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「密接な結びつき」"being inextricably tied"という言葉について語らせていただく

October_008 最近,どの本を読んでいても必ずお目にかかるフレーズがある.

A is inextricably tied to B. 「AとBは密接に結びついている」 というフレーズだ.

(AとかBとか使っているあたりが元・英語教師っぽくていやだ)

October_010 今のわたしには,このフレーズがとても美しく響く. be tied toだけでも美しいと思うのに,さらに inextricably がくっついてくるのだ. この inextricably は「密接に」という意味. もともとは,縦の糸と横の糸が密接に絡み合って「ほどけない」様子を表す言葉だ. 

日本にいたときはこのフレーズを見ても何も感じなかった. でも今は,なぜかとても美しい言葉として心に響くのだ. それは,おそらく,無意識のうちに,この言葉に「人と人とのつながり」を投影させているからだと思う. 毛糸で編んだマフラーやセーターは,縦の糸と横の糸が密接に絡み合っているから,簡単にはほどけない. そのくらい固い絆で結ばれた人間関係が築けたとしたら,それはなんて素晴らしいことだろうと思うのだ.

そして,思い出したのが,ミスチルの桜井さんがBANKBAND(バンクバンド)でカバーしていた中島みゆきの「」という歌だ.

October_007

縦の糸はあなた 横の糸は私
織りなす布は いつか誰かの傷をかばうかもしれない

縦の糸はあなた 横の糸は私
逢うべき糸に 出逢えることを 人は 仕合わせと呼びます 

この歌詞は,とても奥が深いと思う. そして,とても美しいと思う.

「織りなす糸は いつか誰かの傷をかばうかもしれない」 

縦の糸だけではだめだし,横の糸だけでもだめなのだ. 両者が一緒になって初めて一つの形となるのだ. 

ひとりぼっちでは,できることには限界があるのだ. つまり,人はひとりでは生きていけないのだ. 自分が誰かにとっての「縦の糸」なり「横の糸」なりになれたとしたら,そのとき初めて一人前の大人になれるような気がしてきた. ひとりぼっちでは,誰かの傷をかばうことなんてできないからだ.

...

being inextricably tiedという言葉について語らせていただきました.

ところで,最近,satchyの文章は文学的で,博士号を目指すのはやめて詩人になったらどうかという声をあちこちからいただいております. 

「詩人」ですか...  向いているでしょうか. ハワイでそのようなスキルを磨けたらすばらしい. 創作に励んでいきたいと思います. 

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コメント

うん、詩人になってもいいかもしれない・・・
常々、satchyさんの言葉に「はっ!」とさせられる事があるもの・・・
【ひとりぼっちでは,できることには限界があるのだ. つまり,人はひとりでは生きていけないのだ. 自分が誰かにとっての「縦の糸」なり「横の糸」なりになれたとしたら,そのとき初めて一人前の大人になれるような気がしてきた. ひとりぼっちでは,誰かの傷をかばうことなんてできない】
この言葉に、いたく感銘しましたもの!!
satchyさんも、皆の糸になってるよ・・・
今日もありがとう・・・

投稿: タロママ | 2006年10月 5日 (木) 18:12

satchyblogを読ませてもらうようになってから

「ありゃ!ひょっとしてsatchyには
エッセイ本を出せる才能があるかも・・・」
と、思いながら読ませてもらってます。

というのも、その昔に私に送ってくれた
手紙がとてもしっかりした構築の文章で
satchyの伝えたいことが
何であるかという事がとても
よく伝わってきました。
satchyは話すという行為よりも
文章での伝達の方が
得意かも。。。と、その時思ったのですが
blogを読ませてもらうようになり
ますます
それが確かなものに感じられます。

satchyの日々のblogから
satchyの涙や喜びや
叫びなどの心模様がほんとに素直に
表現されてて
現在のsatchyの生き様に
遠くの空から
応援を送ります。

投稿: pica | 2006年10月 6日 (金) 15:24

【タロママさん】
ありがとうございます...
うれしいです.

こちらに来てまだ1ヵ月半なのに,すでに人生について多くのことを学びました.
自分の弱さを知り,人に支えられて生きていることを知りました.

早く一人前の大人になりたいと思いました.誰かにとっての糸になれればと思います.


【picaさん】
うれしいメッセージをありがとうございます.

うーん,今だにお手紙を大切に持っていてくださっているのがとてもうれしい.たぶん,文末で必ず「オチ」や「ボケ」が入るのはその当時から変わっていないような気がしますが.10年が過ぎて,このボケ具合は少しは進歩したでしょうか?

そーなんですよ.思いをじっくり熟成させてからでないとアウトプットできない方なので,しゃべりは苦手です.その点,書く行為は,熟成のための時間が確保できるのでわたしにとっては重要な伝達手段なのです.

日本語でもそうなのだから,英語になると熟成のための時間がもっと必要になり,今はとても大変な毎日です...朝起きていきなり細木和子先生みたいにぴーちくぱーちくウンチクをたれられる人になっていたらいいなーと思う日々.

いつも応援してくださってありがとうございます!

投稿: satchy | 2006年10月 6日 (金) 16:24

私も「糸」本当に好きです。><
初めて糸の歌を聴いたとき涙が出ましたよー。
実は最近「糸」という歌を初めて知ったのですが、
中島みゆきの才能に脱帽しました。
satchyさん、詩人良いかもしれないですw


投稿: maiponpon | 2006年10月 6日 (金) 22:02

【maiponponさん】
私も,桜井さんがカバーしているのを聞いて初めてこの曲を知りました.

「縦の糸」「横の糸」というメタファーに心を引き付けられました.maiponponさんがおっしゃるように,中島みゆきの才能に脱帽しました.どうしたら,このような言葉が浮かんでくるのでしょうね...人生経験だけではだめで,生まれ持った感性というか才能が必要なんだろうなぁ.

「詩人」という言葉が私のキャラにはどうも合わないような気がするのですけれども...

エッセイを出版できたりしたら素敵だなぁと思います.

投稿: satchy | 2006年10月 7日 (土) 13:43

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