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グループワーク

コーパスのクラスで,先週と今日と二回グループ・プレゼンをした.

グループのメンバーは三人なのだが,そのうちの一人がとても無責任な人で,その言動に不信感がつのり,余計なストレスを抱える数週間となってしまった.

何を持って「無責任」というか,その線引きは人に寄って違うのかもしれない. サモアの人なので,日本人の私とは考え方が異なるのかもしれない. しかし,

打ち合わせの日までにアーティクルを読んできましょうと約束していても,読んでこない.

その約束はプレゼンの当日まで守らない. 

アーティクルを読んでいないので,プレゼンのときは,私が作ったパワーポイントのスライドを棒読みするのみ. したがって,質問が出ると全部こちらにふる.

おいおい.

ちゃんと読んでこいやー.

グループで決めたことを守らないというのは,サモア人だからとか日本人だからとか関係なく,やっぱり「無責任」なのではないだろうか. 

二回目のプレゼンは準備時間が短かったこともあり,今週末が勝負だったわけで,メールで連絡を取り合いましょうと約束していたのに,

メールを送っても返事を返してこない.

パワーポイントのスライドを送っても何の返事も返してこない.

おいおい.

一体どういうつもりなのだろう?

と,もう一人のメンバーの人と週末打ち合わせをして,彼が休んだ場合のことを考えて彼の担当のところまで準備をしておいた.

すると,プレゼンの当日の今朝になって,「週末パソコンが故障して返事が書けませんでした.ごめんなさい」というメールが届く.

...

おまえのパソコンは週末に急に故障して,週明けの早朝に急に回復するんかい.

言い訳のレベルが低すぎてあきれてしまった.

仕事をせずに済ませるためにはこんなウソまでついてしまうんだなぁとあきれてしまった.

たとえパソコン故障が真実であったとしても,約束を守ろうという気持ちがあれば,そして,自分の責任を全うしようという気持ちがあれば,大学に来てラボのパソコンから連絡をすることができたはずだ. 

プレゼンでは,やはり前回と同様,私が作ったパワーポイントのスライドを棒読みするのみ.

ああまた読んできていないんだなと思った.

さすがに頭にきて,久しぶりにブチ切れさせていただいた. 

いつもニコニコして何でも許してくれるバカな日本人女性だと思っていたら大間違いだ.

"group work must involve sharing responsibility among the group members."という基本的なルールを教えてさしあげた. 

いつもニコニコして何でも許してくれていた日本人女性が突然キレたのでびっくりしていたみたいだ. 

"You are absolutely correct."と平謝りしていただく.

別に謝っていただかなくてよいのだが. しかし,その後また「いやね,ちゃんとアーティクルも読んできたんですよ.でもね,パソコンが故障してね,だからね...」と言い始める. 

ああだめだ全然わかってないと思った. お話にならならいと思った. 

もう終わり.

...

韓国人に続いてサモア人. なんだか最近文句が多くて,自分が一番自分が完璧といっているようにも思えてそれも嫌なんだが. 自分にも欠点はたくさんあるのだが. 

多国籍,多文化,様々な異なる価値観を持つ人々の中で生活していると,何が普通で何が普通でないのか分からなくなってくることがある.

しかし,もう今日は疲れた. こんな無責任サモア人なんて笑い飛ばせるだけの器の広さがあればよかったと思う. しかし,こんな無責任サモア人に真面目に反応して真剣にブチ切れてしまう. これがわたしのレベルだ. 大物にはなれない. 

今月はこのグループワークのせいで余計なエネルギーを吸い取られた感じがする. でもやっと終わった. 正直なところもうグループワークなんか二度としたくないという気分だ. 大学院レベルでグループワークはもういいでしょうと言いたい.

あとは個人プレゼンが来週にひとつ. 5月中旬までにペーパーを三つ書き上げるのみ. それが終わればちょっとだけ楽になる...

ことを期待する. がんばれ自分.

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discourse community

April26 アイス・ソイ・ラテ @ Glazer's Coffee

 ハワイ大学の近く,サウス・キング・ストリート沿いにある小さなカフェ.

 大学近くということもあって,お客さんのほぼ8-9割がハワイ大の学生だと思われる. みんな勉強しているのでとても静か. 店内は大きな窓があって明るい日差しが差し込んでいる. 勉強には最高の場所.

 韓国人が経営しているようで,スタッフはみんな韓国人のようだ. あ,また韓国人ネタ.

 でもここの韓国人スタッフの女性はみんなとても優しくて感じがいい. 

B0095621_11243961 マスターの韓国人男性もとても優しくて,長居しても嫌な顔ひとつせず,お水の差し入れをしてくれたりする. いつも「オミジュ!」と言って大きなグラス一杯のお水を持ってきてくれる. 突然背後から「オミジュ!」と言って現われるのでビックリしてしまうのだけども. オミジュ! オミや.

 窓側のブラインドを閉めるときには,「シツレイシマス!」と言ってくれる. 中学生のとき部活の後輩に言われて以来のような気がします. シツレイシマス! しかし,日本人には日本語で話しかけようとするこの気遣い. なんかうれしくなってしまう.

大学の外に出ると,お国柄に対する固定観念がくつがえされることが多い. 同じ韓国人でも,どのディスコース・コミュニティに属しているかによって受ける印象が変わってくる. ある集団に共通するディスコースとは,「国」というマクロなレベルではなく,「大学」とか「カフェ」といったミクロなレベルで形成されるということなのかもしれない.

従って,「○○国の人」とか「○○国の文化」について語るときには,その人たちがどの国出身なのかということよりは,どんなディスコース・コミュニティに属しているのかを見る必要があるということだろう. ここ数日,その自信家ぶりが話題になっていた韓国人女性は「海外の大学に留学している韓国人」という枠組みで見るべきで,他の韓国人コミュニティに必ずしも一般化できるわけではない,という認識が必要なのだろう. 

しかし,Glazer's Coffeeは韓国人の耳には「グレイザーズ・コーヒー」も「グレイじゃーじゅ・コーヒー」も同じに聞こえるという点では,ディスコース・コミュニティを超えてすべての韓国人に一般化できる現象と言えるだろう. オミジュとオミズも同じに聞こえるのだ. 日本人の耳に「ライト(right:右)」と「ライト(light:明かり)」が同じに聞こえるのと同じ現象である. 

ハワイ大の韓国人女性たちもきっと「グレイじゃーじゅ・コーヒー」って言うのだろう. 「グレイじゃーじゅ・コーヒー」ってなんか濁っている感じがする. 飲みたくない.

「グレイって言ってみろ」っていじめたくなってきた. また言ってる. 

discourse communityによる違いについて思考をめぐらせた日.

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commemorative stamp

April_25_002 郵便局で,「41¢の切手ください」というと,

「記念切手(commemorative stamp)がありますよ.あなたが好きそうなデザインですよ」といわれたので,

「じゃぁ記念切手で」といったところ,こんなのが出てきた.

うんたしかに「あなたが好きそうなデザイン」. 左から二番目の仮面舞踏会みたいのが特にすてき.

んなわけはない.

普通のでよかったと思いました.

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韓国人女性

強くて絶対に弱みを見せない. 根拠のない自信家が多い. あつかましい. 失礼なことをわりと平気で言う.

「○○人は□□だ」というように,個々の違いを見ようとせずに事例を一般化するのはステレオタイプや偏見を助長することになるのでよくないことなのだが,

自分の周りにいる韓国人女性に限って言わせていただくと,この四つの仮説がすべての人に当てはまる.

これまであまり気にならなかったのだが,今学期はどの授業にも韓国人女性がたくさんいることもあって,毎週上記四つの仮説を実証する機会に恵まれる.

強いことは悪いことではない. が,強さの意味を履き違えると,自分さえよければいい人になってしまうと思う.

自信を持つことは悪いことではない. が,素人が根拠のない自信を見せるのは素人同士の間だけにしたほうがよいと思う.

あつかましいのは悪いことではない. が,状況によっては控えめにしたほうがよいこともあると思う.

思ったことを素直に正直に表現できることは悪いことではない. が,その豊かな表現能力と同時に相手の立場や相手の気持ちを考えて言葉を選ぶという「思考能力」も育てていったほうがよいと思う.

今日はその韓国人女性のグループプレゼンテーションを1時間半聞かせていただいた. 

ぴーちくぱーちくまぁよくしゃべること.

聞いているだけでつかれた.

たくさん話したいことがあるみたいですごい勢いでしゃべっていたが,聞いているほうはポイントがよくわからなかった.

こういうところに,「人の立場になって物事が考えられない」という性質が出てしまうのだなと思った.

プレゼンというのは,そもそも,内容を聞き手に「理解してもらう」という点が最も大切なわけで,あなたがどれだけその内容について知っていようと,あなたがどれだけ流暢に英語を話せようと,そんなことに聞き手はまったく関心がないわけである. 

すごい勢いのしゃべりが終わったかと思うと,アーティクルの著者の批判を始める始末. マスターレベルでよくもまぁそんな学者みたいな口が聞けるものだと思った. この根拠のない自信は一体どこから来るのだろうか. 

そういうしているうちに,ディスカッション・クエスチョンを投げかけてきた. これはいい. でも問題はこの次だ. 「○○教授,答えてみて」って教授を指名するのは失礼でしょう. おまえは誰やねん. 教授は偉大な方なのでニコニコしてこの質問に答えていたが. 大物はこんな素人なんて相手にしていないので切れることなんてないのだな. わたしは小物なのでこの韓国人がとても無神経で非常識に思えてちょっとイラっとしたのだが. さらにイラッときたのは,この次だ. 教授がその質問に答えた後に,「よろしい (Correct!)」と言ったのである. おまえは誰やねん. 無神経さもここまでくればあっぱれだ. もう笑うしかない. あははー. 

ばかものめが.

なんなんだこの人たちは.

久しぶりにイライラした.

ザジズゼゾって言ってみろっていじめたくなった.(韓国語はザとジャの区別がない)

オブジャーブ (observe)じゃなくてオブーブって言ってみろ,リジャルト(result)じゃなくてリルトって言ってみろっていじめたくなった. 

...

冗談はさておき.

韓国人女性のあつかましさや間違った強さを見るにつけ,思うことがある. 日本の常識は世界の常識になるべきだと. 気遣い,遠慮,謙虚,控えめであることを美徳とする価値観. 「日本の常識は世界の非常識」といわれることもあるが,わたしはそうは思わない. 強いことだけがいいことだとは思わない.

久しぶりにイライラしたので文章で発散させてしまった.

こんなとき,家に帰っても話す相手がおらず,あたたかいお風呂につかることもできず,おいしいごはんも食べられず,というのはちょっとしんどい. しんどいときの発散のツールは文章を書くことだけというのはちょっと寂しい.

静かなインテリに憧れる. ぎゃーぎゃー騒がなくても静かに知的な会話のできる人たちのいる場所に行きたい. 静かに暮らしたい. 普通の暮らしがしたい. 

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New スタバ

April11_006  スタバにてプレゼンの資料作りとプロジェクトのペーパー執筆

 な土曜日を過ごす.

 カプチーノを頼んだら,カップのロゴが変わっていることに気づく. 今月からハワイのスタバ全店でこのロゴになっているらしい.

今まで気づかなかったのですが,スタバのロゴって「人魚」だったのですね. ギリシア神話に出てくる「セイレン」という人魚なのだそう. 

そして,このロゴは,スターバックス・シアトル1号店(1971年創業)のみで使われているオリジナルロゴなのだそう. 

でも,なぜ今になってシアトル1号店のロゴがハワイにやって来たのだろう. 日本や他国のスタバもこのロゴになっているのでしょうか. 

ところで,ハワイのスタバでは,この4月から新しいロゴとともに新しいメニューも加わったようで,日本人観光客向けにか,レジのところに

「新ナニュー」

というボードが置いてあった. 

ナニューってなによ. なにゅー.

そういえば「メ」と「ナ」という文字は非常によく似ている. この微妙な角度の違い. アルファベット言語しか知らない英語話者にとってこの区別は難しいと思う. ちなみに日本語初級(留学生向け)のカタカナのテストで「ナニュー」と書くと減点対象になる. ナニューってなによ.

「人魚ロゴ」に「ナニュー」に新しいスタバに出会えた土曜日. なにゅー.

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ユー・アー・ラッキー

ユー・アー・ラッキー

You are lucky.

という英語表現は,文字通りに訳すと

「あなたって運がいい」という意味になるのだが,

これは褒め言葉になるのだろうか.

同じプログラムの修士課程で学んでいる韓国人留学生に,「ハワイ大SLSの博士課程にアプライしたいのだが,あなたはどうやって準備をしたの?どんなエッセイを書いたの?」という質問を受けたので,

自分の経験をいろいろとお伝えさしあげたのだが,話の最後に彼女が一言こういった.

ユー・アー・ラッキー.

...

ラッキー?

この文脈だと,

ネガティブな意味合いになると思ったのだが,どうなのだろうか. 

相手の功績を「運がよかったんですね」という一言で片付けてしまうのは,相手に対して失礼ではないかと思うのだが,どうなのだろうか. その人が出した結果は「運」によるものだけではなかったはずで,功績の裏にある「努力」を評価することが相手に対する礼儀ではないかと思うのだ. たとえば,"You are lucky."よりは"You deserve it."とかの方が,言われたほうも気持ちいいと思うのだが. ここまでくるのにそれはもういろいろ大変だったわけで. まぁこの人にわかってもらわなくてもよいのですけども.

日本語で考えているからだめなのだろうか. 「ユー・アー・ラッキー」には,日本語の直訳にはない何か英語独自のニュアンスが含まれているのだろうか. それとも,彼女の母国語である韓国語と日本語では,「ユー・アー・ラッキー」の訳され方が異なるのだろうか. 

ちょっと考えすぎかもしれないが. この韓国人留学生の彼女のワード・チョイスに閉口してしまったのは今回が初めてではないこともあって,やや過敏に反応してしまった. 先日は,「ハイ!ガールズ!」と声をかけていただいた. 誰が「ガールズ」やねん. わたしと同世代の大人の女性と一緒だったのだが. 大人の女性に対して「ガールズ」などという子供のような呼称を用いるのは,ちょっと失礼とちゃいますかと思ったのだが,どうなのだろうか. 

韓国は「年上を敬う」という儒教精神が日本よりも根強く残っている国で,韓国人同士の挨拶や接し方を観察していると,どちらが年上かがすぐに分かる. しかし,儒教精神は,相手が日本人なら関係ないようである. 「ハイ!ガールズ!」 誰がガールズやねん.

「ユー・アー・ラッキー」も「ハイ!ガールズ!」も,悪気があって言ったのではないことも分かっているのだが. 英語が母語ではないという問題もあるだろう. 

しかし,相手を少しでも気遣う気持ちがあれば,こういう単語は出てこないと思うのだがどうなのだろうか. 

by ラッキー・ガール 

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犬からの贈り物

昔飼っていた犬のことを思い出して泣いてしまう

というのは,ちょっと疲れているからなのでしょうか.

April12_003   柴犬の奈々ちゃんといいます.

  ハワイにも写真を持ってきています. 

  小学校6年生のときから,17年間を一緒に過ごしました.

  小学生から中学生,高校生,大学生,そして社会人になるまで,自分の成長をいつも見守ってくれていたので,

今でも天国で見守ってくれている気がします.

10代から20代の人格形成で最も大切な時期に,奈々ちゃんがいてくれたことで,たくさんのことを学んだと思います.

「子供が生まれたら犬を飼いなさい」

というイギリスの諺があるそうです.

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  子供が生まれたら,犬を飼うといいでしょう.

  犬は子供よりも早いスピードで成長し,

  子供のよき守り手となるでしょう.

  子供が幼年期のとき,よき遊び相手となり,

  子供が少年期のとき,よき理解者となるでしょう.

そして,子供が大人になったとき,自らの死をもって,

最も大切なことを子供に教えるでしょう.

大切な者との悲しい別れを.

そして命の尊さを.

...

ありがとう.

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恋愛学

Waseda_campus_2006_may_004_2  早稲田大学でこの春から開講された授業で話題になっているものがあるらしい. 

 『恋愛学入門』

 という授業. 「人はなぜ特定の人に惹かれてしまうのか」について,進化生物学,遺伝学,心理学の分野で得られた統計データをもとに分析するというものらしい. 

 また,恋愛学は政治学の分野にも入るらしい. 政治学とは「複数の人間による意志決定」を扱う分野であるから,「男女間の意志決定」により構築される男女関係も政治学の要素が含まれているということらしい. このことから,「恋愛学」は学問的には「進化政治学」と呼ばれるらしい.

ふーむ.

初めて『恋愛学入門』という授業のことを聞いたときは,「モテたい人のための授業」なのかと思ったのだけれども(「入門」とか書いてるし),そんな軽いものではないらしい. 政治学の一環として,また,生物学や遺伝学などの科学的データも扱う学問として,「恋愛学」がカバーするものは広範囲にわたる. 大変興味深い.

そんなわけで,定員200名の授業に,何と800名の学生が登録希望をしたのだそうだ. たぶん「モテたい人のための授業:入門編」だと思っちゃったの人が多いのではないでしょうか. あまいっ. というか自分も最初はそう思っちゃったのだが. 800人を収容できる講義室がないことから,ご担当される先生は志望理由書を学生に書いてもらい,その結果から500人に合格通知を出したのだそうだ. 

合格した500人と不合格だった300人を分けたその基準が何だったのか気になるところだが. 何を書いてしまってダメになったのだろう. 「僕がこの授業を志望する理由はモテたいからである」とか書いてしまったのだろうか. あまいっ.

ご担当される先生とは何度かお話させていただいたことがある. ナイス・ミドルの素敵な先生でした. おそらく女性にはモテると思われる. ご本人もそのことを認識されておられるのか,『日本にはなぜいい男がいないのか?21の理由』なんて本も出されている. たぶん先生じゃなかったら,「アンタにそんなこと言われたないわ」とか言われてしまうだろう.

『恋愛学入門』も,たぶんこの先生でなければ開講できなかったと思われる. もちろん外見だけではない. 新しい分野を切り開いていける洞察力と頭の良さ. 『恋愛学入門』の登場は,学問は同じところにとどまっているのではなく様々な分野の知見を取り入れながら進化していく必要があることを物語っている気がする. 複合主義(emergentism)という新しいアプローチである.

でも,「日本にはなぜいい男がいないのか?」という本が,「日本にはいい男がいない」という帰無仮説を前提にしているのだとしたら,その仮説は棄却される可能性が大きいとわたしは思う. たくさんいらっしゃると思いますけどね. 

『恋愛学入門』

進化政治学として浸透していくのだろうか.

「入門」の次が気になる.

学生さんがいい恋愛をしていけるような何かを学んでくれるといいですね.

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くるしいとき

春学期も残すところ後5週間となり,最後の追い込みに入ってきた.

来週から毎週一回プレゼンが入っている.

5回のうち3回はアーティクルについてのプレゼン. でも内容が難しくて理解できないところがたくさんあり困っている. 残りの2回はプロジェクトのプレゼン. でも二週間前にリサーチクエスチョンが決まったというスローペースでデータはこれから取らせてもらおうとしている. 「がんばってみたけどできませんでしたーーわたしの頭じゃもう無理ですでへ」とか笑って言えたらいいのだが. 自分のレベルに相当しないレベルのことを必死でやっている感がある. 

アーティクルのプレゼンのうち2回はグループプレゼンとなっている. 1つのアーティクルを3人でやれとのご指示があった. たった1つのアーティクルをなぜ3人でやる必要があるの?と思ってしまったのだが. グループプレゼンはあまり好きではない. 誰がどこを担当するのかとか誰がパワポを作るのかとかを話し合うことや,プレゼン前に3人が集まれる時間を調整することなどに取られる労力と時間を考えると,一人でやったほうが断然要領がいいと思うのだが. グループ学習は教育的効果があるといわれるが,何でもかんでもグループでやればよいというものでもないと思う. そして教育的効果とか先生がまるで考えていなさそうで,どちらかというと自分が楽をするためのストラテジーであることがとても分かりやすいレベルで伝わってきてしまうこともやや不満の原因になっている.

今日も改めてそんなことを思った. 今日は3人で打ち合わせをすることになっていて,今日までにアーティクルに目を通してこようと決めていたのだが,「読んできてない」とあっさり言われてしまう. おーい. 「あれ,アーティクルのタイトルって何だったっけ?」と言ってる人もいたりして. おーい. まぁみんな忙しい時期だから仕方ないのでしょうけど. でも,みんなで決めたことなのになんで約束が守れないのかなぁと思ってしまった. 細かいことかもしれないが,こういうグループ間での取り決めを守れるか守れないかということは社会に出るととても大切なことだと思うのだが. ここは大学だから許されるのでしょうか. そんなこんなで,また月曜日に集まらないといけなくなってしまった. がおー.

だからグループプレゼンきらい.

プロジェクトの進捗状況もよろしくない. 今学期は三つを同時進行させている. Ortega先生のdirected readingのプロジェクトが後回しになっている. 毎週授業があるわけではなく,自分からアポを取って見ていただいているので,自分からアポを取らない限り先生とは永遠に会わずに済むという危険をはらんでいる. 永遠に会わずに済めば楽になれるのでしょうけれど.

アポとらねば.

統計の授業がますます難しくなってきた. 先生がホワイトボードに公式をたくさん書いてくださるので,きちんとノートに取っているが,最近ではその公式を写すためだけに授業に出ているような気がしないでもない. 数字と英語の中に最近ではλ(ラムダ)とか,Φ(フィー)とか,η(エータ)とか,いろいろなギリシア語が登場する. 数字と英語とギリシア語. やや宇宙空間をさまよっている感がある. 

らむだー.

学会発表のため夏にアメリカ本土に渡りたいのだが,ハワイからアメリカ本土に行くのは簡単なことではないと改めて知る. 午後1時にホノルル国際空港を出て,サンフランシスコ経由,目的地に着くのが翌日の朝6時. とおいー. チケットのお値段も日本に帰るのとそう変わりないようなお値段. 運の悪いことに,今週,アロハ航空とATA航空が立て続けに倒産してしまい,安い国内線チケットが購入できなくなってしまったのは大きい.

お勉強にはお金がかかる.

くるしい.

もうひとふんばり.

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前置詞と副詞の心を知る

jump (          ) the building: ビルから飛び降りる

finish (          ) the homework: 宿題を終える

(       ) 内にはどんな単語が入るでしょうか.

こたえ:

jump off the building

finish up the homework

          *                    *                    *                    *                    *

句動詞(動詞+前置詞/副詞で構成される語群のこと)を使いこなすのは難しい. 上の問題の"jump off"も"finish up"も,聞けば意味は理解できる. しかし,自分で使いこなせるかと言われると疑問である,というのがわたしの現在の英語レベルである. 「ビルから飛び降りる」と言いたいときは,"jump off"ではなく"jump from"と言ってしまいそうだし, 「宿題を終える」は"finish"としかいえないと思う. どちらも間違いではないのだろうが,伝えたい状況をより正確に描写するためには,前置詞や副詞を使いこなすことが必須である.

今日もアメリカ人のクラスメイトがこんな句動詞を使っていた. 「この著者の主張を要約すると...」という話をしていたとき,"sum up the author's claim"と言ったのである. "sum up"→「要約する」. 知ってるんだけど,同じことを自分が言っていたとしたらきっと"summarize"を使っていたやろうなぁと思った. くやしいぞー. 句動詞を使いこなせるようになりたいぞー.

句動詞の習得を難しくしている原因は,前置詞と副詞の部分にあるのではないかと思う. 「飛び降りる」などの「移動」表現は,英語の場合,「動詞+前置詞/副詞」で表すのが一般的だが,日本語の場合は動詞一語である. たとえば,"jump off"は「飛び降りる」だし,他にも,

go through → 通る

go across → 超える

fall off → 落ちる

英語は「動詞+前置詞/副詞」の構造になっているのに対して,日本語は「動詞」だけである. このように,「移動」が「動詞+付随要素」で表される言語(例:英語)のことを Satellite-framed Language (付随要素枠付け言語),「移動」が「動詞」によって表される言語(例:日本語)のことを Verb-framed Language (動詞枠付け言語) という(Talmy, 1985). 日本語母語話者にとって前置詞や副詞の習得が難しいのは,こうした移動表現の言語上の違いが関係しているのではないかということを最近よく考えている. 他にもっと考えるべき重要な問題がたくさんありそうですけれども. オタクちゃん.

もうひとつおもしろい例がある(もういいですか). 木の上に登った子どもに「降りてきなさい」と親が言う場面を想定してみる. 英語だと次のように言える.

"Come right back down out from up in there !" (Slobin, 1984; p.438)

なんやようわかりません. 前置詞と副詞がいっぱい. こんなに一度に使いこなせないです. でも日本語だと,「ここに降りておいで」と動詞一語で済むわけです.

このような分析を通して気がつくことは,英語の前置詞や副詞には重要な意味があるということである. 単なる熟語として丸暗記するだけではなく,前置詞や副詞が何を意味しているのかを考えながら学ぶことで,句動詞の習得を促進することができるかもしれない.

というプロジェクトに取り組んでいる. 日本にいる先輩先生に協力してもらえることになり,日本の大学生からデータを取らせてもらえることになった. 日本の大学生は,受験勉強でかなりの量の句動詞を学んできているはずだが,いわゆる受験英語ではない句動詞,たとえば上の二つの問題(jump offとfinish up)を正しく答えることができるのだろうか. 彼らはoffやupなどの副詞の意味をどの程度認識できているのだろうか. 自分がちゃんと認識できていない人なので,自分とは異なるバックグラウンドのサンプルで実験をしてみたいのだ. 

いわゆる「研究のための研究」じゃなく,最終的に研究結果を授業に還元できるような研究だと,やる気がわいてくる. 

という話をしたらアメリカ人のクラスメイトが"keep up the good work !"と言ってくれた."keep up the good work"→「その調子で頑張って」. 自分なら"good luck with your work"というベタな表現しか言えんなぁと思った. これからは"keep up"だ.

前置詞と副詞の心を知らなくては.

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