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usher in a new era of peace

オバマ新大統領の就任演説を聴いた.

使われる言葉ひとつひとつが深く美しく,

聴いている側の心に響くレトリックにあふれた演説だったと思う.

中でも,

"usher in a new era of peace(新たな平和な時代の到来を告げる)"という言葉,そして,この言葉で締めくくられる次のパラグラフが心に残った.

"For we know that our patchwork heritage is a strength, not a weakness. We are a nation of Christians and Muslims, Jews and Hindus -- and nonbelievers. We are shaped by every language and culture, drawn from every end of this Earth; and because we have tasted the bitter swill of civil war and segregation, and emerged from that dark chapter stronger and more united, we cannot help but believe that the old hatreds shall someday pass; that the lines of tribe shall soon dissolve; that as the world grows smaller, our common humanity shall reveal itself; and that America must play its role in ushering in a new era of peace."

「我々の多様な出自は,強みであって弱みではありません.我々は,キリスト教徒,イスラム教徒,ユダヤ教徒,ヒンズー教徒,そして無神論者から成る国です.地球上の全ての文化と言語が,我々の国を形成しているのです.我々は,南北戦争と人種差別という苦い経験をしてきました.しかし,その暗い歴史の一章を経て,我々はより強く,絆はより深くなったのです.かつての憎しみは過ぎ去り,人種を隔てる壁が消えてなくなることを確信せずにはいられません.世界はより小さくなり,そして人類愛が姿を現してくる.アメリカは,その世界において,新たな平和の時代をもたらす役割を果たさなくてはならないのです」

英語の専門家でも政治の専門家でもないので,あまり偉そうなことは言えないのだけれど,

オバマ大統領の演説は,「この人についていけば大丈夫」という希望,そして,「自分も統一体の一員なのだ」という自覚を,国民に認識させる説得力があったと思う.

Mar28_001_2  写真は,昨年,アメリカの"The View"というトーク番組に出演していたオバマ氏.

 この番組でも心に響くようないいお話をされていた.

 中でも,

 若いアメリカ人男性に向けて,"You must choose a wife who is superior to you.(将来の奥さんは,自分より賢い人を選びなさい)"と言われたのが印象的だった.

政治とは何も関係がない言葉なのだが,こういうことを公の場で言えるオバマ氏のことを,偉いなと思った. 自分が仕事に専念できる環境があるのは奥さんの支えがあるからこそだというのは忘れてしまいがちなことのような気がするけれど,それはとても大切なことで,その大切な意味合いがこの言葉に含まれていると思った.

このように,多くの人が忘れてしまいがちな,あるいは忘れてしまっていたことの大切さを再認識する場面が,これからオバマ新大統領によって何度となくもたらされるような気がする.

"usher in a new era of peace(新たな平和な時代の到来を告げる)"が実現し,アメリカが良い国に変わればよいと思う. 

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コメント

演説の英語もすばらしいけど、サッチーさんの翻訳もすばらしいです。

でもね、日本では、小浜市がオバマさんを応援してたりして、なんだか私としてはさめた気持ちになります。

それに、日本のメディアは自分の国の事のように、或いはそれ以上に熱く盛りあがっていたようにも感じて、やっぱりこれじゃあアメリカの属国とか言われてもしかたないなって思いました。

投稿: Hitomi | 2009年1月25日 (日) 22:35

【Hitomiさん】
Hitomiさん,ありがとうございます.お元気されてますか.

オバマさんの演説を聴きながら,言葉の大切さを改めて感じました.一つ一つの言葉に重みがあって,ちゃんと考えて選ばれた言葉を使っている.そういう言葉の大切さに対する認識が,今の日本に欠けているところのような気もしました.今の日本のプライム・ミニスターはそれを象徴しているのかもしれません.

小浜市がオバマさんを応援しているのか...なんかちょっとくだらないですね.Hitomiさんが冷めたお気持ちになるというのがとてもよく分かります.

投稿: satchy | 2009年1月26日 (月) 23:37

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