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healing

ちょっと忙しくなってきた.

アドミニ関係の仕事が増えてきて,わんぱく委員とかこんにゃろ委員とかやらされているのだが(委員名は仮名),また新しい委員に任命されてしまった. その名も,「学園祭実行委員会,体育祭本部参与」である. 「本部参与」ってめちゃくちゃ偉い人みたいじゃないですか. お友達に「わたし,『本部参与』なのよ」って自慢できそうだ. というか,別にやりたくないんですけど. というか,「本部参与」の前の「体育祭」という文字が気になります. 学園祭実行委員会の中でも「体育祭」に特化した本部参与という意味なのだろうけれど,体育祭の本部参与って何をすればよいのでしょうか. 体育祭と聞いて,ブルマ姿でリレーをしている中学生時代の自分の姿を一瞬思い出してしまいました. まさか走れとか言われないですよね. 登校拒否になってしまいそうです. というか,ブルマって古い.

授業準備だけで忙しいのに雑務が増えてきて,仕事もプライベートも充実させたいという長年の夢がなかなか実現しない. たとえば,エステに行ったり,ゴルフを習ったり,歌舞伎を観にいったり,というようなことをしつつ仕事も頑張るというライフスタイルに憧れているのだが,このところ土日も大学で仕事をしていて休みがほとんどない状態なので,エステもゴルフも歌舞伎も何一つ実現できないでいる. "No life"である. 再来週は出張が入っていて富士宮市というところまで行かなくてはならない. というか富士宮市ってどこなのでしょうか. 忙しくてどうやって目的地まで行くのかも調べていない状態である. カモーン.

May1_001_3 そんな多忙な毎日の中,ささやかな楽しみにしているものがお風呂タイムなのだが,最近,すばらしい入浴剤を見つけた.

 Peau De Peche.

  この入浴剤はすごい. 

 すごい理由は,この入浴剤が,「合成活性剤や防腐剤など一切使わず,天然ミネラルの海塩と植物エキスを配合している」という点である. このことにより生まれる効果というのは,次のようにまとめられる(論文風).

1.敏感肌・乾燥肌の人も安心して使える.

2.天然ミネラルが,酸化状態になりつつある体(酸化は細胞の老化につながる)を,人間本来の弱アルカリ体質に戻す.

3.天然ミネラルと植物エキスの美容成分が肌に浸透し,お肌がきれいになる.

4.自宅で泡風呂が楽しめる.

5.バスタブの汚れを分解し,さらに除菌効果もあるので,お風呂掃除が楽になる.

以上である.

これだけの効果を謳われると,エステにでも行っているような気持ちになる. ちょっとした自宅エステである. 

個人的には,効果4と5が,この入浴剤を画期的ならしめている要因ではないかと分析している(論文風). この入浴剤が生み出す泡はただの泡ではないのである. 粒子のきめが細かく,ふんわりしていて,まるでソフトクリームのようなのである. そして,この天然ミネラル成分の泡が,浴槽まできれいにしてくれるというのである. 風呂掃除が楽になるって純粋にありがたいです. 

そんな画期的な入浴剤,Peau de Pecheに癒されている今日この頃である.

ところで,今調べると,富士宮市は静岡県にあることが分かった.

そして,富士宮市というのは,あのご当地グルメ「富士宮焼きそば」の町だということを知る.

焼きそばは大好きです.

富士宮出張が楽しみになってきた.

楽しみはじっと待っていてもやってきては来れないので(たとえば,"Someday my prince will come"と思っていても思っているだけでは決して"my prince"は現われないのと同様に),自分から作っていかなくてはいけないのだと思う. 

エステやゴルフや歌舞伎など大きなことはできないけれど,まずは小さな楽しみから.

入浴剤と焼きそばから.

presented by 体育祭本部参与.

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life

May9_002  出窓で育てている四つ葉のクローバー.

 最近,花が咲き始めました.

 他の茎からも小さいつぼみがポツポツと顔を出し始めていて,これからしばらくの間,クローバーのミニお花畑が楽しめそうである.

 子どもの頃は,このクローバーの白いお花でネックレスを作り,飼っていたワンコの首にかけてやったりしたものだ. かけてやると言っても,ワンコの方は「おいおい,なにしよんねん」といわんばかりにすごくいやがっていたような気がするけれど. ネックレスをかけるために必死になったワンコとの格闘シーンを思い出すとちょっと笑えてくる. そこまでしてネックレスかけなくても. 愉快な思い出である. しかし,和風の柴犬にクローバーの花のネックレスはやはり合わなかったかもしれない,と今思えてきた. ワンワン.

それにしても,3月に買ってきたときはあんなに可憐で小さかった四つ葉のクローバーがこんなにも大きくなり,花を咲かせるくらいにまで成長した姿を見て,植物も生きているんだ,ということを感じるし,その生命力に感動してしまう. そして,こんな小さな体の中にどのくらいの細胞があって,その細胞の中にはどのくらいのDNAが詰まっているのだろうという疑問に思いを馳せてみたりする.

「一人の人間が持っているDNAを一直線に伸ばしたらどのくらいの長さになるか?」という記事が,先日の日経新聞の文化面に掲載されていた(永田和宏,『体のなかの数字』 2009年5月10日).

なんと,その総延長は一千億キロメートル,実に地球と太陽を二,三百往復もできる長さになるらしい.

わたしというこんなちっぽけな人間が,地球と太陽を二,三百往復という天文学的な長さの遺伝子の紐を体の中に抱え込んでいるという事実を知り,生きているってすごいことなんだと思ったし,命の重みを改めて感じたりした.

この四つ葉のクローバーのDNAも一直線につなぎ合わせたら相当な長さになるのだろうか.

人間と同様,植物も「生きている」のだから大事に育ててあげなくては…という気持ちになった.

Life is beautiful.

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こんな土曜日

科研の応募書類の締切が5月8日だったので,ゴールデンウィーク中,毎日大学に来て必死で研究計画調書を書き上げる.

科研の審査委員の先生方は,一人につき40~50件,多いときで100件ほどの研究計画調書を審査するという(分野によって異なると思うけれど). 今回の科研の結果は8月に発表されるらしいので,先生方はおそらくこの前期の授業期間中に審査をすることになるのだろう. そう考えると,ただでさえ忙しい大学の先生方が100件あまりの研究計画調書を審査するのに果たして十分な時間が取れるのだろうか,そして,100件のうち1件の計画書を審査するのにかける時間というのは大体どのくらいなのだろうか,という素朴な疑問がわいてくる.

そして,そういう先生方の立場を考えつつ応募書類を書き始めると,まず出だしの文章がいかに大切であるかを実感する. 出だしのところで,「これはおもしろい」とか「もっと先を読んでみたい」と思ってもらうために,文章に一工夫が必要ということである. 出だしで失敗すると,その先はきちんと読んでもらえないような気がするのである. もちろん研究の内容が重要であることは言うまでもないのだけれど,それを伝えるための読み手を意識したレトリックや技術が必要なのではないかと. あとは,重要な部分を下線で強調するとか,表や図を使って一目で情報が分かるようにする工夫とかも,「ちゃんと読んでもらう」ために必要な技術のような気がする. なぜなら,審査委員の先生は100件も読まなくてはならないからである. 

そんなことを考えながら文章を書いていると,すごく時間がかかった. そして,文章って難しいと改めて思った.

科研の応募書類が提出できたので,今週末は一日くらいはお休みしようと思っていたのだが,大学院入試を受けるという学生さんの外国語対策を月に一回行うことになっていて,それが土曜日に入っていたので,お腹をすかせたひな鳥のところへ向かう親鳥のごとく,いそいそと大学へ向かう. ピーヨピヨ.

この学生さんは国立K大学大学院の入試を受けようとしている人である. 大学院入試には,専門科目の試験に加えて「外国語(英語)」の試験がある. 生物系の研究科なので,英語の試験も生物系の英文を扱っている. 例えば,DNAとか細胞とか進化とか. なんか難しそう. わたしは英語はできますが生物はそんなに得意じゃないんですよね. というか,高校を卒業してから生物は勉強していないので,ほとんど忘れてしまっているのである. そんなわたしに国立K大学大学院の入試対策を任せていいのでしょうかね. とかなんとかブツブツ独り言を言いつつ,本人から渡された過去問を見てみる.

さすが日本の大学院入試らしく,「下線部を日本語に訳しなさい」系の問題ばかりである. というか,そこに書かれている英文すべてに下線が引かれているので,下線部といっても,結局全文を訳さなくてはならないのである. カモーン. 

しかし,ざっと読んでみたところ,確かに生物系の英文なのだが,言っていることは生物の基礎知識があれば理解できるレベルのもので,高校卒業以来生物を勉強していないわたしにも訳せそうなものばかりだったので安心する. そして,学生さんが書いてきた日本語訳をチェックする. さすが,日本の女子学生らしく,ノートの左半分に英文を書き,右半分に日本語訳を書き,先生のコメントが書きやすいようにスペースなども作ったりしている. 単語の意味は品詞ごとに色を分けて書いたりしている. そういえば,何かの本で読んだけれども,日本の女子学生のノートというのは,世界一美しいのだそうだ.

そんな美しいノートを書く学生さんなのだが,日本語訳がめちゃくちゃで解読不能な日本語を書いているので,目が点になってしまう. たとえば,DNAの進化 (=evolution)についての英文のところで,「DNAに革命が起こる」とか書いている. なんでDNAに革命が起こるねん. ロシア革命とちゃうねんから. たぶん,"evolution(進化)"を"revolution(革命)"と読み違えたのだろう. 英語にするとよく似ていますけども,意味は全然違います.  カモーン.

「植物の自然治癒」に関する英文のところでは,"herbal tea"(ハーブティ)のことを「ハーバル茶」とか書いている. ハーバル茶ってどんな茶や. というか「ハーブティ」って知らないのでしょうか. カモーン. この学生さんに国立K大学大学院で研究したいと思わせたきっかけは一体何だったのだろうとふと考えてしまった. 一通り,説明が終わった後,「わたし受かるでしょうか?どうしてもK大学に行きたいんですけど,大丈夫でしょうか?」とか聞いてくる. うーんどうなのでしょうか. DNA革命にハーバル茶ですから. 何とか受かってほしいですし,そのためにわたしにできることがあるのなら頑張りたいと思いますが. とにかく,英語をただ機械的に訳すのではなく,この文章は何を伝えようとしているのかを考えることが大事ですよというお話をする. 言葉というのは「試験」のためのものではなく,「人に情報を伝える」ためにある,という基本的なことを,これまであまり意識することなく大学に来てしまった人たちがもしかすると意外と多いのかもしれない,ということを感じた. 

May9_007  入試対策が終わってから電車に乗って新宿へ出た. 

 2ヶ月ぶりの新宿. 人がいっぱい. ここは都会だとしみじみ思う.

 新宿駅南口を出たあたりのスポットはお気に入りである. まず,紀伊国屋がある. そして,新宿高島屋がある. そして,東急ハンズがある. この御三家(と勝手に呼んでいる)が一点に集中しているのである. これはすごいことである. ここの紀伊国屋には洋書や英語教材がそろっている. 高島屋は靴とピアスの売り場が充実している. 東急ハンズはアイデア商品満載でとにかくおもしろい. そういうわけでこの三つは御三家であり,そういうわけで新宿南口が熱いのである. 最近は,クリスピードーナツやスターバックスができたりして,アメリカナイズされてきた新宿南口は,ますます熱くなってきている. というか,クリスピーもスタバも別に普通でした. 革命じゃー革命を起こすのじゃ.

今日は,紀伊国屋で授業で使う教材と伊坂幸太郎さんの「ラッシュライフ」を買った. 

May9_011  そして,高島屋でUNTITLEDのヒールを買い,東急ハンズで靴のお手入れセットを買った.

 販売員としての高い能力を備えた店員さんの話術にまんまと乗せられ,二足も購入してしまった. わたしみたいな押しに弱い人間というのは,ああいう口達者な販売員さんの格好の標的になってしまうのである. ピーヨピヨ. ヒールはかわいいのでまぁいいのですけれど.

週末に新宿でお買い物ができることの喜びをかみしめる.

そして,「DNAに革命が起こる」という日本語訳はちょっとおもしろかったな,と午前中の入試対策を振り返る. "revolution"じゃなくて"evolution"や.

そんな土曜日.

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salary

先週,お給料をいただいた.

留学している間,無収入の状態が長く続いていただけに,お給料をいただけるということのありがたみをしみじみ感じた.

今回は,着任に伴う荷物移転料なども一緒に振り込んでいただいたので,口座の残高がびっくりするくらい増えていて,ATMの前でムンクの叫びのごとく目をまん丸にし,天井を見上げて,うひょーと叫んでしまった )゜O゜( 

まぁムンクの叫びまではいきませんでしたけれども. というか銀行ATMの前であんな顔で叫んでいる人がいたらこわいです. 

お給料いただけるってうれしい.

May2_001_3  久しぶりにいただいたお給料で,母の日のためのミニバラを買って,神戸の実家に送った. 

 そして,自分用にLINK IT ALLで夏用のバッグを買った.

 外は透明で,中のきんちゃく袋が見えるこのタイプのバック,しかもA4サイズが入るものがずっと欲しいと思っていたので,やっとこのバッグに出会うことができてとてもうれしい. ムンクの叫びのごとく叫びたい気分だ. 叫ぶの好きですね. うひょー.

このバッグを持っていると,気持ちがシャキッとして,敏速に行動したくなる. たぶん,ゼブラ柄だからだろう. 気分はシマウマである.

新緑の美しい5月. シマウマのごとく,優雅,敏速,華やかに.

お給料に感謝.

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君の知らないところで世界は動く

41kjzr65mhl_sl500_aa240__2  最寄り駅前に区立図書館があるので,いつも二週間に一度本を3~4冊借り,通勤電車の中で読んでいる.

 4月は片山恭一さんの本をたくさん読んだ. その中で,『きみの知らないところで世界は動く』(2003)が特に心に残ったので,ここに書いてみた.

 物語は,主人公の「ぼく」と友人の「ジーコ」と恋人の「カヲル」の三人を中心に展開される. 三人とも同じ高校の同級生である. 高校を卒業し,別々の道へ進むことになった三人だが,「ぼく」と「ジーコ」,「ぼく」と「カヲル」,そして「カヲル」と「ジーコ」の絆はさらに深いものになっていく. でも,絆というのは,深まれば深まるほど,苦しく切ないものにもなりうる. そんなことを考えさせられる物語だった. そして,それは,友人の「ジーコ」の言葉に込められたメッセージでもあった.

友人の「ジーコ」は,「コージ」という本名をひっくり返しただけという実にシンプルなニックネームなのだが,このジーコは,そんなシンプルなニックネームとは相反して,いつもすごく深い言葉を口にする少年である. あまりに深いので,一見,世間の枠組みからこぼれ落ちてしまった偏屈少年のように思われてしまいがちなのだが,実はジーコの言うことはいつも正しいのである. わたしたち読者は,後になってそのことに気がつく.

例えば,こんなセリフがある. 夏休みに,ジーコが「ぼく」を旅行に誘う場面がある. 

「…旅行には地図を持っていかないのがポイントだ. だいたい地図に何が書いてあるっていうんだ? 地図なんて学校の教科書みたいなもんじゃないか. 本質的なことは何一つ書いちゃいない」

実はわたしたちは物事の上辺だけをひっかいているだけで,本質的なことは何も分かっていないことが多いのではないか,ということを考えさせられた.

この物語を読んだ後で,「ジーコ」に会いたくなった.

でも,「ジーコ」はもういないのである.

久しぶりに良い作品に出会った.

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