両立
前期が終わって授業計画のプレッシャーから解放されたせいか,4か月分の疲労がどばっと一気に襲ってきた感じがする. この4ヶ月間,深夜1時頃寝て朝5時に起きる生活だったので,慢性の睡眠不足になっているのかもしれない. 何となく体がだるくていつも眠い.
授業期間が終わって少し気が緩むといつもこのような症状になる. せかせかと忙しくしている方が体調がいい気がする.
昨日は夜10時頃自宅に着いて,ごはんを作ってごはんを食べて新聞を読んだりしていると眠くて眠くて仕方なくなってそのままソファで眠ってしまい,気がついたら朝になっていた. 食器が溜まったままの流し台を見て,自己嫌悪に陥る. 水まわりはいつもきれいにしておきたいので,すごくいやな気分になってしまう.
今回のことも含め家の中の仕事というのはエンドレスだとしみじみ思う. きれいに掃除機をかけて家を出ても帰ってきて翌朝床を見ると,ほこりが落ちていたり髪の毛が落ちていたりする. 流し台もどんなにピカピカに磨いても,一度料理すると汚れてしまう. これらを放っておくと家の中は"chaos"状態に陥る. このように家事というのはエンドレスな作業であり甘い気持ちでできるものではないのである. 子育てをしながら,あるいは外の仕事と両立させながらきちんと家事をこなしている世の中の女性のことをわたしは心から尊敬する. 二つの物事を両立させるという能力が自分には著しく欠落しているような気がする.
そういえば先日たまたまテレビをつけると『隣の芝生』というドラマをやっていて,家庭運営の難しさを扱っているドラマだったので思わず最後まで見てしまった. 橋田壽賀子さん脚本のドラマらしく,嫁と主人,そして姑の間で繰り広げられるさまざまなバトルを描いているのだが,自分がこの家庭の嫁だったら間違いなく追い出されているだろうと思ってしまった. 追い出されるというか夜逃げしているかもしれない. いちばん衝撃だったのは,この家庭ではまず嫁は外に働きに出ることが許されないというところだった. 嫁が外に働きに出ることは「うちのだんなさんは甲斐性がない」ということを世間に知らしめる行為なのだという. だんなさんがお嫁さんに向かって「外に働きに出るなんて俺に恥をかかす気か!」と怒鳴ったとき,こいつしばいたろかと思ってしまった. こんなわたしはやはりお嫁さんになることには向いていないのかもしれない. ぜったいしばいたる.
あともう一つ衝撃だったのは,子育てをお嫁さんに丸投げしているところである. 子供に何か問題があると,「これは母親の責任だ」とか「母親のくせに一体何をしていたんだ」とか言ってお嫁さんを怒鳴るのである. しまいにはお嫁さんに暴力をふるったりして,それを見たときには,おまえ蹴ったろかと思ってしまった. こんなわたしはやはりお嫁さんになることには向いていないのかもしれない. というか父親にだって責任はあるんとちがうんかい. ぜったい蹴ったる. キーックじゃーキックをくらうのじゃ.
家事や家庭運営,そして大学の仕事,博士論文を書き上げて学位を取ること,業績を増やすこと,これらをうまく両立させることができればいいけれど,自分にはやはり難しいかもしれない. 家庭を持ってもしだんなさまに「外で仕事をすることは許さない」とか言われたらおまえしばいたろかと言ってしまいそうだし. 蹴ったろかと言うかもしれないけど. どっちでもいいけど. とにかく,流し台に食器を溜めたまま眠ってしまったことを反省しつつ,両立の難しさを身にしみて感じてしまった. そしてため息. この頃よくため息をついてしまう.
このお友達も異国の地でいろいろなことを両立させて頑張っている人である. 外国というだけで大変だと思うのにどんなことからも逃げずに立ち向かっていて,そしてこうやっていつも人のことを気遣ってくれて本当にすごい人だと思う.
こんなふうになれたらいいなと思うけれど.












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