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東京で出会った人たち

仕事帰り、上司のS先生と一緒に広尾に行ってきました。実は、広尾に来るのは今回が初めて。さすが「セレブの町」して知られている広尾だけあって、職場のある高田馬場とは違いました…。歩いている人たちもどことなく洗練されているような…。たまにこういうオシャレな町にくると何だかウキウキしてしまいます。

今回、広尾にやってきたのは、先生が長年取り組んでいらっしゃるある活動に参加させてもらうためでした。普段は、一緒に仕事をしていても、なかなかゆっくりお話しする時間がないので、今回広尾にご一緒できて本当にラッキーでした。S先生は、国立国語研究所で研究員として勤められた後、W大学に着任されたのですが、現在のキャリアを築き上げるまでにどんなご苦労があったのかについてじっくりとお話をうかがうことができました。

ここでは、あまり詳しく書けないのですけれど、家庭と仕事を両立させてたくましく生きていらっしゃるS先生の姿に、同じ女性として大変刺激を受けました。特に、お子様を連れてアメリカに留学し、ちゃんとPh.Dを取得して帰って来られたところに、「すごい、すごすぎるーー!!(satchyには絶対できへん~)」と心から先生のことをadmireしました。アメリカでは、「お子様に寂しい思いを絶対にさせてはいけない!」との思いから、お子様が眠るまでは必ず一緒にいてやり、お子様が眠った後に戦いが始まる(=勉強を開始する)という生活を送られていたそうです。

S先生の人間としての器の広さは、こういう厳しい生活を乗り越えて来たからこそ得られたものなんやなーーと思いました。人間、困難を乗り越えてこそ、成長するものなんやなーーとつくづく実感しました。先生に比べたら、一人で留学しようとしてるsatchyなんて、あまっちょろいもんじゃーーと思いました。

こんなに素晴らしい先生に出会えて、東京に来て本当によかったなーって感じています。あと2ヶ月で東京を去らなければいけないので、余計にそういう気持ちが強くなります。2年前に東京に来ることを決断しなければ、S先生との出会いもなかったわけです。それは、自分の人生にとって大きな損失だったと思います。

S先生の他にも、東京では本当にたくさんの魅力的な人たちに出会いました(もちろん、生まれ育った神戸の町でも、たくさんの素敵な人たちに囲まれていたsatchyですが)。東京に来たばかりのころは、「東京の人は冷たい」「東京の人は冗談を言わない」「東京の人は関西人のボケを理解しない」。。。といったステレオタイプに惑わされていたsatchyですが、このステレオタイプは大きな間違いだということが分かりました(←「関西人のボケを理解しない」ってのはちょっぴり当たっているかもしらんけど。。。)。satchyが東京で出会った人は、みんなとーーっても優しい人ばかりだし、オモシロイこと言う人もたくさーーんいます(関西人のボケ方とはちょっと違うけど。。。←やけにこだわっている)。場所で人柄が決まるわけじゃないんですよね。改めてそう思いました。

前回(5月27日)、ウジウジ・ブログを書いてしまった後も、たくさんの人から励ましメールをもらったり、コメントをもらったりして、みなさんの優しさを思って本当に心が温かくなりました。みなさんとの出会いに心から感謝しています。8月にはハワイに行かなければいけないけれど、離れていても心は一つ。。。ずっとお友達でいてくださいね。(あと2ヶ月で日本を去らなければいけないということで、ちょっとemotionalになってるsatchyでございます。。。)

Sadoshimasensei_002Sadoshimasensei_003Sadoshimasensei_001  ←S先生と、Homework'sというサンドウィッチレストランでお食事しました。大好きな卵サンド(神戸の地元では「タマサン」という。あ、関係ないか)。でも、超・アメリカンサイズで食べ切れませんでした。take-awayを頼んだら、こんなかわいいボックスに入れてくれました。

Sadoshimasensei_005 ←S先生から岩手出張のおみやげをいただきました。右のクッキーの中には、かぼちゃの種がぎっしり詰まっていました。左は、小岩井農場で作られた「小岩井クッキー」。しかし、こちらにもかぼちゃの種が。。。岩手とかぼちゃの種にはどんな関係があるのでしょうか。

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もう一人の自分と戦う

前回、「ハワイ大学の授業」というタイトルで前向きな発言をしたばかりなのに、こんなことを言うのは何なのですが…

ハワイ大学に行くことが決まって以来、目標に少し近づけたことを嬉しく思う反面、博士課程での厳しい生活を思って不安になっている自分がいます。目標に向かってガンバっている自分と、高い理想に押しつぶされそうになっている自分が常に戦っている、、、そんな状態です。そして、目標のために、犠牲にしなければならない多くのこと、例えば、大切な人との別れ、大好きな日本との別れ、婚期の遅れ(?)、、、を思って、「私の目標って、大切なものを失ってまで果たさなければならないものなんだろうか、私のやろうとしていることって、それくらい価値のあることなんだろうか…」ってどうしようもなく悲しくなることがあるんです。

これまでを振り返ってみても、何かをやり遂げようとするたび、犠牲にしなければならないことが常につきまとっていたように思う。中でも、大切な人との別れは、いつも自分を苦しめてきたと思う。そして、きっと、相手の心を傷つけることもあったんだと思う。その度に、「こんな思いをしてまで、追い続けなければいけない夢なんて、一体何の意味があるんやろう」って自分を責めてきました。

でも、それでも、結局は自分の目標の方を選んできたんですね。そして、その選択を「正しい選択だった」と言えるように、犠牲にしてきた大切なものを心の片隅において思い出さないようにするために、がむしゃらに頑張る、satchyの人生ってそういう構図になりつつあるのかもしれません。

また今回も、目標に向かって突き進もうとしている自分と、大切なものを犠牲にしなければならないことに怯えている自分が、戦っています。どちらを選ぶかはもう分かっているのに、どうしてこんなに心が大きく揺れるんでしょうね…。

と、今日は何だか暗いトーンになってしまいました。ごめんなさい。「もう一人の自分と戦う」なんて仰々しく書いてみたものの、これって誰もが経験する心の状態なんですよね。みんな多かれ少なかれ、もう一人の自分と戦いながら厳しい社会を生き抜いているんだと思います。ただ、プロや一流といわれる人たちは、あえてそんなことは口に出さないんだと思います。satchyが一流になれないのは、そういう意志の強さが欠けているからなんだろうなぁ。。。

何となく、みなさんはどうやって「もう一人の自分との戦い」に勝利してこられたのか(または敗北する場合も含めて)、聞いてみたいなーと思って、ブログに思いを綴ってみました。

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ハワイ大学の授業 

224313_150s ハワイ大学留学まで、あと3ヶ月を切りました。授業が8月21日(月)から始まるので、8月15日のチケット(関西空港19時発 UA832便)を予約しました。住む家も先日決まって、少しずつ準備が整いつつあります。

何しろアメリカの大学は初めてなので、分からないことだらけです。特に心配なのは科目登録。アメリカの大学院では、博士課程の学生も最初の2年間は授業をとらなくてはいけません。全部で何と21単位。1科目が3単位なので、7科目はとらなくちゃいけないということですね。そして、この授業でいい成績を収め、Written ExamとOral Examに合格した学生だけが、Dissertation(博士論文)を書く資格を得ることができます。この授業と試験が結構大変らしく、アメリカでPh.Dを取って帰ってきた先生方は、みなさん口をそろえて、「授業がキツかった」とおっしゃってます。でも、同時に、「キツかった分、絶対に揺るがない力をつけることができた」というのがみなさんに共通して聞かれる声です。

何だかほんとに大変そうで、ちょっとビビッてますけど。。。最初の2年間で脱落して強制送還されたらどーしましょ。。。ま、そんなことにならないように、"燃える闘魂"精神でやるっきゃありませんなー。1、2、3、 ダーーっ(←別に猪木ファンではない。友達がよく言ってるのでマネしてみました。)

で、ナニゴトも出だしが肝心、ということで、「今学期どの科目をとるべきか」についてリサーチを始めました。科目登録は8月14日からなんですが、万が一定員オーバーでとれなくなる可能性もなくはないので、早めに先生に「あなたの授業とらせてネ」メールを送っておこうと。

科目登録期間が始まるまで、約3ヶ月もあるのに、もうウェブ上で”Class Availability”が調べられるようになってるんですね。今学期、開講される全科目が掲載されています。インターネットってほんとにありがたい。

博士課程の学生は、1セメスターに3科目がusual workloadらしいので、satchyも次の3科目をとることにしました。ENG 605:Theory and Practice of Teaching Composition,  ENG 705:Seminar in Composition Studies,  SLS 604:Second Language Writing です。ぜんぶ、作文指導法に関する授業です。このComposition Studiesという分野は、日本の大学では学べない分野なので、すごーく楽しみです。担当の先生に「授業とらせてネ」メールを送ったところ、すべてOKとの返事をもらいました。これで一安心です~。

ところで、ハワイの先生ってみんな、メールの最後に"Sincerely"とか"Best regards"の代わりに、"ALOHA !!"って書くんです。おもしろーい。satchyも何年かハワイで暮らしてたら、ALOHAとか言っちゃったり、書いちゃったりしちゃうのかしら。何かはずかし~。

ということで、留学準備少しずつ始めてまーす。次は、6月にアメリカ大使館でビザの面接です。

Sky_002Sky_001  ←satchyの「」のハンコ。お友達のエミリさんがプレゼントしてくれました。このハンコ、手作りで、竹に彫られてるんですよ。世の中には器用な人がいるものです。感心しちゃいます。エミリさん、ありがとう!この「」のハンコ、ハワイにもっていって、サインの代わりに使いたい(無理か)。

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日曜日のキャンパス

Waseda_campus_2006_may_005Waseda_campus_2006_may_003_1  さわやかな快晴の日曜日。絶好のお出かけ日和ですが、satchyはいつもどおり大学へ。。。なんせ、科研の研究がまったくといっていいほど進んでいない!! 3月に収集したデータをエクセルに入力しているのですが、量が膨大なだけに、endless状態。でも何とか5月中に終わらせて6月からは分析に入りたいので、あと2週間が勝負でございます。そんなわけで、休日返上でがんばってます~。

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でも日曜日に大学に来るのもなかなかいいものです。キャンパスが静かで、平日とは異なる趣が感じられます。近所に住んでいるのであろう子供たちがバドミントンをしていたり、老夫婦がお散歩をしていたり、とてもいい雰囲気です。

普段は学生であふれているので、写真撮影するのも少し気恥ずかしかったりするのですが、今日は思う存分撮影を楽しめました。この角度から見る大隈講堂、大好きなんですよ。爽やかな新緑と澄み切った青空のコントラストが、時計台の趣を生かしてくれてます。 んー、でも、工事中だったのが残念~。

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大隈庭園入口近くに小さなカフェがあります。ガラス張りのテラスになっていて、庭園の緑を見ながらお茶を飲める最高に贅沢な空間です。satchyは、自分の研究室よりも、ここのカフェが実は一番勉強に集中できるので、よくパソコンや本を持って出没しております。今日も午後3時間くらいデータ入力のために長居させていただきました。ここのアイス・フレーバー・ラテのヘーゼル・ナッツ、おすすめです。

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わが大学の創設者、大隈重信先生 !!

志を高く持ち、今やらなければならない使命を全うしなければ、と思いました。

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日本とアメリカの作文構造

大学1年生の英語ライティングを見ていて、いつも気になることがある。特に、「どう書くか」についてのスキーマが築かれていない春学期前半に、このことを強く感じる。

気になる問題というのは二つある。一つは、やたらめったら"and"を使い、「こうして、ああして、そいでもって、こうなって、ああなって、そいで結局こうなりました~。」というダラダラ型文章。 そして、もう一つは、「こんなことがあって、そいでもって、あんなこともあって、それで、それで、・・・ えーっと、結局何が言いたかったんでしたっけ??」という結論不明型文章。 

どうしてこういうことが起こるのか。理由は学生たちの過去の作文経験によるところが大きいと思う。つまり、日本人大学生は、中学・高校で書く活動をほとんどしてきていない。そして、自分の考えを言語化するトレーニングや、自分の意見を相手が分かるように論理的に説明する活動が授業ではあまり重視されていない。特に高校では、入試を突破することが目標になっているようなところがあって、授業ではアウトプットよりもインプットの方が重視されているような気がする。こうした状況では、伝えるべき内容(知識)は持っていても、それをどう伝えるかが分からない学生さんが増えるのは当然の結果なのかもしれない。

02021 なんていうことを感じる今日この頃だったのですが、同じ問題をズバリ指摘しているとっても面白い本を見つけました。『納得の構造 ―日米初等教育に見る思考表現のスタイル』(渡辺雅子著、東洋館出版社、2004)です。

同著の中で、渡辺先生は、ご自身が行った「日米大学生の作文比較」の結果について、次のように言及しています。

「…理由を説明する際に、日本人学生はまず過去のある時点に遡り、そこから起こった出来事を順番に述べるのに対して、アメリカ人学生は、結論に対して最も直接的な原因のみを述べるというのである。

たとえば、『あなたはなぜ英語(アメリカ人学生には日本語)を学ぶ決心をしたのか』という問いに対して、日本人学生は、『私が18歳のときに1ヶ月ホームステイをして、そしてホストファミリーと衣食住を共にして、そして… 』と長い体験談を語るのに対して、アメリカ人学生は、『日本の漫画文化をもっと学びたいと思ったから、日本語を取ることにしました。』と簡潔に述べて終わる。

この例から、日本人学生は理由を述べるのに、『物語』の枠組みを使い、複合するすべての理由を挙げる のに対して、アメリカ人学生は『要約』や『報告』の枠組みを使い、理由を一つだけ述べる 傾向があることが分かった。」

つまり、まとめると、「日本人学生は出来事の認識の仕方が時系列で、連続的に前へ進むものととらえる。一方、アメリカ人学生は、因果律で、結果から原因となる出来事を逆向きに探ることで全体を説明する」ということである。

うーん、なるほどーー。自分が今まさに関心を持っていた問題だっただけに、渡辺先生の研究報告にナットク!してしまいました。「アメリカ人のようになりなさい」と言っているわけではないのだけれども、「分かりやすい文章」とは、主張が先にあり、その理由なり根拠を後で説明していく「因果律」であると私は思う(特に学術的論文では)。もし、「自分の考えをどう並べていいかわからない」、「どうしたら論理的な文章が書けるようになるんだろう」、と悩んでいる学生さんがいたら、「因果律という文章構造もあるんだよ」と教えてあげることで、よりよい書き手への道が開けるんじゃないかと思う。ちょっと練習すれば、ダラダラ型文章や結論不明型文章も克服できる。(はずと思う)

学生さんの文章を見るようになって、satchyも少しづつ、emotionalな人間からlogicalな人間に成長しつつあります…。(って自分で言うのも何ですが。学生さんから学ぶことはほんとに多い!) ま、それはいいんだけど、「最近、理屈ぽくなった」、「そんな重箱の隅をつつくようなことばかり言わんでも、、、」なんてことを言われることが時々あり。。。(「最近くどくなった」ってことまで。。。)。なので、logicalであることが必要となるTPOをちゃんとわきまえなあかん、と思ってまーす(笑)。

↓ 『議論のレッスン』(福沢一吉著、NHK出版、2002)

もおすすめです。トュールミンの論証モデル((Toulmin's Model of Argumentation)にしたがって、分かりやすい言葉で論証の方法を説明しています。

議論のレッスン

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Clifford, the Big Red Dog

060512_1603_1060512_1604_1  東京メトロ東西線「大手町」駅構内で、ある広告に目を奪われました。

「あーーーっ!! クリフォードやんかーーっ!!」

クリフォードとは、このHappy Mannerの広告の赤いワンちゃんのこと。オーストラリア留学中に毎朝見ていた"Clifford, the Big Red Dog"という子供向け番組の主人公です。約3年ぶりに、東京の地下鉄で再会を果たせるなんて…感動~!! そいでもって、通行人を気にすることもなく、携帯で撮影してしまいました。左の写真に写っているサラリーマンのおっちゃんに「なにとってんの?(フィルム返しなさい、フィルムをっ!)」って顔されましたけど。別におっちゃんを撮ったわけじゃないよーっ(自意識過剰!) ← っていうか、こんなところで撮影をしてるワタシの方があやしいか。

こんなことを書いてると、みなさんからは、「ただの赤い犬やんかー」とか、「いい歳して、なに赤い犬ごときではしゃいでるんやー」って突っ込まれそうですけれど。。。 でも、satchyにとっては「ただの赤い犬」では片付けられない大きな存在なのです。

というのは、オーストラリア留学1年目は、いわゆる「暗黒時代」で、毎朝大学に行く前に見るクリフォードには、ほんとに心を癒してもらっていたのです。子供番組だけに、どこか教育的な要素も含まれていて、毎回何かしらのlesson(教訓)があるんですね。たとえば「嘘をついてはいけない」とか、「弱いものをいじめてはいけない」とか、「思いやりの心を持ちましょう」など。日本にいたら気にも留めなかったかもしれないけど、外国生活1年目というのは、自分の心の状態をどうやって安静に保つか、ということに非常に神経を使うのです。何しろ環境ががらりと変わり、日本では普通にできていたことができなくなるのですから…。なので、留学1年目当初は、クリフォードの優しさとかわいらしさには、ほんとに癒されたし、助けられました。当時、「ちょっと英語がうまいからって、エラそうにすんなーーーっ」ってオーストラリア人に腹を立てることも実はしょっちゅうあったのですが、(←今思えばすごく大人気ない) クリフォードを見ていると、「オーストラリア人もこんないい番組を見て大人になってるんか。」と思えました。そして、「人に対する思いやりの気持ち」は世界共通の社会通念だってことも改めて認識することができました。

そんなわけで、大手町駅で果たせたクリフォードとの3年ぶりの再会を、ブログに書かずにはいられませんでした。

みなさんは、子供の頃に見た番組、または、海外や旅先でたまたま見た番組の中で、忘れられないキャラクターって何かありますか。

↓クリフォードとその仲間たちです。

Cleo                     Emily                T-bone              Clifford                 Mac

Cleo_over_2 Emily_over_1Tbone_over_1Clifford_over_1Mac_over_1    

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言葉の力

1992年4月、東京で新しい生活を始める北海道の若者たちを乗せた飛行機が、羽田に向けて帯広空港を飛び立つ。機内アナウンスで、パイロットが、若者たちに向けてメッセージを送る。

天気予報によると、東京の天気は快晴。みなさんの未来も、快晴でありますように。」

TBSアナウンサーの安住紳一郎さんが、「伝える仕事」に興味を持つきっかけになる出来事だったと言う。今日の夜にTBSで放送された安住さんについてのドキュメンタリー番組で、本人が話していたことだ。

安住さんは、昨年出版したエッセイの中で、上記の出来事について次のように語っている。

「不特定多数の人間に向けられた言葉が、時に、自分に向けられたメッセージだと感じることがある。そんな時、抱えていた不安が癒され、勇気をもらえる。『みなさんの未来も快晴でありますように』というパイロットの言葉は、東京で新しい生活を始める自分に大きな力を与えてくれた。言葉の力を認識した出来事だった。こんな言葉を、誰かに与えられる人間になりたい。」

安住さんがTBSを代表する人気アナウンサーになった背景には、こうした「言葉の力」に対する高い認識と、言葉によって人に勇気を与えたいという熱い思いがあったわけですね。何だかジーンときて、泣けてしまいました(←涙もろいんです…実は)。

でも、改めて思ったのは、人の人格や能力といったものは、その人のそれまでの人生と深い関わりを持っているということ。どんな家庭に育ったか、どんな先生や友達を持ったか、どんな愛を経験したか、どんな挫折を味わったか、どんな別れに出会ったか、どんな悲しみや感動を味わったか、…等、ありとあらゆる経験が今あるその人の姿を形成しているのだ。このパイロットの言葉がなかったら、今の安住さんは存在しなかったかもしれないし、また、安住さんがパイロットの言葉に「感動」できる高次の情緒を持っていなければ、やはり今の安住さんは存在しなかったかもしれない。そう思うと、人生は不思議だ。ちょっとした出来事が、人生の方向を決めるきっかけになる可能性があるのだ。

この「出来事」には、多くの場合、心を打つ「言葉」が登場するような気がする。自分の人生を振り返ってみても、両親や友達、先生や先輩、上司など本当にたくさんの人たちの「言葉」から学び、「言葉」に支えられ、成長してこれたと思う。

"Be the change you want to see."

Mahatma Gandhiの言葉なのですが、satchyが影響を受けた言葉です。日本語に訳すと、「自分が見たい変化に自らなりなさい」、つまり、「なりたい自分に、自らなるよう努力しなさい」といったところでしょうか。自分の人生は、自分の努力次第でいかようにも変えられる、とワタクシは思っています。

アナウンサーと同様、教師という職業も、「伝える仕事」だと思います。知識の詰め込みだけではなく、生きる力を与えられるような偉大な教師になりたいと思います。でも、そのためには、まだまだ修行が必要です。

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My loved ones

Golden_week_2006_016_2 3日から7日までの連休を神戸で過ごしてきました。

今回は、4人の甥っ子たち(8歳、4歳、3歳、9ヶ月)が総動員、にぎやかな休日となりました。このボクちゃんたちは、satchyのことを同世代の子供と思っているようで、(ひとりだけ子供を連れていないからだろうか←自虐ネタ、歳の割に若く見えるからだろうか←自分で言うな) べーったりくっついてきてくれます。そして、「satchyちゃん、一緒に公園来たかったら来てもいいよ。」なんてことを言ってくれるのです。そんなカワイイこと言われたら公園でもどこでも行っちゃうよん!と喜んでいるオバサンsatchyなのでした。。。

Golden_week_2006_029_1Golden_week_2006_028_1Golden_week_2006_018_1Golden_week_2006_037_1Golden_week_2006_015_1     

右端のボクちゃんは、「satchyちゃん、ボクが結婚してあげてもいいよ。」なんてことまで言ってくれまして。。。何だか3歳のボクちゃんにまで気を使わせてしまい、申し訳ないというか、せつないというか、悲しいというか、何か複雑な気分でしたーーーっっ(笑)。でも、本当に、子供って素直で純粋で心が透き通っていて、癒されますね。

Golden_week_2006_003_2Golden_week_2006_004_2 5月は、家のお庭が一年で一番美しくなる時期です。黄色のミニバラがとてもきれいでした。

Golden_week_2006_002_2 ←小学校1年生の頃から使っている勉強机です。

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2年間の集大成

Tltcover The Language Teacher 30号 (May 2006 issue) に論文が掲載されました。今回は、嬉しいことに、feature articleとしての掲載です。東京の大学に着任して丸2年がたちましたが、今回の論文は2年間の集大成になります。それだけに、feature articleとして掲載してもらえて、いい記念になりました。出版にいたるまでの過程で、査読をしてくださった先生や校正担当の先生には、大変お世話になりました。先生方のフィードバックに従って、何度も書き直したおかげで、こうして出版にこぎつけることができました。

この2年間で、5本の論文を出版しました。たいした業績じゃないんだけど、こうしてブログに達成したことを書き留めることで、これまで取り組んできたことを自分の中で整理し、また次の目標に向けて自分をセッティングすることができるので。。。

てなわけで、今日は、完全な自己満足で書いてます。

ハワイ大学では、もっと質の高い研究をして、Journal of Second Language Writing などのアメリカ・ベースのジャーナルに認めてもらえるくらいの論文を書きたいと思います。がんばりまーす!

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