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子どもから学ぶ

July6_004  甥っ子くんと一緒にYou Tubeで『ドラえもん』を見る.

 それまでワーワーと騒いで暴れていた甥っ子くん. しかし,「カッターで切り開いた先には目的地がある」という『ショートカッター』のおはなしが始まると,食い入るように画面を見つめ,椅子に座ったまま微動だにしない. 固まっているぞ. おーい.

その真剣な表情は,完全にドラえもんの世界に入り込んでいるものだった. しばらくすると口が半開きになってきた. 真剣すぎるぞ. おーい.

しかし,心の中を描写したこの素直な表情は子どもならではのものだと思った. 大人になると,おもしろい映画を見たときでもこんな表情にはならないと思った.

おはなしが終わると,催眠から覚めたかのごとく,元のワーワー騒ぐ甥っ子くんが戻ってきた. 「ドラえもんだいすき」とか言っている. 「どうして好きなの?」とたずねると,「ポケットにいろんなものが入っているから」と言う. とても素直な答だと思った. 

この甥っ子くんはわたしが日本に帰ってくるといつも「satchyちゃんだいすき」と言ってくれる. 「お友達のかなちゃんよりsatchyちゃんの方がすきやねん」と関西弁で言ってくれる. とてもうれしい. 自分が好きだと思っている人に,何の裏心もかけひきもなく,「好き」と表現できるその純真さに感動してしまう. 

年齢が上がるにつれ「自意識」が発達してくると,子どもでも本心と違うことを言うようになる. そしてもっと歳をとり知恵がついてくると,自分が欲しいもの,言葉,反応を相手から引き出すために相手に媚びてみたり,うそをついたり,だましたりするようになる. 大人になるにつれてそういう戦略を自然に生得していくのが人間だ. 

そういう計算なしに,思ったことを素直に表現してくれる甥っ子くん. とても美しいと思った. 自分を含めた大人がいかに「自意識」に塗り固められて生きているか,他者との人間関係がいかに「戦略」や「利害」で成り立っているかを改めて思い知らされた.

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