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人の固有性について考えた日

人の思考は,その人が過去に経験してきたこと,学んできたことに影響されると思う.

だから,同じものを見ても,みんなが同じように考えたり感じたりするとは限らない.

ということを,昨日のEducational Psychology (Development & Learning) の授業で学んだ.

先生が,変な物体を出してきて「これは何だ?」と質問したら,クラスメイト10人とも違う答だった.

そして,"How do individuals learn something new?"という質問に対して,10人とも違う考えを持っていた.(もちろんsimilaritiesはあったけれど)

過去の経験や学習が人それぞれ異なるように,人の思考は,世界に二つとないその人固有のものなのだということを実感した.

この「固有性」にはその人の生き様が刻まれている.その生き様が異なるからこそ,人と交流していると学ぶことがたくさんあるし,心が豊かになるのだと思う.

今年1月1日の朝日新聞で帝塚山学院大学の香山リカ先生(精神医学)が次のように書いていたことを思い出した.

「その人が他の誰でもない,人類史上ふたりといないかけがえのない存在であること,それこそが,『脳を超えた心』そのものなのではないか.」

人類史上ふたりといないかけがえのない存在」,この言葉がわたしはとても好きです.

相手が誰であっても,年下の人であっても学生であっても部下であっても,その人の「固有性」に対して敬意を払うことはとても大事なことのような気がします.

そんなことを考えた春学期初日の午後でした.

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コメント

世界に一つだけの花、やわねぇ。。
学生さんにも、同じく私の固有性に
敬意を払ってほしいわぁ。。はぁ。。

投稿: せつこ | 2007年1月11日 (木) 15:35

【せつこさん】
世界に一つだけの花...いい言葉ですよね.

いろんな学生に接するたび,「人間ってほんまにいろんな性格の人がおるんやなぁ」って思います.

中には,「もうちょっと敬意を払えよオイコラ」ってタイプの人もいますよね..わたしに威厳がないからという問題もありますけど.

そして,東京の学生さんは先生のボケにどう対処していいのか分からないのだということも学びました.日本も広いなぁと..

投稿: satchy | 2007年1月12日 (金) 05:09

ココログカテゴリから来ました。
ハワイで勉強されているんですね。
暖かくてうらやましいなあ。
こちら信州の松本です。

高校で習ったベクトル(向き・大きさを持ったもの)というものの考え方にちょっと影響されている私は、それに出発点(誕生日)を与えたものが、それぞれの人間なのじゃないか、と考えています。あるいは、それを人格と呼ぶか、性格と呼ぶか、それは分かりませんが。

そう考えると、ひとりひとりが全く違う存在なのだということは当たり前なのでしょうか。

誰とも違う特別な存在。

よく考えれば、ちょっと寂しい気もしますが。はは。

でも、そんな矢印(ベクトル)の先っぽで、それぞれがじたばたしてるんでしょうね。

投稿: ぽくぽく | 2007年1月14日 (日) 16:38

【ぽくぽくさん】
来てくださってありがとうございます.

信州の松本...私の大好きな場所です.10年前くらい前,「白線流し」というドラマがあって松本の高校が舞台だったんです.ぽくぽくさんはご存知でしょうか.このドラマが大好きだった私は,松本が日本で一番好きな場所になっています.おととしの夏に初めて訪れてますます松本が好きになりました.安曇野の美しい山並みが心に残っています.

ぽくぽくさんとお知り合いになれてとてもうれしいです.

ベクトルに出発点を与えたものがそれぞれの人間..おもしろい考え方ですね.似たような方向に進む場合もあれば全く違う方向に進む場合もあったり,何がそれぞれの人間を違うものにするのかという問題に私はとても関心を持っています.

ぽくぽくさんのブログにもときどきおじゃまさせていただきますね.これからもよろしくお願いします.

投稿: satchy | 2007年1月14日 (日) 16:58

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