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上っ面をなでる "scratch the surface"という言葉について語らせていただく

Sky_001_2デイビッドという小説家の友達ができた.

すでに,ノン・フィクション小説を三作出版しているらしい. 今も博士課程で勉強しながら執筆に励んでいるという. 

小説家のトムと同じで,デイビッドも普段からとても美しく洗練された言葉を使う. 物書きの人というのは「言葉」が好きな人なのだと思う.

昨日,デイビッドが使った言葉で,印象に残ったものがある. 「小説を三作も出しているなんてすごいね」とわたしが言ったところ,彼が次のような返事をした.

"I've just scratched the surface."

Sky_003_1"scratch the surface"というのは,直訳すると「表面を引っかく」,つまり,「上っ面をなでる」,「まだまだやらなければならないことがたくさんある」という意味です. 

この言葉が今のわたしにはとても美しく聞こえた. 同時に,とても刺激を受けた. デイビッドほどの人でも"scratch the surface"なのだとしたら,わたしなどは,"touch the surface"くらいのレベルやなと思った.

そして改めて気づいたことがある. 「謙虚さは大物の証し」というのは世界共通なのだということである. 

そして,大物とは「自分の話は聞かれたらするけれど自分からあえて披露はしない」人なのだということも.

自分の話ばっかりして人の話を聞かない人は苦手です. 本当に偉大な人というのは自分から披露する必要はないのであって,自分から披露してしまうのは「小物の証し」であることに,こういう人たちは気がつかないのでしょう.

デイビッドの"I've just scratched the surface."という言葉で,「大物」と「小物」について改めて考えさせられたのでした. 

"scratch"で思い出したのですが,その昔,英会話の先生のお宅で開かれたパーティーに,デパチカで買ったお惣菜を持っていき,"Did you cook this from scratch?"と聞かれ,"Yes"とウソをついてしまったことがあります. 

"from scratch"というのは「最初から」という意味. ウソはあかん!

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コメント

IT関係だと「スクラッチから作る」はすでに日本語になっているように思います。

投稿: しらいし | 2006年10月22日 (日) 18:05

わーぃ♪ 英語表現シリーズだーっ!!
I made sushi from scratch for the first time last night...??って使えるのだろうか笑。

私はSatchy先生の自慢めいた話も聞いてみたいですよ。少しでもTouchしたなら、どんなそれがsurfaceだったのか知りたいですもん笑。少なくとも、sufaceが見えてもいない自分にとっては大きな関心事です。

投稿: w | 2006年10月22日 (日) 19:51

学部が学部だけに、satchyさんの周りには言葉の魔術師がたくさんいますね。僕の周りには、そのような方が存在しないので、少し残念です。僕も、意味の芯を付いた、美しい言葉、使えるようになりたいです。

scratchで思い出すのは、scratchcardでしょうか。x-masセールがもう少ししたら、そちらでは始まるかもしれませんが、トロント一年目の冬に、セールだから、せっかくなので、高めのダウンジャケットを買いにいったのですが、値引きの割合が、自分の引いたscrachcardで決まるという、面白いやつでした。最高50%引きもあったらしいのですが、僕は、ほどほどの2、30%引きでした。そこのお店、今年も同じscrachcardをやってくれると楽しいのですが、どうなるのでしょう。

scratchつなぎですが、いつか一度で良いので、レコードをscratch体験をしてみたいです。けど、レコードにたくさんscratchesが残りそうで、いざやれたとしても、気が進まないかもしれません。

投稿: masaki | 2006年10月23日 (月) 00:32

【しらいしさん】
お元気されてますか.

そうなんですね.情報の分野では,「スクラッチから」という日本語になっているのですね.さっそくぐぐって例文を調べてみました.おもしろいー.

確か前に,ヨーとかパンとかピッチということばを教えてもらったような.ITの世界にはカタカナがあふれているのですね.

【wさん】
for the first time in my lifeといえば,すしの価値が倍増するような気がしました.

ちなみにわたしは巻き寿司といなり寿司が得意料理だったりします.AUSにいたときにロータリークラブの会合でオージーに食べさせて好評でした.「びゅーてぃふる!」ってオージーのおっちゃんに喜んでもらえました.

と自慢してみました.

【masakiさん】
scratchcard,楽しそうですね.
50%なんかが出てきたら飛び上がって喜んでしまいそうです(←関西人まるだし).

物価の高いハワイにはそのような企画は存在しないように思えます.というか,服にお金をかけなくてよい場所ですね,ここは.

レコードのscratch体験はどうすれば実現するのかなと思いました.

投稿: satchy | 2006年10月23日 (月) 15:12

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