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good news

東京の大学で仕事をしていたときに出会った学生の方から「某広告会社Dから内定をもらいました」とのメールをいただく.

ああ彼にぴったりの仕事だなぁよかったなぁと思った.

一年生の頃からライティングセンターによく来てくれていた. ユニークなトピックを選ぶセンスと光る文章力は当時から顕在だった. 広告会社なら彼の持っている力が存分に発揮できるような気がする. そして,才能をさらに引き出してもらえると思う.

今年の9月に大学を卒業するらしい. もうそんなに時間がたったんだなぁと思う. 数年後には広告会社でコピーライターとして活躍しているのかなぁと思うと,その成長ぶりに感慨深いものを感じる. こうやって人は成長し大人になっていくんですね. なんだか親のような心境になってしまった.

どんどん成長していく若者たち. 10代から20代の間に人は劇的に変化すると思う. みんなそれぞれの形で自分に合った仕事を見つけたり自分に合ったパートナーを見つけたりして幸せをつかんでいる. みんなが幸せになってくれたらうれしい. 親になるとはきっとこういうことなのですね. 

若者の成長ぶりからわたしも学ばせてもらっている. 

ぴったりの会社から内定がもらえて本当によかった.

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ささやかなしあわせ

Library_006  学会で使うパワーポイントが完成. 午前中,図書館にて発表の練習. ひとりでブツブツ言っていると,いつも新聞を読みに来ているホームレスのおじさんに「うるさいあっち行けと」という感じでにらまれる. というかあんたがあっち行けと思う. 気にせず練習を続ける.

 午後,パワーポイントを見てもらうため,指導教授のLourdes Ortega先生のオフィスへ行く. 授業期間が終わったという開放感からか,超・ミニスカートをお召しになられていた. そして足を組んで座っておられた. おお. なぜか動揺してしまう. なぜか「だめ見ちゃだめ」と思ってしまう. 生物学的な欲望と理性との狭間で戦っておられる世のおじさま方の気持ちが分かるような気がした. わたしは変態じゃありません.

先生が「本番だと思ってしゃべってみて」と言ってくださったので,本番だと思ってしゃべってみた. 図書館で練習しておいて良かった. その後,詳細にわたってフィードバックをいただく. 研究の目的として,"To investigate A (Aを調査すること)"と"To suggest B(Bを提案すること)"の二つを挙げているが,この二つの行為は質が異なるもので一緒に並べるのはおかしいのではないかとご指摘をいただく. 確かに. 正しいロジックとしては,「Bということが予測・仮説としてあるから,Aを調査する」なのだ. なので,Bの方は「研究の目的」ではなく,「研究の動機(motivation for the study)」の項目に入れたほうが良いのではないかと提案していただく. 確かにその方がわかりやすい.

他にもロジックに関する同様のご指摘をいくつか. 先生は頭のいい方なのだと思う. 「超・ミニスカートだけどただのミニスカートじゃないのよ」と頭をゴツンとやられた気がした. どうもすみません. 瞬時に問題点をとらえ即座に的確な助言を与えられるこの頭の回転の速さ. 見習いたい. 先生は変わった人だなと思うことが時々あるのだけれど,もし学者になるのだとしたら,やはり先生のような学者になりたいと思っている. わたしも「変わった人」なのだろう. 超・ミニスカートは履きませんけれども. まだ言っている. ゴツン. 現在のハワイでの生活で「楽しい」とか「しあわせ」とか感じる瞬間というのはあまりないのだけれど,あるとしたら今日のように自分の作ったものとか書いたものの質が改善されるとか,新しい知識が身についたときとか,そんなときくらいなのだ. ささやかなしあわせ. でも,こういうのは,やっぱり何か変だと思う. 

本当の幸せというのは,自分がとても大切に思っているものが同じように自分のことも大切に思ってくれていること,それを実感できることなんじゃないかなとふと思う. 

May28_001 気が付くと2時間が経過していた. たった一人の発表のためにこんなに時間をかけてくださり本当にありがたい. 

 夕方,図書館に戻り,先生からいただいたフィードバックに基づいてパワーポイントを修正する. が,夏休みに入った図書館は静か過ぎて集中できず,やはりここに来てしまう.

最近,スタバのコーヒーと一緒に,Butterfinger Crispというチョコを食べるのがささやかな幸せとなっている. 考え事をして疲れているときにこのButterfinger Crispを食べると,疲労が取れて体が元気になるような気がする. ああしあわせと思う.

May28_003  夜7時を過ぎた頃,外に出ると,開きかけのハイビスカスの花が目に留まった.

 見たことのない目の覚めるようなオレンジ色のハイビスカス.

 しかも一輪だけ.

 なんだかとても愛おしい.

なんだかとても得をしたような気持ちになった.

ささやかなしあわせを感じた. 

「本当の幸せ」というものを自分で勝手に決めてそうではない自分を嘆くより,目の前にあるささやかなしあわせに感謝して毎日の生活をこのハイビスカスのようにきれいに色づけていきたいと思ったりした.

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三連休だが

計画では3~4日で終わらせるはずだったお仕事が結局まる一週間かかってしまった. 途中ちょっと体調が悪くなったりして集中できなかった. 授業期間が終わって気がゆるむといつも体に異変が起きる. 今回は蕁麻疹. 全身が真っ赤になってしまった. きもちわるい. 抗ヒスタミン薬のBenadrylを一日4回服用する. 翌日にはだいぶ引いてきたが,毎日眠っているような状態が続く. 強すぎます. 効き過ぎてます. 恐るべしアメリカの抗ヒスタミン薬. いつも思うのだが,自分は忙しいときの方が体調がいいような気がする. 気力で生きているということなのだろうか. なんだか悲しい.

来週末の学会発表に向けてパワーポイントを作成しなければならない. と思っていると,指導教授であるLourdes Ortega先生より愛のこもったメールをいただく. 「もうすぐSSLWですね. 今週の水曜日は大学に来ているので,よければパワーポイントを見てあげますよ」とのこと. まだ作っていません. うれしいような悲しいような. でも,事前に先生に見ていただけるのはありがたい. あさっての水曜日に間に合うようにパワーポイントを完成させなければ. 先生のモナリザのような微笑を思い浮かべると,Benadrylのせいで眠っていた頭がしゃっきっとしてきた. こわい.

Lourdes Ortega先生より続けて二通目のメールが届く. 私は愛されているのだろうか. 愛されているのだたぶん. そう思うことにしよう. 二通目のメールには,先日出した博士論文の(provisional)プロポーザルが添付されていた. 大量のフィードバックとコメント付きで. ありがたい. フィードバックは非常に丁寧で,一文一文丁寧に読んでくださったことが伝わってきた. コメントを赤色でタイプしてくださっているため,ページが真っ赤になっている. Lourdes Ortega先生のようなお方が,ベネッセ・コーポレーション『進研ゼミ』の赤ペン先生としてご活躍くだされば,日本の小・中学生の学力は向上するに違いないと思ったりする. 「添削のプロOrtega先生の個別指導」. 少しこわいです.

明日,月曜はMemorial Dayで祝日だが休んでいられない. パワーポイントを完成させなければ. 来週末が学会だというのにちょっともたもたしすぎてしまった. 去年のSSLWのパフォーマンスはあまりよくなかった. 選んだトピックが自分にとって難しすぎたのもある. 今年は,コーパスのプロジェクトの結果について話す予定でいるが,コーパスはおもしろいと自分で思っていて,だからこそ去年に比べると自信を持って話すことができるような気がする. TextSTATのデモンストレーションとかも時間があればやりたいと思っている. 興味をもってくださる方がいればいいなと思う. 

それよりも,無事にインディアナまでたどり着けるのかどうかの方が心配だったりする. ホノルルから乗り継ぎも含めて15時間. 旅慣れていないので,乗り継ぎがある移動はいつも不安だ. そして,初めて「ノース・ウェスト航空」を利用することがさらに不安を大きくしている. 悪名高きノース・ウェスト航空. 国内線の機内食は廃止されたらしい. 変わりにポテトチップとかサブウェイのサンドイッチとかが機内で販売されているのだそうだ. 別にいつも機内食には期待していないし食べないことも多いのだが,「廃止された」と聞くと,「え?そんな」と思ってしまう. フライト時間15時間ですよ. でもサブウェイのサンドイッチとか絶対に買わないぞ. おにぎりを握っていくことにしよう. そして,冷たいお茶をスタバのタンブラーに入れていくのだ. そして,「まるごと干し梅」をおやつに持っていくのだ. チョイスに若さがない. ノース・ウェストでの旅も学会もがんばろう. 

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日本語は難しい

Mar10_004_2 春学期が終わってから,ちょっと事情があって日本語で文章を書くお仕事をしている. ここ数年は,フォーマルな文章というと英語で書く機会の方が多くなっているので,日本語でフォーマルな文章を書くのは英語でフォーマルな文章を書くことより難しいと感じる. 今日は文書に添える「添え状」なるものを書いてみた. 

 まず出だしは,「拝啓 貴学におかれましては ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」と書いてみた. いつの頃からか,この表現が身についている. でも今は外国にいるせいもあるのか,この「ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」という表現にとても違和感を感じてしまう. 「お喜び申し上げる」という言葉は不自然な感じがする. 別に喜んでいない. 「喜び申し上げる」というと武士みたいな感じがする. 「お喜び申し上げ候」とかもある. 「ますますご清栄のこととお喜び申し上げ候」. しぶいが受け取り手にびっくりされそうだ. そして,「ご清栄」という言葉は,何だかとても堅苦しい. 「ご清栄」の代わりに「ご隆盛」とかもある. 「ご隆盛」. 西郷隆盛さんの「タカモリ」と何か関連があるのだろうか. やはり堅苦しさを感じるし,使ったことがないのでとても不自然に感じる. こんなふうに「ご隆盛」とか「ご清栄」に違和感を感じてしまうのは私だけなのだろうか. 

日本語は難しい. 

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Glazer's Coffee の韓国人マスターは,日本語を勉強しているようで,覚えた単語を日本人の前で使ってみることを日々実践しているようである. 今日,アイス・ソイ・ラテを頼んだら,「アイス・とにゅ・ラテ」と言ってアイス・ソイ・ラテを運んできてくれた. 「アイス・とにゅ・ラテ」. 正確には,「とにゅ」ですけれども. 別に「ソイ」と言っていただいてもよいのですけれども.

しかし,このマスターが発した「とにゅ」には,日本語の特徴が隠されている. 日本語は「モーラ言語」と呼ばれる言語で,長音「ー」も一拍(モーラ)として数えるのが特徴である. 「とーにゅー」は4拍(4モーラ). しかし,日本語学習者の方には,この長音を一拍として数えることがとても難しいのだそうだ. だから「とーにゅー」は「とにゅ」になってしまうのだ. ちなみに,促音の「っ」を一拍として数えることは学習者にとってさらに難しい. 「切手」は多くの場合「きて」になる. たとえば,「にったさん,きってかってきて」とちゃんと言える外国人は少ないはずだ. きっと,「にたさんきてかてきて」となるはず. ちょっといやな外国人がいたら,「にったさん,きってかってきて」って言ってみろと意地悪をすることもできる. まぁ,新田さんに切手買ってきてと頼む状況はそうそうなさそうであることを考えれば,この例文はかなり不自然ではありますけれども. にたさんきてかてきて. 

日本語は難しい.

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6番バスを待っていると,変わったおじさんに出会うことが多い. 今日も現われた. 今日のおじさんは突然 「釣りは好きか?(Do you like fishing?)」 と聞いてきた. 釣りですか? なんなんでしょうかね突然. 私の実家の近くには須磨海浜公園というのがあって,昔ときどき釣りに行きましたけれども. 魚を釣るという行為は面白いと思います. でも,釣れたのはいいが,針から魚を外すのが大変なのですね. あの,釣られた魚が 「てめーコノヤロウ!サカナ釣ってそんなに楽しいかい?え?え?」 と言わんばかりにバタバタ暴れるのが大変恐ろしい. 

ということはそのおじさんには話さなかったのだけれども,続けておじさんがこんなことを言った. 「カイルアの方に行くと,黄色のバスが釣れるところがあるんだよ!」 え? 黄色のバス? とっさにハワイでよく走っている黄色のスクールバスが釣れるシーンを想像してしまう. 何を言っているのだこのおっさんは. と不信に思いつつ,おじさんの発音をよく聞いてみると,バス(bus)ではなく,バス(bass)と言っていることが分かった. ああ,ブラックバス(black bass)のあの「バス」のことですね. "bass"も"bus"も日本語で表記すると「バス」となる.

日本語は難しい.

それはそうと,ブラックバス(black bass)じゃなくて,黄色のバス(yellow bass)なんているんですね. しかし,残念なことに私にはそれがどのくらいすごいことなのか分かりません. だいいちブラックバスも釣ったことのない人にその価値がわかるわけがない. 私にとっては,「バス(bass)」がブラックであろうと黄色であろうと,別にどっちでもいいのだ. というかなんでバス停でこんな話をしているのだ. だいたい女性に「釣り好きか?」とか普通聞きますかね. バス釣りとかしそうに見えるのだろうか. 

おじさんは黄色のバス(yellow bass)の話を延々と続けていた. 一方的に説明されてもですね. 何なんでしょうか.

バス停で黄色のバス(yellow bass)について一人盛り上がっているおじさん.

ますますご隆盛のこととお喜び申し上げます. 

という表現はこういう人にも使えそうだと思った.

日本語は奥が深い.

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素敵なご夫婦と

May21 とても素敵な日本人ご夫婦がハワイ大学におられて,いつかゆっくりお話させていただきたいなと思っていたのだが,

 本日それがやっと実現した.

 うれしい.

 カパフル通りにある「茂蔵」という日本料理のお店で,お寿司をごちそうになる.

その後,素敵なお宅にお招きいただく.

素敵なご夫婦は,住んでいらっしゃるお宅もやはり素敵だった.

久しぶりに目にする高層マンション.

久しぶりに目にするエレベーター.

(わたしの寮は二階建ですから. 高い建築物には憧れますから.)

そして,お部屋に通された後,さらに衝撃を受ける.

窓が大きい.

明るい.

ワイキキの海とダイヤモンドヘッドなど素晴らしい景色が一望できる.

開放感があって,ハワイの美しい自然の景色が目に飛び込んでくる感じ.

いつかは住みたい理想のマンション. 

いつかは住みたい憧れのお部屋.

(わたしの寮の部屋は窓がとても小さいですから. ときどき独房に入れられている囚人のような気分になりますから.)

素晴らしい景色を楽しみつつ,いろいろなお話をさせていただき,とても充実したひとときを過ごすことができた.

素敵なご夫婦は,素晴らしいキャリアをお持ちであるのに,それを全然ひけらかさない. とても謙虚な方. 偉大な人ほど知識をひけらかさないのですね. 「能あるタカは爪を隠す」とはまさしくその通りだと.

こんなに素敵なご夫婦にハワイでお会いできたことをとてもうれしく思う.

お二人を見ていると,夫婦っていいなぁと思う.

「二人で一つ」という感じがする.

素敵なご夫婦とご一緒させていただき,とてもしあわせな気持ちになれた.

心が和んだ.

独房に帰ってきた今も心がぽかぽかしている. 大きな窓いいな.

ありがとうございました.

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restful weekend

May17_003  カハラ・モール の California Pizza Kitchen でランチ.

 クラシック・シーザーサラダ,トマトバジルのピザ,エビのクリームペンネ

 をいただく.

 ひさしぶりの外食,ひさしぶりのイタリアン,ひさしぶりのごちそう.

誰かが作ってくれたお食事というのは,本当にありがたくおいしいものだと心から思った.

そして,気の合うお友達とおしゃべりしながらいただくランチというのは,とっても楽しいと心から思った. 

May18_003  ワードセンターへ.

 とてもいいお天気. 太陽がまぶしすぎる.

 AntholopologyでPhDをしているお友達とウィンドウ・ショッピングなど. そして,カフェへ移動して最近の出来事について語り合う. グループワークはもうこりごりだという話など. まだ言っている.

 だまって話を聞いてくださる方で,なんか安心してしまって,あれもこれも全部話してしまった.

すっきりした.

楽しかった.

とても有意義な週末を過ごせた.

一緒に楽しい時間を過ごしてくれた素敵なお友達に感謝です.

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hazy and allergy

May15_002  おとといからオアフ島が霧につつまれたような状態になっている.

 お部屋から見えるダイヤモンドヘッドも,霧につつまれてぼんやりとしている.

 ハワイ島のキラウエア山で噴火爆発が発生したそうで,噴出物が広範囲に飛散しているらしい.

霧はいいのだけども,

くしゃみがとまりません.

はーっくしょん.

目もしょぼしょぼする.

あ,これ花粉症と同じ症状だ,と気づく.

ハワイに来てよかったことの一つに毎年2~3月の間に花粉症で苦しまなくてよくなったことがあるのだけれど,

ここにきて約2年ぶりに花粉症の症状を体験している.

とてもつらいので,スーパーでアレルギー性鼻炎薬を購入した.

「アメリカの薬は日本の薬より強くてよく効く」と聞いていたが,その噂は本当だった.

夜9時くらいに飲んだら,急に睡魔が襲ってきて立っていられなくなった. 

そのままベッドに倒れこんでしまう.

そして翌朝の9時まで爆睡した.

強すぎます.

効き過ぎてます.

恐るべしアメリカの鼻炎薬.

本当に「鼻炎薬」なのでしょうか.

鼻炎が治る前に睡眠させていただきました.

もう飲まないと思います.

日本に帰ったら,タナベ鼻炎カプセルあたりを購入してこようと思います.

今朝のオアフ島もまだ霧がかかったような状態で,ニュースでは,アンカーが"Stay inside, if possible."と呼びかけたりしている.

"Stay inside."って. 

春学期が終わったばかりですよ.

今日は,同じ寮のお友達三人でランチをしてきます. 

昨夜飲んだ薬はまだ効いているようで,眠くて眠くて頭がぼーっとしている.

効きすぎや.

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2008春学期終了

May_4_003 今日,最後のペーパーを提出. 

2008春学期が終了しました. 

ハワイ大学でPhDを始めて,これで4セメスターが終了.

2006秋学期

2007春学期

2007秋学期

と,それぞれのセメスターが終わるごとに自分が書いていたブログを読み返してみると,毎セメスターごとに何か新しいことを学んでいて,2年前の今頃と比べると少しは成長しているのかも,と思えてきた. 

ブログは自分を振り返るポートフォリオになる,と思った.

今学期は4科目履修していたので,この4セメスターの中でもっとも忙しかったのだけれど,その分,もっとも実りのあるセメスターになったと思う.

中でも,Cognitive Linguisticsのセミナーは,自分にとてもプラスになった. 人間の認知プロセスが言語に反映されるという理論は純粋にとてもおもしろい. リテラシー研究とも関連づけられる.

Schmidt先生の授業はすばらしかった. これこそ大学院の授業という感じで幼稚なこと無駄なことは一切しないのがよかった. さりげない漫談を理論と結びつける技には感心してしまった. パートナーと一緒に飼っていた犬が盗まれた話とか. これが何の理論と結びついていたのか忘れてしまったのだけども. あかんやん. そんなことより,今,「パートナー」って言いましたね? 「パートナー」って言いましたね? 理論よりそっちが気になってしまった. 関西のおばちゃんか. やっぱりそうだったのですね,ふふふ,と思ったり. 関係者の方にしかわかっていただけないネタでした. そんなわけで,3時間のうち無駄になる時間が全くないセミナーだった. 

すっかりシューミッド・ファンになってしまったので,来学期directed readingをお願いしてみたところ,快く引き受けてくださった. ありがたい. 来月,メタファーと認知に関するこんな本が出版されるのですが,これを読んでみたいと思い切って言ってみたところ,先生もそれはグッドスタートですねとおっしゃってくださった. 先生と一緒に自分が読みたいと思っていた本を読んでいけるなんてうれしい. マンツーマンですよ. わい. 

一方,Corpus Linguisticsの授業は... コーパス実験のためのメソッドについてはたくさん学ぶことができたけれども,「今日はしんどいからこれでおーしまい!」とか言って授業を一時間早く終わらせるような先生に生まれて初めて出会いました. しんどいからってあなた. 普通ならしばかれているところだと思いますが,なぜかみんなに愛されているBley-Vroman先生. あ,名前を出してしまった. お人柄はすばらしい方でした. 来学期はサバティカルをとられるらしいが,このまま隠居してしまうのではないかという噂が立っている. 研究室にかかっている暖簾にも哀愁漂う... のれん.

Bley-Vroman先生とSchmidt先生の正反対な性格を見ていると,世の中には本当にいろんな人がいるんだなぁと思えてくる. 

このように,授業では,内容のみならず先生のティーチング・スタイルについても学ぶことができた. これは真似したいとかこれは真似したくないとか,いろんなことに気がつく. もちろん,「今日はしんどいからこれで授業おーしまい!」は,真似したくないほうのティーチングスタイルだけども. 

学期中は,毎日の生活が苦しいとかなぜこんなにしんどいことをしているのだろうとか,ややネガティブになる傾向にあるのだけれど,終わってみると,そうした日々の苦しみがすべて消えて,きらきらと光り輝く日々に変わってしまうから不思議だ. たぶん,これを達成感というのだろう. このきらきら光り輝く達成感が得られる一瞬を求めて自分は毎日を生きているのかもしれない.

とりあえず,これで必要なコースワークの単位をすべて取り終えたことになる. 来学期はいよいよCOMPとプロポーザル・ディフェンスだ. 

そして,ディフェンスが終わればやっと博士論文にとりかかれる. この長い道のりを思うと,コースワークが終わったといっても,「終わりの始まり」であるに過ぎないことを感じる. まだCOMPにも受かっていないということは,まだスタートラインにも立っていないということだ. アメリカで博士を取る人というのはすごいと改めて思う. 自分にできるのだろうか.

やらなければ.

でも,今週末はちょっとお買い物に行きたい. 

おいしいものも食べたい. 

たまには人間らしい生活をしなくては.

リフレッシュしてからまたがんばろう.

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もうすこし

May13_001_2  ペーパーがほぼ完成. 

 ワイキキにて最終チェック. 環境を変えると,新しい目で読み直せる.

 夜7時前のワイキキの海. 今日のホノルルは曇り. 

 久しぶりにこの時間にここに来た.

 7時前なのにまだ明るい. 

日が長くなりました. 

夕暮れ時のワイキキの海を見ると,ぽっかりと穴に落ちたような孤独を感じることがある.

でも,いつからか,そこから無理に這い上がろうとしなくなった.

自分で選んだことだし.

そのうちに雪は溶けると思うし.

そのうちに.

とりあえず今学期はあともうすこし.

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強風

ハワイは風が強いところだと思う. わたしはハワイで日傘を差しているめずらしい人の一人なのだが,強風が吹いて傘がひっくり返ってコントみたいになるとき,もうこんな島いやと思ってしまう. 

ここ数日も強風が吹き荒れている. 生活も同じく.

今週で春学期の授業が終了した. が,ファイナル・プロジェクトの締め切りが一週間後の金曜日となっているため,実質,まだ春学期は終了していない. いつも仕事が早いことだけがとりえだったと思うのだが,今学期は苦戦している. 三つのペーパーのうち,まだ二つが未完成. えらいこっちゃ. 

人手不足なのか,人が書いたものを読み,評価し,コメントする,という仕事が回ってきた. こういうお仕事をしていていて思うのは,自分のことは棚に上げて人の文章に対しては好き勝手なことが言えるものだということだ. W大学の論文作成法専門のS先生のもとで鍛えられたおかげか,辛口コメントを与える傾向が自分の中でできつつある. 感じ悪い. しかし,人が書いた文章を読むのはとてもよい勉強になる. 辛口コメントは次に自分が書くときの注意点として生かされる. こちらは三日後が締め切りとなっている. まだ半分しか終わっていない. えらいこっちゃ.

April30_004 ある授業でいつも子連れでやって来る中国人男性がいるのだが,先月あたりからよくメールが届くようになった. マノアのスタバでお茶しましょうというメール. マノアのスタバですか. なんか地味ですね(←写真はマノアの山). お茶に誘うときに「マノアのスタバで」と限定してくるところが,ここが田舎であることを物語っている. そんなことより,いつも子連れで大学に登場するということは奥さんがいるのでしょうに,奥さんに内緒でこっそり他の女性をお茶に誘うとはけしからん. 奥さんに言いつけちゃうぞコラ! と,叱りつけてやろうと思っていると,"My ex-wife was...(僕の前の妻は...)"ということを寂しそうに口にした. バツイチさん. これはどうもすみません. でも,一緒にお茶なんかしてしまうと,後々,面倒なことになりそうな気もする. 「この子の母親になってくれませんか」とか. ぷぷ. まぁ私みたいな人がそんなことを言われてしまうことはないでしょう. 丁寧に断ったのだけれど,「じゃ,いつなら暇?土曜日?日曜日?月曜日?火曜日?...」とか聞いてくる. あんたは毎日ヒマなんかい. 意外としつこいのですね. 一生暇にはならないでしょう,と言えばいいのだろうか. やれやれ. 

April_25_001 根をつめてペーパーを書いているとエネルギーを消費するのか最近いつもお腹がすいている. そしてお菓子をつまんでしまう回数が増えた. 最近,日本の「かっぱえびせん」が,アメリカで"Shrimp Flavored Chips"(エビ・フレイバー・チップス)として販売されていることを知った. これ,すごくおいしい. アメリカのチップス系のお菓子は塩味がきつすぎて苦手なのだけれど,このエビ・フレイバー・チップスは,うす味でおいしくてやめられないとまらない. 嗜好が幼児化してきている. ハワイでかっぱえびせんを食べている自分の姿は,強風が吹いて傘がひっくり返ってコントみたいになっている自分と同様,なんかもの悲しい. やれやれ. 想像しないでください.

6月のインディアナでの学会に出席するためエアチケットを予約した. ホノルルーインディアナポリス間往復で$850. 国内線なのに高いです. 夕方5時にホノルルを出発して翌日の朝5時にインディアナポリスに到着する. 12時間. 国内線なのに遠いです. 宿泊費も入れると約$1000を超える出費となる. 院生にはきつい. でも,大学の授業に出てペーパーを書いているだけではライティング研究から取り残されてしまうような気がするので,学会に出て,発表を聴いてもらってフィードバックをもらいたい. 他の人の発表を聴いて刺激を受けたい. というふうに考えると$1000くらい払う価値はあるのだと思う. お財布がどんどん軽くなっていきますけれども. やれやれ.

強風吹き荒れた一週間.

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リサーチの意味

教える仕事をしていると必ず試験をする機会があって,そのたびに,クラスの平均点を出したり,標準偏差を出したりして,自分のインストラクションに効果があったかどうかを内省しなければならないのだが,

平均点と標準偏差からだけでは見えてこない重要なことが統計処理をすることによって見えてくることを最近実感した. 

とてもおもしろい.

認知言語学のファイナル・プロジェクトは,このトピックについてリサーチしている.

日本にいる先輩先生に協力していただけることになり,120人の大学生の方々からデータを取らせてもらうことができた. empirical studyでこれだけのサンプル数を確保できることは簡単なことではないので,本当にありがたい. 新学期早々,リサーチのために授業時間を割いてくださった先生方に感謝. そして学生さんたちに感謝. ありがとうございます.

120人の学生さんが受けてくれたテストを採点しながら,こちらが一方的にお願いしたタスクにもかかわらず,学生さん一人ひとりが一生懸命取り組んでくれたことが伝わってきて,感激してしまった. 「出来が悪くてすみません」なんていうコメントを書いてくれてたりして. そんなあやらまなくていいよん. なんていい学生さんなんでしょう. 先輩先生がとても素晴らしい方なので,学生さんも良い子に育つのだと思った. 

日本で仕事をしていたとき採点はあまり好きではない仕事だったけど,今回は久しぶりということもあったし,学生さんの一生懸命さが伝わってきたこともあって,採点がとても楽しいと思った. 久々の丸つけ. アメリカのテストは,正解は「○」じゃなくて「」をつけるのだが,やはり私は丸が好きだ. 二重丸◎とかもっと好きだ. 

120人分のテストの採点をしながら,実験群の学生さんの方が,統制群の学生さんよりも若干よくできているような気がした. なんかおもしろくなってきた. でも,なんとなくそんな気がするだけで本当に差があるのかどうかは分からない. 採点が終わって,データをエクセルに入れて平均点と標準偏差を出してみた. 平均だけ見ると,実験群の方がやはり若干高い. でも,まだこの差が有意な差かどうかは分からない. そして,データをSPSSに入力して統計処理にかけてみた. descriptive statisticsとANOVAのデータを出してみたら,二つのグループで有意差が見られた. 検出力(同じ実験や調査をしたときに同様の結果が得られる確立)も高い数値が出た.  なんかめっちゃおもしろいー. 

採点をしながら感じる二つのグループの差. 平均点から分かる二つのグループの差. でも,これらの「差」はたまたま出た差なのかもしれないし,他のサンプルで同じ実験をしたら違う結果になるかもしれない. この差がたまたま出たものではなく意味を持った差なのかどうかを判定するのが統計的仮説検定という手法なのだということを,統計の授業以外のところで実感できた. 

日本で仕事をしていたときは,エクセルで平均点と標準偏差を出すくらいのことしかしていなかった. 統計処理をすると平均点からだけでは見えてこないもっともっと重要なことが見えてくるということが分かった. とてもおもしろい. だからリサーチする人が必要なんだなと思った. 

リサーチはやはりおもしろいかもしれない.

続けているといいこともあるのだと思った.

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志したからには

東京の大学で仕事をしていたとき,同じ学部に文芸評論家の加藤典洋先生がいらっしゃったのですが,

私が東京を去るときに,こんな言葉を残してくれました.

「志したからには,貪欲なまでに知を求め,髪振り乱して頑張るときが必要ですよ.」

April30_001ハワイに来て1年9ヶ月. 今がそのときなのかもしれないと今日ふと思った. 

4セメスター目にあたる今学期は,これまでで最も忙しい. 髪振り乱している気がする. 4ヶ月髪をカットしてないというせいもあるけれど. バサバサです.

ハワイに来てからずっと頑張っているつもりだったけれど,いつも心にぽっかり穴があいている状態で,他の何かを考えていることが多かった. 日本にいたときことを思い出して切なくなったり. だから頑張っていたけど髪は振り乱していなかった. 

でも,4セメスター目を向かえ,このしんどい生活がデフォルトになったせいか,比較するものがなくなった. しんどい生活がデフォルトになると,しんどいのが当たり前になるので,しんどいと思わなくなる. しんどいとか切ないとかつらいとか思っても誰かが助けにきてくれるわけじゃないし,結局一人で前を向いて歩いていくしかない. 今ようやく髪振り乱すレベルで頑張れるようになった気がする.

やることが日に日に増えていく. プロジェクトのペーパーを書かねばならないのに,学会関係の仕事を頼まれてしまったり. 締め切りが来週末ってそんな. でも自分の経験になるので引き受けてしまった. 

今年末に博士論文のプロポーザル・ディフェンスをするために,この9月から12月の間は,2週間ごとに試験やペーパーの締め切りの嵐が訪れることを確認してしまった. COMP(comprehensive exams)とは思っていた以上に相当大変なものであるらしい. そういえば,examsって複数形でしたね. 

しんどい生活がデフォルトになるとしんどいと思わなくなるというのは正しくないかもしれない. やっぱりときどきしんどい. 最近はごはんをつくる元気もなく,お部屋でレタスとかキャロットをかじるウサギさんのような生活を送っている. そのうちウサギ飛びとかし出すに違いない. そんなわけはない. 望んでも実現しないのだが,ついつい,お風呂につかりたいとかまずくない普通の食べ物を食べたいとかメロンパンが食べたいとかいう欲望が生まれてきてしまう. 望んでも実現しないのだが,ホノルルにファミリーマートができたらいいのにとか思ってしまう. そしたら菓子パンを買い占めてやるぞとか思ったり. 

はぁ. 

「志したからには,貪欲なまでに知を求め,髪振り乱して頑張るときが必要ですよ.」

という加藤先生の言葉を思い出した. 

志したからには,要らぬ欲望は捨てなければならない. 

志したからには,やり遂げなければならない. 

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mother's day

April30_006  母の日カード.

 マノアのスターバックスで,マグカップと一緒に数枚だけ売られていた. お花の部分にボタンがついているのがかわいい.  

 いつもカードを送るくらいのことしかできないので,いつかちゃんとした贈り物をしたり,旅行に連れて行ってあげたりできればいいなと思っているのだけど,なかなか実現しない. 

自分の親,自分の家族というのはとても大切な存在だと思う.

育ててくれてありがとうということをよく感じる.

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