« Nature | トップページ | Memory »

Art

Dec31_028 カイルアコナという町には,アートギャラリーがたくさんある.

 どのギャラリーも,ビッグアイランドの美しい自然を描いた絵を扱っている.

 なぜ海辺の小さな町にこんなにたくさんのアートギャラリーがあるのだろうと不思議に思っていたのだが,

 背景には,ビッグアイランドの「環境保護」の向けた積極的な活動があることを,アートギャラリーのスタッフの方に教えていただいた. そういえば,ほとんどの画家が, "Artist and Environmentalist"(画家・環境活動家)として紹介されている. 

大自然の絵を見ながら,「絵を描くことで人や地域の思いを伝えていく」という"Artist and Environmentalist"(画家・環境活動家)の人たちの使命がはっきりと見えてきた. 初めてこの島を訪れたあの頃からこんなに月日が流れても,あの頃と同じ状態で自然が守り続けられている背景には,こうした人々の取り組みがあったのかと知り,感動した. 

そんなわけで,カイルアコナのアートギャラリーめぐりをするため,普段はめったに履かないクロックスに履き替えて,町中を歩き回る.

Dec31_055  わたしは絵というものが好きである.

 言葉に頼らず絵で何かを伝えるという,その視覚的な伝達手段に意味を感じる. 

 言葉というのは,便利な伝達手段であると同時に,不完全なものであるとも思う.

 よく考えると,伝えたいことは本当に短くて簡単である場合が多い.

たった一言ですむところを,言葉の便利さゆえに喋り過ぎてしまい,思わぬ勘違いをさせたり,人を傷つけたりする.

もしかすると,本当に必要な言葉というのは,とても少ないものなのかもしれない.

カイルアコナのアートギャラリーに飾られた絵を見ながら,そんなことを考えた.

わたしは,子どもの頃からペラペラと喋り続けることが得意ではなかったので,今でも英語がペラペラと上手に話せない. 

だから余計に,寡黙な人でも何かを人に伝えられる「絵を描く」という行為が意味あるものに思える.

子どもの頃は,絵ばかり描いていた. 絵の具とパレットと筆と筆洗,三菱色鉛筆24色,そしてベレー帽は必須アイテムだった. ベレー帽はかぶってない. 手塚治虫さんじゃないですし. ペラペラとしゃべることが得意ではないので,何とかして人とつながりたいという気持ちが「絵を描く」という行為に向かっていったのかもしれない.

今,「文章を書く」ということに興味を持っているのも,同じ理由からかもしれない. 思考をじっくりと時間をかけて熟成させ,そして文字化していくという行為は,「絵を描くこと」と似ているような気がする.

Dec31_003_2 D'Linn という画家がビッグアイランドにいることを知った.

 この方のwatercolorの色使いはとてもきれいだと思った. 

 お部屋にこの人の絵を飾ったら毎日を気持ちよく過ごせそうだ. でも,絵を購入できるほどの資金を持ち合わせていないので,無料のパンフレットをもらって帰ってきた. パンフレットかい. また子どもの頃のように絵を描きたくなってきた. 絵の具とパレットと筆と筆洗,三菱色鉛筆24色,そしてベレー帽を用意しなくてはならない. ベレー帽はいらない.

アートギャラリーでいい絵をたくさん見て,「伝える」という行為について改めて考えさせられた.

そして,ますますビッグアイランドという場所が好きになってきた.

|

« Nature | トップページ | Memory »

コメント

さっちーさんへ
ビックアイランドのお便り楽しく読ませていただいております。残り少ないハワイでの生活に感慨深いものがあるのではないかと勝手に想像させてもらっています。我々も残り少なくなってきた日本での生活に焦り始めています。寒さのあまり顔の肌が突っ張り仕方ありません。手もしもやけで大変です。ハワイに戻ればこれは戻ると思いますが。はは。ハワイでの wrap up な生活充実したものでありますように。

投稿: 福岡より | 2009年1月 5日 (月) 12:48

先生,ありがとうございます.

遅れましたが,あけましておめでとうございます.2009年が先生方にとって実り多い一年になりますようお祈りしています.

新学期が始まりましたね.わたしもいよいよ後半戦のスタートです.

今年もどうぞ宜しくお願いいたします.

投稿: satchy | 2009年1月16日 (金) 23:14

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« Nature | トップページ | Memory »