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簡単なことをわざわざ難しく言っているように感じる件について

24003c_110_1こちらの本で,Composition Studies の理論について勉強中.

しかし,読み進むにつれて,どんどん難解になってくる.

Genre Pedagogies, Critical Pedagogies, Social Approachまではよかった. 

L2 writingにもアプライできる重要な理論だ.ここはちゃんと抑えておかなければならない.

しかし,後半に入り,Ecology of Writingなどという理論が出てきた. 最近は,"Context"の代わりに "Ecology"という用語が使われ始めているようだが,今のところわたしにはこの二つの用語の区別がつかないでいる. Ecology of Writingなどというと,原稿用紙をリサイクルでもするのかと一瞬思ってしまうくらいである.

October_11_009 そして,さらに読み進めていくと,EcocompositionやらEcocriticismやらEcological Literacyやら,次々に難解な理論が登場する. ここまでエコエコエコ...と言われてしまうと,自分の専門がコンポジションであることを忘れてしまい,環境学を学んでいる気にさえなってしまう.

しかし,じっくり読んでみると,何も難しいことは言っていないような気がするのだ. 要するに,ContextとかDiscourseと関連付けた活動が大事なのであって,その活動により学習者のpositioningやself-actualizationが可能となる,ということだと思うのだ.

学術書というのは,簡単なことをわざわざ難しく解説してくださる傾向にあると思う.

October_11_008そして,このComposition Studiesというのは,実に幅広い分野が複雑に入り混じっている学問なのであり,それが理解を一層困難にする. たとえば,今回の「コンポジションとエコロジー」以外にも,「コンポジションとフェミニズム」,「コンポジションと地理学(Geography)」,「コンポジションとサイバースペイス(Cyberspace)」などがある. 関連付けが「サイバースペイス」まで来てしまうと,もう笑わずにはいられないのであるが,要するにこれらのポイントというのは上記で述べた一文でまとめられると思うのだ.

ここまで幅広くなると,Compostion Studiesという理論は,何とでも関連付けて説明できそうな気がしてきた. たとえば,日本人ならではのメタファーを用いて説明してみよう.

「コンポジションともののあはれ」

「コンポジションとわびさび」

「コンポジションと不動明王」

「コンポジションと一風堂」

などはどうだろうか.

最後の一風堂はなかなかおもしろい,と一人で笑っている自分がとてもあやしいと思った. 

わたしは研究者には向いていないのかもしれない.

こういうつまらないことを言うことでしか息抜きができなくなっているのが最近の悩みでもある.

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コメント

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投稿: e-アフィリ | 2006年10月12日 (木) 16:07

ちょうど、Don Watson という人の Death Sentences: How cliches, weasel words and management speak are strangling public language という本を読んでいるので、 positioning だとか self-actualization を見て、これって、見てくれだけご立派で内容のない business buzzwords に近いんじゃない、アブナイんじゃないと感じました。この延長線上の問題として、是非 Satchy さんに解明していただきたいのが、なにゆえ、アメリカの出版物に Zen and the ... というものが多いかです。Tao の親戚なのか、あるいは独自の流派なのかと不思議でなりません。

投稿: 日向清人 | 2006年10月12日 (木) 21:26

日向先生
positioning, self-actualization...流行語になっているみたいですね.毎日といっていいほどお目にかかります.

タイトルに"Zen"が入った書籍,確かに多いですね.アメリカ人の学生に聞いてみようかな.

投稿: satchy | 2006年10月15日 (日) 15:57

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