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第二言語

Oct_4_001 論述試験の提出期限が近づいてきた.

 3問ともほぼ形にはなったものの,指定されたページ数を大幅に超えてしまい,今度は削るのに苦戦している. 

 限られたスペースで,適切な英語を使い,しかも説得力のある議論をするのは本当に難しい. 

さらに一度書いたものを削るという作業は,最初に書いた文章にとらわれてしまうので代替案がなかなか浮かんでこない. 変えれば変えるほど変な英語になっていくような気がする. 

改めて,第二言語(英語)で書くことの難しさを痛感している. 

先日,日本の大学へ留学を考えているアメリカ人学生の日本語添削を頼まれた人が,そのアメリカ人が使う日本語があまりにも古く,時折,「時代劇」のような表現が登場してびっくりした,という話をしていた. 日本の古典文学が専門のアメリカ人とのことで,古典文学で使用されている表現をそのまま留学志望書に使ってしまったのだろう. 「貴校に応募させていただきたく存じ奉りまする」とか書いていたのだろうか. 受け取り手はびっくりすることだろう. というか,本当にそんなことを書いていたとしたら普通におもしろいです.

そういえば,以前,ワイキキのスタバでアイスラテを注文したら,日本語学習者だと思われるアメリカ人の店員さんに「かしこまった!」と言われたことがあるのを思い出した. 武士かい. 「かしこまった」と言われるとやっぱり時代劇っぽく聞こえます. ます形を使うか使わないかの差なのだが. 第二言語を使いこなすというのはやはり難しいことなのだ.

そんな日本語学習者のアメリカ人の話を思い出しつつ,自分も第二言語で同じようなことをやっているのかもしれないと思うと恐ろしくなってきた. 論述試験はコミティの先生5人の目に一度にさらされることになる. 恐れ入り奉り候. 時代劇はもういいんだが,とにかくプレッシャーが大きい.

英語が上手に書けるようになりたい.

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HARIBO

Sep19_010

 日本にいる甥っ子くんのお誕生日が近づいているのと,ハロウィンが近いということもあって,お菓子を送った.

 HARIBOのグミやマンゴのゼリーなど.

 HARIBOのグミはおいしくて子どもだけでなく大人にも人気がある. でも,普通のグミより硬くて,食べ過ぎると顎が疲れてそのうち顎が外れそうになる,と食べ過ぎたことのある大人の人が言っていた. どんだけ食べてるねんちゅう話です. 自分のことでした.

HARIBOのグミは,もともと,「子どもの咀嚼力を強める」キャンディとして開発されたものらしい. なるほど,そりゃ顎も外れるはずです. 外れたんかい. 咀嚼力咀嚼力.

最近知ったのですが,HARIBO(ハリボー)というのはドイツの会社だったのですね. ハンス・リーゲルという人物が設立した会社で,ハリボーという社名は,ハンスの「」,リーゲルの「」から来ているのだそうだ. あれ,でも最後の「ボー」はどこから来たの?と思っていると,ドイツの都市「ボン」の「」から来ていることが分かった. なんか「ボ」だけ適当ですね. どうでもいいけど. 

HARIBOのグミたちは,ホノルルから約5日ほどで神戸の甥っ子くんのところに到着したらしい. 甥っ子くんの母親の携帯から「アメちゃん,たくさんありがとう」というメッセージが届いた. かわいい. 子どもってほんとうにかわいいですね. でも「アメちゃん」って.

関西では,いわゆるキャンディや飴のことを「アメちゃん」とちゃん付けで呼ぶ. 東京で生活するようになって,何かの文脈で「アメちゃん」という言葉を使用したとき,「なぜタダの飴に『ちゃん』をつけるのですか?」と真顔で質問されたことがある. なぜと聞かれましても. アメちゃんはアメちゃんですから. 

甥っ子くんが「アメちゃん」というのを聞き,ああやっぱり関西の子どもなのねとほほえましく思った. でもグミなんですけどね. HARIBOの硬いグミで咀嚼力を鍛えて,強く元気な男の子に育ってほしい.

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力のある人々

Oct_4_010  PhDの先輩が博士論文を完成させ,今日そのディフェンスが行われたので聞きに行って来た.

 アメリカの大学院では,博士論文のディフェンスは公開性になっている. 事前にディフェンスの予定が研究科のメーリングリストで通知され,興味があれば誰でも聞きに行くことができる.

 今日ディフェンスをした先輩は,わたしがもっとも信頼する先輩の一人であり,同じ研究科内で唯一心を許して話せる先輩である. 研究科にMentor-Mentee Programという新入生サポートシステムがあるのだが,去年からわたしの"Mentor"になってくれている人でもある. とても優秀な方で,PhDの学生というより,もうfacultyの威厳が漂っている人である. 

ディフェンスは,最初の20分間が本人のプレゼン,その後1時間にわたって質疑応答が行われる. そのパフォーマンスがよければ晴れて学位(PhD)が授与されることになる.

コミティの先生からの質問はなかなか手厳しいものが多かったと思うけれど,先輩はどんな質問にもきちんと答えていたし,きちんと議論ができていたと思う. さすがだと思った. 韓国の方で英語が母語ではない留学生なのに,英語もとてもうまい. おぶじゃーぶ(observe)って言ってるけど. そんなことはどうでもいいのだ. とても優秀な方なので,たぶんすぐに仕事のオファーも来て,来年にはアメリカのどこかの大学のAssistant Professorあたりになっているような気がする. 

自分の周りには力のある人がたくさんいる. その力のある人々が自分と同世代であることが最近はとても多くなってきた気がする. 歳を重ねるごとにみんな偉くなっていくのだ. 純粋にすごいなぁえらいなぁと感心しつつ,同世代の人々の活躍を横目に自分は何をやっているのだという焦りを感じないこともない. 今回ディフェンスをした優秀な先輩も,先輩と言いつつ,実は一つ年下だったりする. ぐー. 

今学期履修している統計のクラスの先生も,自分と同世代である. 昨年PhDを取ったばかりということだが,もうハワイ大学の准教授というポジションについている. 同世代なのに,片や准教授,片や博士過程の学生である. まぁ比較の対象にもならないほどのレベルですが. 上記の先輩と同様,この先生も韓国人である. 学位を取ったばかりで,しかも英語が母語ではないのに,アメリカの大学で准教授のポジションをとれるなんて相当な力がないとできないことだと思う. リサーチでじゃいん(research design)って言ってるけど. そんなことはどうでもいいのだ. 

この先生は本当にすごい. 統計のクラスでは,MANOVA, Profile Analysis, Discriminant Analysis, Factor AnalysisなどのMultivariate Methodを学んでいるのだが,教え方がとてもうまい. もともと韓国で数学の先生をしていたらしく,数学的なアプローチで統計の根底にある考え方を説明してくださるので,この先生のおかげで,すべての統計の手法が一本の線でつながった. 統計のクラスを取るのはこれが4つ目だけれど,この先生の授業が自分には最もためになった. これからハワイ大学で統計の勉強をしたいと思われている方がおられたら,教育学部のSeongah Im先生の授業を取られることをおすすめします. ラストネームは「アイム」じゃなくて「イム」と発音するそうだ. 「私はイムです」って英語で書くときに,"I'm Im"ってわかりにくいやんと思ってしまった. そんなことはどうでもいいのだ. 去年ハワイ大に着任されたばかりの新しい先生だがすでに大物の風格ただよう先生である. アイムイムじゃ.

アメリカでPhDを取ることは簡単なことではないと今すごくそう思う. 先輩や統計のイム先生がすごく力のある人に見えるのは,この過程を乗り越えてきたからなのかもしれない.COMPSを受験中の現在,A.B.Dになるまでの過程でさえ相当な努力と精神力が必要であることを実感する. いや,そんな精神論はもうここでは問題じゃなく,高い「研究能力」が必要なのである. 努力はいくらでもできるけど,研究能力がついてこなければ意味はない. 

しかし,先行研究をまとめ,その中で自分の研究がどう位置づけられるのかを考える作業は,博士論文研究を始めるためにどうしても必要な過程であり,そういう意味で,博士論文を書き始める前にCOMPSを受験するというのはとても重要な過程であることが,ペーパーを書きながら分かってきた. よいシステムになっていると思う. 力のある人々に少しでも近づけるよう頑張らなければならない.

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こんなハワイでの朝

Sep20_002 健康診断書が必要になったのでアラモアナの病院に検診を受けに行く. 

 忙しさがピークに達してきてこのところいつも体が疲れている. 健康診断を受けたら健康じゃありませんよと言われてしまいそうな気がする. そんな心配をしつつ,だるい体をひきずりながら病院に向かう. 病院に到着して検査室に入ると,いきなり血液検査が始まり,左腕と右腕の両方から血を抜かれフラフラになる. 両腕から血抜くなやーと思った. カモーン.

右腕は日本人の看護婦さん,左腕はアメリカ人の看護婦さんが担当してくれた. 日本人の看護婦さんは,スタイルがよくて美しくて優しくて,まさに「白衣の天使」という感じだった. ちょっと古かったでしょうかこの表現. いつも言うことが何か古いんですよね. 左腕を担当してくれたアメリカ人の看護婦さんは,大柄でたくましくて強そうで,まさに「白衣の横綱」という感じだった. 何ですかそれ. というかほんとに横綱並みに大きかったのですよね. どすこい. その横綱が注射針を持ってこちらに向かってきたとき,恐怖で失神しかけた. 注射針の刺し方も横綱級だった. ブスッと刺された感じがする. 痛いんですけど. やはり看護婦さんは「白衣の天使」の方がよいと思います. 

無事にすべての検査が終わり結果をたずねると,「いい数値出てますねー,健康そのものです」と言っていただく. そうですかいい数値出てますか. というか,めっちゃ健康やんか. ここに来るまでの心配は何だったのだ. しかし,良い診断結果を聞いてほっとしたものの,疲れ気味の体から血液を抜かれたからなのか,横綱級注射針の恐怖が大きかったからなのか,病院を出るとグッタリしてしまう. これからペーパーを書かないといけないので血糖値を上げて元気を出すため,アラモアナSC内のスタバにアイスラテを買いに行く. スタバに到着して順番が来るのを待っていると,前に並んでいた中年のアメリカ人男性のTシャツが目にとまる. 「日本人彼女募集中」というロゴ入りのTシャツだった. また変なのがおるなー. と思ったが,もしかしたら日本語の意味を理解せず,ただ日本語のロゴ入りTシャツが着たいという理由だけで着用しているのかもしれない. 日本人が英語のロゴ入りTシャツを意味を理解せず着ていることがあるのと同じだ. しかし,意味を知らないで着ているのだとしたら恥ずかしすぎです. アラモアナという場所には日本人観光客もたくさん来ているのですから. 

変わったおじさんがハワイにはほんとに多いなぁやれやれと思っていると,そのおじさんが突然こちらの方に振り返り,「グッモーニング,ベイビー!」と甲高い声であいさつしてきた. ああびっくりした. というかベイビーってあなた. 何なんでしょうか. 初めて言われましたベイビーなんて. さきほどの白衣の横綱・アメリカ人看護婦さんに同じことを言ったとしたら,張り倒されていたと思います. どすこい. 日本人女性はなめられているのだ. だから「日本人彼女募集中」なんていうTシャツを恥じらいもなく着る男性が出てくるのだ. 浴びせ倒しの技をかけてこのおっさんを張り倒してやりたいと思った. そいで頭ちょんまげにしてやる. どすこい.

そんな出来事がありつつも,ようやくアイスラテにありつけてちょっと元気が出てくる. 大学に戻る前にもうひとつ片付けておかないといけない仕事があって,日本の旅行会社に電話をする. 用件はすぐに片付くと思っていたのだが,さすが日本の会社だけあって,対応が丁寧すぎるくらい丁寧でその分時間もかかってしまう. 間違いのないように,こちらの言ったことをすべて復唱してくださるのである. こちらのEメールアドレスを伝えた際には,アルファベッドにミスがあったらいけないからだろうか,「スーザンのS,エミリーのE,メアリーのM,ナンシーのN,ビクトリアのV・・・」とか名前のイニシャルを挙げながらアルファベッドを一つ一つ確認していくのである. すばらしく丁寧. でも,ビクトリアって. ビクトリーじゃだめなのかい. 全部女の人の名前でないといけないみたいですね. おもしろすぎるんですけど. Eメールアドレスの"nifty"が"mifty"になっていたので,「最初はMじゃなくてNです」と訂正する. 「エム(M)」と「エヌ(N)」の聞き取りは確かに電話では難しい. すると,「え?メアリーのMじゃなくてナンシーのNですか?」と聞き返されたので,「はい,ナンシーのほうで」と返事をする. というかメアリーとかナンシーとか何なんですか. おもしろすぎるんですけど.

そんなこんなで午前中はつぶれてしまった. 白衣の横綱にベイビーにメアリーにナンシーに濃厚な朝だった. どすこい.

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クリスマスカード

Oct_4_007  Barnes & Nobleに行ったら,もうクリスマスカードが並んでいた.

 そういえば,あと1ヶ月半もすれば12月. 

 時間が過ぎるのは本当に早い. 

 クリスマスが近づいてくると,何となくうきうきしてくる. 

 何か特別なことをするわけではないのだけれど,町中がイルミネーションで飾られたり,こうして本屋さんにカードが並び始めたりすると,何となく幸せな気持ちになってくる.

ああもうすぐクリスマスなんだなと思いながら,カードを手にとってながめていると,何だか温かな気持ちになってきてはりつめていたものがジワジワと溶けていく感じがした. これから約2週間の間に約60ページほどのペーパー(筆記試験)を書き上げなければならない. まだ3ページしか書いていませんが. おいおい. ジワジワ溶けていってる場合じゃありませんよ. しかし,クリスマスカードを見ながら,しばし現実逃避をする. クリスマスはやはり人を幸せな気持ちにしてくるのだ. 

Oct_4_005 ハワイのクリスマスカードに描かれているものは,やはり"prototypical"なハワイである. 赤いハイビスカス,ヤシの木,海亀(ハワイでは「神聖な生き物」としてあがめられている). そして,おなじみのサーファー・サンタクロース. 

 こういう感じのぽっちゃり型おじさまがハワイにはたくさんいらっしゃるので,赤い帽子をかぶってサーフィンボードに乗っていただくと,みなさんサーファー・サンタになれるではないかということに気がついた. 何ということだ. というか別にそんなことに改めて気がつかなくてよいのだが. 

 "prototypical"なハワイというと,もうひとつ思い浮かぶのは星空である. 満天の星を見られる場所がハワイ島にある. マウナケア山頂である. 世界中で最も天体観測にふさわさしい場所なのだそうだ. 日本の「すばる」天文台もここにあるらしい.

今年のクリスマスは,ハワイ島のマウナケア山頂から「満天に輝く星」を見て過ごすというのはどうだろうか. どうだろうかってどうなのだ. それに,クリスマスに一人で山に登って星を見るというのはどうなのだろうか. どうなのだろうかってどうなのよ. 星空ツアー予約フォームに参加人数「大人一名」ってどうなのだろうか. しらん. 何はともあれクリスマスの過ごし方などのことを考えているとまた楽しい気持ちになってきた. クリスマスカードのおかげでしばし現実逃避ができた日. ペーパーを書き上げなければ.

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北海道から

Oct_10_004 日本からお友達二人が遊びに来てくださった.

 お二人は,北海道の方.

 ワイキキのCheesecake Factoryでディナーをご一緒させていただく.

 ブロッコリーとトマトとナスのペンネパスタ. エビとチキンのGUMBO,シーザーサラダ. どれもアメリカン・サイズで驚く. でも,とても美味しくてパクパク食べてしまう. 特に左上のGUMBO(ガンボ)という変わった名前の食べ物が非常に美味しかった. ガンボって何なのでしょうか. ガンボー! いや,それを言うならマンボー!でしょうか. どっちでもいいですけども. もうお腹一杯食べきれないと言いつつ,この後しっかりチーズケーキを注文した. チーズケーキも素晴らしく美味しかった. 大満足. もう二日三日くらい何も食べなくて平気かもしれない. 食べすぎです.

わたしは北海道出身ではないのだけれど,縁があってお二人と知り合うことができた. 何か新しいことを始めるたび,こうして新しい出会いが増えていくことがとてもうれしい. 北海道の方というのは,その広い大地を反映するかのように心も広い方が多いという印象を持っている. 好きな男性のタイプというと,たとえば,俳優の大泉洋さんとか,北海道放送の渕上紘行アナを挙げるのだけれど,偶然にもお二人とも北海道の方である. 渕上アナに関しては,3年前の札幌出張のときに見た番組でファンになった. 出張中に何をしているのやら. 何はともあれ,大泉洋さんも渕上紘行アナも,北海道の大地のように心が広く,とても優しそうなので一緒にいたらいつも安心できそうだ. こういう方となら...おっと. ガラにもなく乙女ちっくなことを書いてしまいそうになった. そんなわけで自分は何か北海道に縁があるような気が勝手にしている. 将来は北海道に住んでもいいなと思ったりしている. その際は雪の上を転ばずに歩く練習をしなければならない. 3年前の札幌出張中,何度も派手に転んだことを思い出す. 雪の上でうずくまっていると,あんた大丈夫かね?とか言っておじいちゃんに手を差し伸べてもらったりして. 北海道の人々は雪の上でも転ばずに歩くという技を身につけている. すばらしい.

Oct_10_003  心が広く優しいお二人から,おみやげをいただいた.

 北海道の菓子パン各種,

 そして,ごぼうのおせんべい.

 おいしそう. 

 うれしい.

感動が大きすぎて言葉にならなかった. 

ただただ,ありがとうございます.

自分のことを思いながら品物を選んでくださったことがとてもうれしかった. どこかで誰かに自分のことを思い出してもらえているということはとても幸せなことだと思う. ありがたい.

北海道はもう冬の影がちらほらしているのだそうだ. 「雪虫」という白い虫がいて,これが飛び始めると一週間後くらいに初雪が降るのだそうだが,この「雪虫」がもう飛び始めているらしい. お二人が日本に帰国される頃には,初雪が降っているのだろうか. 暖かいハワイで思い出に残る楽しい時間を過ごされますように. 北海道の大地のように心の広い優しいお二人から力をもらえた週末. ありがとうございました.

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diss committee meeting

dissertation committee meeting が行われた.

コミティの5名の先生方の前で,博士論文研究の目的と方法について発表し,その後,先生方からの質問に答えるという目的の会議である.

世界的にも著名な研究者であられる5名の先生方に囲まれた中での発表ということで,緊張感も大きく,前日はストレスのせいか体にじんましんが出た. なかなか眠れず朝方やっと眠れたかと思ったら,会議に遅刻してOrtega先生に「カモーン」と言って怒られている夢を見た. やれやれ. 朝起きたら恐怖で汗だくになっていた. どんだけ怖がってるんやちゅう話です. 発表前は緊張のあまり吐きそうになった. ゲロ. 空港に行って日本に逃げて帰りたい気持ちになった. 

「堂々としているように見えます」と言われることがあるのだが,堂々としているように見せかけて内心はビクビクしていることが多い. なにぶん小鳥みたいな性格なのである. チュンチュン. いつも堂々として自信満々でいれるイヌワシみたいになりたいと思う. イヌワシって. 

Oct_5_004  忙しい中,時間を割いて会議に出てくださる先生方にSATURAのクッキーと飲み物を差し入れする. SATURAのココナッツ・クッキーは,甘さが控えめで日本のクッキーと同じ味がしておいしい.

 SATURAのおいしいココナッツ・クッキーを味わっていただいている間にさっさと発表を終わらせてしまおうという魂胆だったのだが,みなさん「ハロー」とか言って部屋に入ってきて席に着いたとたん,袋をあけてボリボリとクッキーを平らげてしまった. 早すぎです. 

そして,発表が始まる. ハンドアウトを作っていったのだが,みなさんハンドアウトの方は見ず,こちらの方をじーっと見ている. あいづちを打つこともなく,笑みを浮かべることもなく,ただ無表情でじーっとこちらを見ているのである. こわすぎです. 緊張しすぎてところどころ英語が出てこなくなった. いろいろな場で発表をしてきたと思うけれど,こんな恐怖体験をしたのは初めてかもしれない. 

発表が終わった後,5人の先生方から次々に質問が飛ぶ. リサーチ・デザインに関するものがほとんどで,先生方を納得させる返答をするのに苦しんだ. 抽象的なレベルでしか説明ができなかった. しかし,あーうー言っている間に,先生方から有益なsuggestionsをいただけたのはありがたかった. やはりまだ一人では研究する力がないということを自覚した. 指摘していただいて気がつくことがたくさんある. まだまだである.

1時間の会議が終わった後,5名の先生方だけで今後の打ち合わせをするということで,一人部屋を出てきた. ドアを閉めた後,先生方の話し声が聞こえてきた. 何を言われているんだろう. 全然あかんねとか言われているのだろうか. でも,いろいろ考えると気が重くなるので考えないことにした. とりあえず第一関門が終わった. 次の第二関門に向けてまた準備を始めなければならない.

それにしてもたった1時間の会議ですべてを吸い取られてしまったかのごとくグッタリしてしまった. 銭湯に行ってお湯につかりたい,でもハワイには銭湯はありませんとか思いながらMoore Hallを出てくると,大好きな先生とばったりお会いする. ずっとお会いしたいと思いつつ,もう3ヶ月くらいお会いしていなかったのでとてもうれしくなったし,いろいろ話を聞いてもらっていると涙腺がゆるんできた. このところの怒涛のような忙しさの毎日の中で人と話す機会が極度に減っていたので,余計に先生のあたたかさが身にしみた. ちょっと弱っているのかもしれない. やはり小鳥である. チュンチュン.

第一関門の会議が終わったということで,先生がマンゴジュースをごちそうしてくださった. また涙腺がゆるみかけた. 「おつかれさま」という日本語は本当に疲れているときに心にしみる. 先生ご本人もいろいろなことに追われてお忙しい中,このような気遣いをしてくださる. 外国にはこういう情にあふれた方はなかなかいない. 本当にありがたい. 第一関門の会議が終わって,会いたいと思っていた人に会えたというのは神様からのごほうびなのかもしれないと前向きに考えた. また第二関門に向けてがんばれそうな気がしてきた. 

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getting wiser and stronger

Sep5_031 ちょっと立ち止まって昔のことを思い出し思い出にひたる時間がほしいと思っても,

 時間はいつもと同じ調子で流れていて,次から次にやらなければならないことが押し寄せてくるので,立ち止まっているわけにはいかない.

 時間は待ってくれないので,後ろを向いているわけにはいかず,前を向いて進んでいかなくてはならない.

もう無理かもしれないと思える高い壁にぶちあたっても,後ろに逃げていくことはできないので乗り越えていくしかない.

「歳をとるのは楽しみで仕方のないことです.なぜなら,人は,歳を重ねるごとに賢くなり,強くなるからです」

と,あるアメリカの女優さんが言っていた.

本当にそうかもしれないと思った.

乗り越えられそうにない壁にぶちあたっても,その先にある景色を見たいと思うのなら,逃げずに乗り越えていかなくてはならない. そうやって,壁をひとつひとつ乗り越えていくことによって,人は賢くなり,強くなっていくのかもしれない.

たくさんのメールをありがとうございました.

心配をかけてしまってすみません.

壁を乗り越えて賢くなり強くなれるのだとしたら,それは自分の力によるものだけではない,ということを再認識しました.

支えられ生かされている.

今度は自分が支える立場になれるよう,もっと賢くもっと強くならなければいけない.

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