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グリーティングカード

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 スーパーにコンタクト保存液を買いに行ったついでに,カード売り場に寄り道した.

 大型スーパーやドラッグストアにあるカード売り場は,アメリカ文化のひとつだと思う. この写真のように,どのお店も,カード売り場にかなりのスペースを割いている. 

背景には,「記念日にカードを贈る」というアメリカの習慣がある. 誕生日,入学、卒業、出産、結婚、母の日、父の日,お悔やみ、お見舞いなど目的別に様々なデザインのカードがそろっている. 

カードの種類が豊富な上にさらにすごいと思うのが、送る相手によってカードが細分化されていることである. 「誕生日」というカテゴリーひとつ取ってみても,おばあさん,おじいさん,お母さん,お父さん,娘,息子,おば,おじ,友達,奥さん,だんなさん,はては,義理のお姉さん,義理のお兄さんなど,贈る相手によってカードが区分されているのである. アメリカ人というのは細かいことは気にしない国民だと思っていたけれど,ことカードの細分化に限ってはその綿密さに頭が下がる. すばらしい.

しかし,細分化されすぎていてけっこうめんどうくさくもある. 母親への誕生日カードを探していて,「これかわいいこれにしよう」と思っても,そのカードに「おばあさんへ (For Grand Mother)」へと書かれていたりする. ばあさんや. こんなの送ったら「ばあさんちゃう」って関西人の母親につっこまれます.

Aug3_005  わたしには甥っ子が4人いるのだが,そのうちの2人が今月お誕生日を迎えるので,「甥っ子用」の誕生日カードを買った.

 一人は7歳なので,7歳用のカードを購入した. 7歳用のカードは,カード自体が「7」という数字になっている. わかりやすい. 細分化は年齢にまで及ぶのだ. 自分の年齢のカードがあるのかどうか探してみたが見当たらなかった. そんな大きな数字をカードにして贈りつけられたら不快に思う人がいるからなのかもしれない. にゃー.

もう一人の甥っ子くんは11歳になるのだが,「11」という数字のカードが売り切れだったので,"Nephew(甥)"と書いてあるおサルさんのカードにした. おサルさんだと思っていたのだが,よく見ると鼻だけゾウの鼻になっている. 意味がわからない. 鼻だけゾウやで. 最近,「幼児」から脱却をはかり「少年」へと成長しつつある11歳の甥っ子くんにするどいツッコミをいれられそうだ. 関西で育った子どもたちは,「ツッコミ」というディスコースを自然に習得していく. おもしろい. だんだん生意気なことを言うようになった11歳の甥っ子くんだけれど,ハワイへ発つ日,関空行きのバス停まで見送りに来てくれて,バスが見えなくなるまでずっと手を振ってくれていた. この映像はこれから年月がたってもずっと自分の心に残っているような気がした.

7歳の甥っ子くんはまだ幼児で,わたしがなぜハワイにいるのか,ハワイとはどこにあるのか,そもそもハワイって何なのかをまだ理解できていないようである. ハワイと日本を行ったり来たりしているわたしが何者であるのか興味津々で,いろいろなことを質問してくる. 「satchyちゃんのおうちはハワイと日本のどちらにあるの?」とか「satchyちゃんはハワイで生まれたの?」とか. 挙句の果てには,「satchyちゃんてナニジン?」とか聞かれる. あなたナニジン?なんて質問を受けたのは生まれて初めてで戸惑ってしまった. どこからみても日本人だと思いますがまだ幼児のボクちゃんには謎が多いのだと思う. 

外国からカードが届くことが彼らにとってどのくらい意味のあることなのかどうか不明だけれど,「生まれてきてくれてありがとう」という気持ちを込めてメッセージを書いた. これが本当の「グリーティングカード」というものなのかもしれないと思った. 心を込めて手書きで文章を書く. アメリカには素敵な習慣があると思った. 

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