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心理学研究法

他者の行動について思いをめぐらすことは毎日の生活の中でよくあることだと思います.

たとえば,ハワイに来てよく思うのが,「なんでこの人はこんなによくしゃべるんだろう」ということです.

わたしには,そのような他者の行動を心理学的に研究したいという関心があります.

自分の専門であるライティングの分野においても,「なぜ第二言語で書けるようになったのか」,「何が伸びに影響を与えたのか」など,目には見えない要因を量的に測定したいという関心があります.

これまでは質的データばかりを扱ってきたのですが,博論では量的データも扱いたいので,統計,因子分析,重回帰分析などをきちんと勉強したいと考えています.

次のセメスターは,Educational Psychologyのコースでオファーされる量的研究の授業を取る予定.class availabilityのリストを見ていると,このEducational Psychologyというデパートメントはとてもおもしろい."Measurement of Attitude and Perception"とか"Social Cognition and Competence"とか"Computer Analysis of Data"とか,めちゃおもしろそう.

ハワイ大学は他学部からも授業が取れるというのがとてもありがたい.所属しているEnglish Dptには申し訳ないけれど,"Rhetoric of Pop Culture"とか"Rhetoric and Milton"とかあまり興味ないです...

次のセメスターは「研究方法のスキルを磨く」というテーマで科目を選ぼうと思う.

ところで,研究をされているみなさんはこの「量的研究法」の知識をどうやって身につけられましたか.わたしは日本でもオーストラリアでも,量的研究の授業がオファーされていなくて,独学でやってきたのですけれども,昨年の夏,SPSSをいじっていて「独学では無理」という結論に至りました.

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コメント

 僕もどうやって周りの人が量的研究方法を勉強されているのか知りたいです。うちの大学にはelectiveで量的研究を扱う授業(ハワイからのvisiting professorによる)があるので、それを取りましたが、正直不十分な気がします(その授業と先生自体はとても面白いんですが)。まあ研究者じゃなくて先生を養成する大学(である気がする)ので、しょうがないんでしょうが。Doctorに行けば勉強できるのでしょうけど、Masterのうちから勉強したい人にはちょっと不十分だという気がします。

投稿: まるがり てつお | 2006年11月28日 (火) 23:53

量的研究という見知らぬタームにびびっております^^;

「研究方法を磨く」。これが学者として一番大切で難しいことじゃないかと思います。それにはどれだけ多分野の学問にも目を配れるかにかかっているような気がします。やっぱり蛸足的に何事にも貪欲でなくてはいけないと思います。もともと美術史という学問がとても多分野にまたがる学問ですし、、、(社会、政治、心理、経済、哲学、科学、、、なんでもござれですわ。こんなになんでもありの学問は他にあるのかってくらいです。)

ビール、美味しいですよ^^今ビール飲んでサルサ聞いていい気分になっています。お風呂入ってから宿題です~~

投稿: のりーた | 2006年11月29日 (水) 01:46

私はまさにQuasi-experimental Studyばかりやってきた統計大好き人間です(逆に、今はナラティブの分析方法の本などを読み漁っています。Satchyさんのお勧めあったら、教えてくださいな!)。

統計はEdPsychのIntroduction to Statistics (419?)をとって、後は統計本を片っ端から必要に応じて読みました。この授業は明瞭・簡単なので、他のヘビーな授業と組み合わせるといいかもしれません。全て手で計算するので、統計で出てきた数字の意味が分かって、面白いですよ!EdPsychはSPSSではなくて、SASを使っていたと思います。SPSSは自分で仮のデータで遊びながら、本やインターネットで調べてみたり。休み中とかを利用して時間をかけて遊んでみるといいかもしれません。SLSでもQuantitative研究法の授業はオファーされています。来学期は分かりませんが。

私は自分の研究計画が無いと、統計の授業を取るモチベーションが上がらないので、プロジェクトを立ち上げてから、それに必要な統計知識や研究手法が授業を取る位必要か、本だけで済むかを判断しています。

投稿: yuki | 2006年11月29日 (水) 03:21

【てつお先生】
教員養成というと,研究というよりはプラクティカルなことを重視するコースということですか.
だとすると,研究方法の授業は浅く広くといった感じになるのでしょうか.

わたしは最近この「プラクティカルな内容」を大学院の授業でどの程度取り入れるべきかについて考えることがあります.今期,SLS DptからSecond Language Writingの授業を取ったのですが,前半は本やアーティクルを読んでエッセイを書き,クラスでディスカッションするという形式だったのが,後半に入ってからは,アクティビティ中心の授業に変わりました.学生が交代でワークショップをするというもので,私は個人的にこの内容に疑問を感じています.もちろんプラクティカルなことも大事だとは思うけれども,授業がすべてアクティビティに費やされるというのはどうなのでしょうか.そもそも大学院というところは研究するところであって本を読むのが嫌だとか理論が嫌だとか言ってるようではあかんと私は思っているのですが.

と,量的研究の話題からそれてしまいました.ごめんなさい.てつお先生のいらっしゃるコースは理論と実践をどのようなバランスで取り入れているのかちょっと気になりました.

【のりーたさん】
ほんとにそうですね.美術史というと哲学,歴史,政治,科学...幅広い知識と教養が必要になりますね.それがなければ分析はできないということですよね,たぶん...

ドイツの大学では日本では学べないことがたくさんありそうですね.

それにしてもミュンヘンの本場のビールはおいしそうですねぇ...

ビールを飲んでお風呂に入って寝るのかと思ったら宿題というところがすばらしいと思いました.

【Yukiさん】
うーん,さすがー.統計が大好きだなんて...そんな方と初めて出会った気がします(笑).プログラム評価の分野ではやはりstatisticsが必要になりますか.

来期,EDEP 629 Educational Statisticsを取ることにしました.419のgraduate versionということで初心者でも大丈夫と言ってもらえたので...ちょっと心配ですけどがんばってきます.

(もしつまづいてしまったらYukiさんのところに泣きついていっていいでしょうか)

投稿: satchy | 2006年11月30日 (木) 17:00

まさに同じ目的意識で独学している日本の大学院生です。いつもブログを拝見しております。
私の場合は,初級の統計の授業にもぐりました。行列を使うところだったのでGreeneのEconometric Analysis 5thと首っぴきで問題を解きました。これは辞書的に使うと広言している方が多かったです。
行列についてはJ.JohnstonのEconometric Methodsで独学しました。これは丁寧に行列による証明がされていました。
私の専攻が経済なので以上の文献になりました。しかし,それ以外の直感的な理解の補助になった文献はむしろ,数理統計や医学文献だったように記憶しています。気になったtermでまずはgoogle検索して一読してみてはいかがでしょうか。

投稿: | 2006年12月 1日 (金) 11:16

先ほどのコメントに補足すると,私の通う大学では,方法論についてのコースワークは明確には存在していないので,暗中模索で自分で選んでおります。
いずれはUSの大学のように修士レベルでのコースワークは整備されていくとは思いますが,現時点では明示的に学生には示されていません。

投稿: | 2006年12月 1日 (金) 11:22

【↑さん】
ありがとうございます.
ご専門が経済だと統計は必須ですね.
でも独学だなんてすばらしいです.
日本の大学院は方法論の授業が軽視されていますね.研究方法の授業を教えられる先生が少ないというのもありますが.

ご経験をお聞きできて勉強になりました.

またいろいろお話聞かせてください.

投稿: satchy | 2006年12月 3日 (日) 02:31

 僕以外の人のコメントも読ませてもらって、面白い議論だな~と感心していました^^。
 アクティビティ付帯の授業に関しては、周りの人はけっこう文句というか不満をこぼしていました。もっとしっかり身になることを勉強させてくれ、アクティビティは英会話学校で十分だと…。僕は個人的にはそれはそれでためになると思っています。体験することで生徒の気持ちになれるのかなと思っているからです。
 でも、同時に、研究方法の授業ももっとあってもいいかなと思います。でもあまりニーズがないのが実情のようで、僕のとった授業も少人数のクラスになっていましたので(取る人が少ないため)。というかそのひとは、SLSのDr.Jです。わざわざDr.Jにきてもらってるんですから、テンプルのマスターレベルでStatsは、あまり教える人が少ないんでしょうね。日本の大学もあまり明示的に研究方法のコースは整備されていないと前の方が書かれていましたが、たとえば筑波大とかテスティングで有名と聞きましたが、どうなんでしょうね?無知なもので、あまりそこらへんの事情を知らないのです…。

投稿: まるがり てつお | 2006年12月 5日 (火) 01:12

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