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AfternoonTeaと竹田圭吾さん

Aug22_007 バスの待ち時間にAfternoon Teaに立ち寄るとセールをしていたので,ずっと気になっていたグラスを購入した.

 ブルーで描かれた金魚と水草模様が作り出す清涼感,そしてグラス全体から漂う和の雰囲気に引きつけられる. 暑い夏にこれにビールを注ぎゴクゴクと飲みたくなります. ビールかい. "Afternoon Tea"ではないのですね.

せっかくグラスを2つ購入したので,ビールを飲みながらお話してくれる人がいればいいなと思ったり. やっぱりビールなのかい. たとえばNewsweek編集長で最近よく情報番組でコメンテーターとして出演している竹田圭吾さんみたいな方とお話をしてみたい.

竹田圭吾さんは,物事を多角的な視点,そしてクリティカルな視点で分析する力を持った人だと思う. メディアが垂れ流しにする情報を多くの人は鵜呑みにしてしまいがちだが,その情報は信憑性に欠ける可能性があること,あるいは,それとは全く別の見方が存在するかもしれないことを,わたしたちは常に意識しておく必要があるし,そういうクリティカルな視点で情報を分析することは情報があふれる今の時代に極めて重要なことだと思う. 竹田さんの分析とコメントは,そのことに気づかせてくれる.

たとえば,連日報道されている酒井法子容疑者の事件. クラブで踊り狂うのりピーの姿が「清純派のイメージとはかけ離れたもう一つの顔」として報道され続ける中,「クラブで踊っていたからといって清純派とはかけ離れているという議論をするのは,短絡的過ぎる」とコメントしたのは竹田さんだけだった.

そして,「今回の事件では,清純派の女優さんが転落していく姿にばかり焦点が当てられているが,それよりももっと我々が目を向けなければならないことは,覚せい剤がいかに恐ろしいものであるかという問題ではないのか」という疑問を投げかけていた. 

竹田圭吾さんのコメントを聞いていると,メディアが報道するものは,「事実」ではなく,「事実」の上に「推論」が重なっているものが多いのではないかということに気づかされる. 「事実」の上に「推論」を重ねたものを,あたかも「事実」として認識してしまうのは,とても危険なことだと思う. 

「推論」は一人ひとりが過去の教育や過去の経験を通して構築してきたスキーマに基づく. つまり,「推論」とはその人の「思考パターン」と言えると思う. わたしたちは,垂れ流しにされる情報の中に潜むこの「推論」の部分,そしてメディアの「思考パターン」を,常にクリティカルな視点で検閲する必要があるように思う.

そんなことを考える機会を与えてくれた竹田圭吾さん. ビールを飲みながらお話してみたい. きっと無理だけど.

仕方がないので一人飲みかな.

この頃,「生命保険会社のアフラック」のCMに,従来のアヒルに加えてネコが登場し,アヒルの「アーフラック!」に続いて,そのネコが「にゃーフラック!」って叫ぶのだが,その「にゃーフラック!」があまりにかわいらしいので,おもわず真似して「にゃーフラック!」と小声でつぶやいてしまう悲しき30代独身女性に愛の手を. 

にゃーフラック.

Afternoon Teaのグラスで乾杯. 

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コメント

まさに assumption ですよね。経験値で物を言う危険性というものを常に気をつけることが必要ですよね。そちらの方がずっと楽なのですけどね。以前ある SLS の授業の中で article を critique しなさいという課題があった時に苦痛と感じたのはやはり、自分の中に経験値で物を見る目があったからだと思います。そうならないために、あのこわい SLS の先生方の顔を常に思い出しながら前に進まねば、と感じます。いよいよ9月ですね。科研若手研究費内定おめでとうございます。

投稿: kazuya in fukuoka | 2009年8月30日 (日) 09:53

kazuya先生,ありがとうございます.

経験値でものを言う危険性については,私もオルテガ先生に度々指摘されました.カモーン.そして"evidence"を示せということも.何でも裏付けが必要なんですね.頭ではわかってはいるつもりでも,自然に出てくる言葉は直感に基づいていたり経験値に基づいていたりすることが多いので気をつけないといけないなと思います.カモーン.

ところでLETのプログラムの中に先生方のお名前を見つけました.お二人で発表されたのですね.行けばよかったと思いました.お二人で着実に前へ進まれていて素晴らしいなと思いました.とてもすてきです.

明日から9月ですね.またお仕事のお話など聞かせてください.お体に気をつけて.

投稿: satchy | 2009年8月31日 (月) 16:20

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