色を見たり,花時計を見たりしながらお散歩をする. そしてその後,北野にあるChocolatRepublic(ショコラ・リパブリック)へ. どんなにお腹が一杯になっても神戸に来たらケーキは絶対にはずせません.

Aug15_023  白桃とレアチーズのパフェとシューブリュレを注文して,S先生と一緒にいただく.

 久しぶりに神戸のケーキを食べて感動してしまう. おいしいおいしいおいしい. 

 神戸のケーキはやはり日本一なのかもしれません.

 ケーキを食した後は元町方面へ. 永田良介商店の家具を見に行ったり,神戸浪漫マシュマロにおみやげを買いに行ったりした. 家具にマシュマロに何だか統一感のないお散歩コースですが. 元町界隈は幼い頃からなじみのある場所だが,マシュマロのお店にたどり着くまでになぜか恐ろしく時間がかかったりして,人生初の謎の経験をした. とてもよい思い出になった. 今回の帰省でS先生と再会できて本当によかったと思った.

久しぶりの神戸弁トークも居心地がよかった. 

S先生に感謝です.

| | コメント (0)

おき太

Aug15  「おはよう朝日です

 関西ローカル(ABC)で放送されている朝の情報番組で,1979年放送開始から今年で30周年を迎える長寿番組である. 子供のころから(乾龍介さんが司会だったころから)この番組をよく見ていたので,今も神戸に帰ってくると,朝は「おはよう朝日です」にチャンネルを合わせてしまう. 

 「おはよう朝日です」といえば,わたしの中では,番組キャラクターであるうさぎの「おき太君」(写真右上)である. わたしは子どもの頃からこのうさぎが大好きである. 関西を離れてからは,おき太君を見られない朝を迎えているだけに,久しぶりにおき太君を見るとすごく懐かしい気持ちになって心がほんわかする. そういう意味で,おき太君はわたしにとってただの"うさぎ"あるいは"うさぎの着ぐるみ"では終わらない大きな存在となっている.

おき太君がただの"うさぎ"で終わらない理由は他にもある. たとえば,本名が「朝おき太(アサ・オキタ)」っていうところとか. 「朝」という苗字があるところがすごいと思うのである. といっても,なんか"あまり深く考えずに適当につけた感"があるのだが,それはそれでなかなかよい味を出しているように思うのである. 朝おきた. ちなみに,おき太君には妹がいるのだが,妹の名前は「めざめちゃん」という. 本名は「朝めざめ(アサ・メザメ)」っていうのである. これも「朝おき太」に負けず劣らずなんか"あまり深く考えずに適当につけた感"があるのだが,それはそれでなかなかよい味を出しているように思うのである. 朝めざめ. なんかやっぱりてきとーやね.

おき太君の魅力は名前のほかにもいろいろある. たとえば,上の写真のように,おき太君はエレクトーンのお姉さんの横に座って,「おはよう朝日です.ただいま7時50分です」というように時間を告知することが任務の一つとなっているのだが,ときどきおき太君がここに座っていないことがあるのである. というのも,おき太君はしばしば遅刻することで有名なのである. 昔,関西系のスポーツ新聞に「おき太君,遅刻!」の記事が掲載されたこともあるらしい. そういう経歴の持ち主なので,番組プロフィールの「視聴者のみなさんにひとこと」の欄には,「遅刻には注意します」と書いてある. 本人の遅刻に対する自覚がうかがえるコメントである. やっぱりおき太君はただのうさぎではないのである.

あと,左右に長い耳もおき太君の魅力の一つである. 同じ長さでも"vertical"ではなくて"horizontal"にしたところがよいと思うのである. なぜなら,おき太君がお辞儀をすると共演者の後頭部にその長い耳が直撃する可能性があるからである. あぶないあぶない. 昔,実際におき太君の耳が共演者の後頭部を直撃するということがあったらしく,共演者がぶち切れたという事件があったらしい. その共演者が元プロボクサーの赤井秀和さんだったというから,その「ぶち切れ」具合はいかほどだったのかというのが気になるところではある. おき太君は報復として赤井パンチを喰らったのかもしれない. やっぱり,ただのうさぎじゃない.

「おはよう朝日です」が30年も続いているのは,こうしたおき太君の魅力が一役買っているのかもしれない. 

というか,なんでおき太君についてこんなに熱く語っているのでしょうか. よく知ってますね.

おき太君を見ていると,「昔から変わらない」,「同じもの,同じことをずっと守り続ける」ということの大切さに改めて気がつく.

 

| | コメント (2)

帰省

Aug13_003  羽田空港.

 これから帰省です.

| | コメント (4)

鳥取 2

Aug8_010 学会が終了.

 「しゃんしゃん祭り」を見物して東京に戻ってきた.

 お祭りはいいですね. 

 浴衣姿ではしゃいでいる女の子たち,綿菓子をうれしそうにほおばるチビッ子たち,ストリートにたむろする地元のヤンキー(みんなまゆげがなかった). このお祭りの雰囲気が大好きです.

ハワイに留学してから毎年この時期は日本にいられなかったので(ハワイ大は8月から新学期が始まるので),久しぶりに日本のお祭りに触れることができてとてもうれしかった. 

この学会に参加するのも3年ぶりなので,久しぶりにいろいろな先生と再会できてうれしかった. 「おかえりなさい」という言葉をかけていただけてなんかじーんときてしまった. 「おかえりなさい」ってあたたかくてとてもいい言葉ですね. わたしはネットワークが広くないので,余計にそういう言葉をかけてくださる先生の存在をありがたく思う.

久しぶりに参加した学会では,神戸大学の修士課程で一緒だった一年上の先輩がすごく偉くなっていてびっくりしたりもした(髪の量の変化にもちょっとびっくりしたが…カモーン). 先輩に比べると自分はずいぶん寄り道をしてしまったと思う. ザ・寄り道人生. でも無駄な寄り道だったとは思っていない. 先輩のように優秀じゃないのでこれくらい時間がかかるのは仕方ない.

学会ではとてもよい勉強をさせてもらった. 昨年末のハワイ大でのCOMPSで,コミティの先生方に自分のプロポーザルをケチョンケチョンに叩かれたことで,クリティカルな視点を身につけることができたのかもしれない. ケチョンケチョンに叩かれたそのときはずいぶん落ち込んだけれど,ケチョンケチョンに叩かれることがなければ何も学べなかったかもしれない. リサーチ・デザインを明確にすることはコンクルージョンを明確にすることと同じくらい,あるいはそれ以上に大事なことだというコミティの先生方の言葉を再認識する機会になった.

Aug8_014  「しゃんしゃん祭り」では,しゃんしゃん踊るパンダを見ることもできた.

 近くで「しゃんしゃん踊るパンダ」を見ていたヤンキーのお兄ちゃんたち(まゆげがなかった)のハッピもすてきだと思った.

 ハッピの後ろに「俺連合」と書いてあったからだ. このヤンキーさんたちは「俺連合」所属なんですね. だからまゆげがないのか. 関係ないか. それにしても鳥取連合とか米子連合じゃなくて「俺連合」であるところにクリエイティビティを感じます. なんでオレなの. だからまゆげがないのかな. 

鳥取に来れてよかった.

| | コメント (0)

鳥取

Aug8_002  鳥取大学・湖山キャンパスにやって来た.

 すんごい田舎です.

 キャンパス周辺にはクリーニング屋さん以外何もありません. in the middle of nothing.  スターバックスがあることを期待していたがとんでもありませんでした. 

 そんな緑に囲まれた湖山キャンパスの近くには美しい湖があった. 学生スタッフの人に「さすが『湖山キャンパス』というだけあって湖がきれいですね」と声をかけると,

「あれは池です.湖山池(コヤマイケ)っていうんです」と学生スタッフさん.

池かい!

続けて,その学生スタッフさんが「湖山池(コヤマイケ)は日本一大きな池なんですよ」と教えてくれた. 日本一! 日本一大きな池ってそれはすごいですね. しかし,正直なところ,日本一大きな池と言われてもあまり感動はないですけども. どうもすみませんね. これが「湖」なら違ったのかもしれないけれど. 池を差別してはいけないですけれど. そういえば,池と湖を区別する明確な基準というものは存在するのだろうかとふと思った.

羽田空港からほんの1時間のフライトで鳥取に到着したわけだけれど,同じ日本でもこんなに違うのだなと思うことが,湖山キャンパス以外にもいろいろあった.

たとえば,鳥取空港を降り立ち,鳥取市内行きバスの運転手さんに,「このバスは何時に出ますか?」とたずねると,

「わかりゃん」と即答される.

わかりゃんのかい. というかなんで「りゃ」なんですか. 正確には「わかん」だと思いますけどね. 鳥取の方言なのでしょうか. というか,どっちにしたってえらいカジュアルな返答ですね. 友達かいって感じです. 

というか,そんなことよりも,バスが何時に出るか分かりゃんってあなたこのバスの運転手さんなんですよね. バスの運転手さん本人がバスが何時に出るかわかりゃんって分けがわかりゃん. ハワイのバスも相当ひどいと思っていたけれど時刻表は一応ありましたよ. なんだか鳥取に到着していきなりツッコミどころ満載の出来事に遭遇してうれしいようなせつないような. そんなツッコミを心の中でいれつつ,困ったなーと思っていると,バスの運転手さんが続けて

「みんながそろったら出発します」と.

さっきは「わかりゃん」だったけど,ここはちゃんと「ます」形を使うんですね. というか,「みんながそろったら」の「みんな」って一体誰のことを言っているのでしょうか. 中学生の修学旅行じゃあるまいし. 点呼!前になれぃ!とか言うんでしょうか. わーなつかしい. 小さく前になれぃ!とかもありましたね. 小さく前になれぃ!をちょっとやってみたくなりました. それはさておき,このコンテクストにおける「みんな」というのは,鳥取空港から鳥取駅に向かう乗客のことを言っているのだろうと思われた. といっても予約制のチケットがあるわけでもないんですけどね. ぶつぶつ言いつつ,仕方なく「みんな」を待つことにしてバスに乗り込む. そして大体バスが満席になったところでようやく出発. なーんかいいかげんやね. 田舎ならではの時間の流れ方があるということなのだろう. 

それにしても「わかりゃん」はウケた. 後期になったら早速学生たちに話して学内で流行らせようと思う. 

Aug8_011  ホテルに到着すると,メッセージカードにきれいな和紙で折られた千羽鶴が添えられていた.

 これまで出張のたびにいろいろなホテルに滞在してきたけれど,こういう気遣いをしてもらったのは初めてでちょっと感動した. 心が温まります.

 新しい場所に行くと,新しい人との出会いがあり,新しい発見があるので,自分が住んでいる世界が全てじゃないということに改めて気づかされる.

バスの時間?そんなんわかりゃん.

これくらいの気楽さがあってもいいんだと思うとちょっと安心する. わかりゃーん.

| | コメント (4)

ACME

July21_001  ACMEのビジネスカードケースを買いました.

 ACMEはステーショナリーを扱う会社だが,そのデザインを建築家や芸術家,デザイナーと共同で進めているらしい. なので,どの商品もデザインが個性豊かで斬新で,店内はちょっとしたアートギャラリーのようである. 

 わたしが購入したこのビジネスカードケースも非常に斬新なデザインである. なぜなら,全体が白い○と黒い●で構成されていて,じっと見ていると,白い○と白い○の間に挟まれた黒い●を白い○にひっくり返したい衝動にかられてしまうからである. というかオセロかい. そして,さらに白い碁石をひっくり返し続け(続けるんかい),最終的に「○○○○○」というふうに白い碁石を5つ連続して並べることができた場合には「わたしの勝ち!」とガッツポーズしながら勝利宣言することが可能となるからである. というか五目並べかい. これは碁石ではない.

くだらない.

それはともかく,このオセロと五目並べを思わせるデザインは,デンマーク人建築家のVERNER PANTON(ヴェルナー・パントン)氏によるものらしい. 同じデザインのテーブルやクッションなどもあるらしい. テーマは「囲碁」なのだという. え,そっちだったの? 予想外で不意打ちを喰らった感じである. というかそんなわけない. 

どうもすみません.

何はともあれ,PANTON氏デザインのこのビジネスカードケースがわたしはとても気に入っている. 明日から学会出張なので,このケースに名刺を詰めて行きたいと思います.

パントン・パワーで何か斬新なアイデアを見つけることができればいいなと思う.

| | コメント (2)

初心へ

July25_010  週末,社会人2年目のカオリちゃんと再会した.

 近所にあるホテル・モリノのカフェへ. ここのチーズケーキはとてもおいしかった. お皿も盛り付けもかわいくてセンスがいい. 作ってくれた人の気持ちがこもっていると思った. 町の小さなホテルならではのアットホームな温かさ. ホテル・モリノのファンになりました. モリモリモリノー.

チーズケーキを食べながら,社会人2年目を迎えたカオリちゃんの近況を聞かせてもらう. 状況はあまりよいものでないということを事前に聞いていたけれど,思っていた以上に深刻そうだった. 自分の適性や興味分野との関連性などじっくり考えた上で選択した仕事ではあったけれど,実際に働き始めて自分の選択は正しくなかったのかもしれないと思い始めたという. 

でも,まだ社会のことをよく知らない大学3,4年生のうちに将来の仕事を選択しなければならないというのは簡単なことではないので,社会人2年目を迎えたカオリちゃんがそのような気持ちになるのは普通のことのような気がしたし,間違っていないと思った. もし,その選択が間違っていたと思うのであれば,違う方向へ舵を取っていけばいいのだと思うし,自分が進むべき道や方向性が他にあると気がつくことができたという点で,今の仕事を選択したことは無駄にはなっていないし,今の仕事から得たこと経験したこと学んだことはすべて自分の糧になっているのではないかと思った. 自分は何がしたいのか自分に向いていることは何なのか自分とは何者なのかという問いに対する答えは,何もせずじっと待っていても得られるものではなく,とりあえず何かを始めてみない限り得られないものだと思うからである.

July25_012  そんな話をえらそうにしつつ,自分自身を振り返る機会をいただいた.

 「わたしは人の役に立ちたい」

 とカオリちゃんが絶えず言っていたのが印象的だった.

 自分もそのような気持ちを抱いて今の仕事を選択したのだった. てめーら中学から出直してこい!という一言を持って来年のちゃぶ台返し世界大会に出場してやろうかとたくらんでいた矢先,おまえは初心に戻らなくてはいけないのだよと戒められた気がした. ちゃぶ台返し世界大会に出るなんて考えを起こしてしまったことを反省した. どうもすみません. モリモリモリノー.

カオリちゃんのことは,彼女が大学1年生の頃から知っているのだが,本当に頑張り屋さんで,いつもすべてのことに全力投球で,他の学生のロール・モデル的な存在だった. 自分がもしカオリちゃんと同じ年齢で同じクラスにいたとしたら,きっとこの人と友達になりたいと思っていたことだろう. そんなカオリちゃんからわたしはいつも刺激をもらっている. 年齢というのは大人の尺度にはならないのである. 最近の若いモンは…という大人の不平不満は全ての若いモンに向けられるべきではないし,全ての若いモンを「最近の若いモン」というフレームで一くくりにするのはよくないとカオリちゃんを見ていると思う. 

初心に立ち返らせてくれてありがとうとカオリちゃんに言いたい. 

そして,カオリちゃんの次のステップへの舵取りがうまくいきますように.

| | コメント (0)

reward

今週末はオープン・キャンパスだったので土日とも出勤だった.

といってもこの大学は理科系の大学なので,わたしのような教養分野の教員の出番はないということで,「とりあえず大学にいてくださったら結構です」とか言われる. 「とりあえず」って何や. 何となく仲間はずれにされた気分. でも,「先生方にはお弁当が出ます.オフィスまでお弁当を配達しますので」と言っていただく. オープン・キャンパスでは仲間はずれにされても,お弁当の仲間には入れていただけるのですね. わいわい. というかお弁当仲間に入れてもらったからといって喜んでいてはいけないのである. やはり外国語教育がメインストリームの大学にできるだけ早いうちに(学位を取らなくてはならないが)移りたいと思ってしまった. 白身魚フライはおいしかったですけどね. ぶー.

ということで,土日はオフィスで論文を書いた. 昨年の秋に某ジャーナルからrevisionsを条件にアクセプトしてもらっていた論文だが,なかなかまとまった時間がとれず放置されたままになっていた. この夏の間に書き直して提出し,何としてもパブリケーションにつなげたい. これ以上低空飛行が続くようであるとわたしは大学にいる資格はなく,お弁当仲間からさえも追放されてしまうのである. 白身魚フライっておいしいですよね. ぶぶー.

Aug1_001 前期は授業準備と雑務で終わってしまったので,学生が夏休みの間は自分の研究をがんばろうと思う.

 でも前期はとりあえず教育には貢献できたと思うので,自分へのごほうびにネックレスを買いました. 

 アクアマリンの3連ネックレス. 

ブルーの透明石アクアマリンの涼しげでさわやかな感じが大好きです.

アクアマリンは夜の照明の中でひときわ輝くことから「夜の女王」と呼ばれているらしい. なんか「夜の女王」ってどうなのよって感じがするけれど. 「帝王」じゃなくてまぁよかったけど. 竹内力かい. でもその特性から『人生の壁や暗闇に迷った時,新たな希望の光をもたらす』といわれているのだそうだ.

新たな希望の光. 

きょうから8月. 

いい夏にしたいですね.

| | コメント (2)

« 2009年7月 | トップページ | 2009年9月 »