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友人が残してくれたもの

T大学の山口先生が、研究室に立ち寄ってくださいました。山口先生は、情報工学がご専門で、コンピューター・グラフィクスの"アルゴリズム"が研究テーマであるらしい。。。「え?アルゴリズム?。。。」って思ったものの、「それって何ですか?」って質問できなかった気弱な文系satchyは、家に帰ってから辞書でalgorithmを引いてみました。「アルゴリズム→一定の種類の問題を解くための特定の操作。一般に計算法、問題解決のための段階的手法」。。。。うーん、何だかよくわかりませんけど、コンピューター・グラフィックスとは計算の世界らしい。。。ということだけはわかりました。(え?辞書に書いてあることそのままじゃんって? トホホ。。。)

こんな山口先生、たぶん学界ではものすごく力のある学者さんだと思うんだけど、とってもフレンドリー、そして、学生思いで熱い教育方針を持っているところが私は大好きで、会ったとたんにファンになってしまいました。情報工学というワタクシにとって未知の世界に、こういう素晴らしい先生がいたんだ、というのはとても新鮮な発見でした。

この出会いのきっかけを作ってくれたのは、昨年9月に31歳という若さでこの世を去った友人でした。東京に出てきたばかりの私のことを気遣って、お茶に誘ってくれたり、パーティーに呼んでくれたり、彼女の存在がなければつらい1年目を乗り越えられなかったかもしれない、、、それくらい彼女は大きな存在でした。山口先生は、そんな彼女の元指導教授。2004年夏、彼女の自宅で開かれた「みんなで調布の花火大会を見ようパーティー」で、先生と知り合いました。

その後、山口先生と再会したのは、昨年9月の友人のお葬式でした。悲しみで途方にくれている私の隣で、決して涙は流さず、友人にまつわる楽しいエピソードを一生懸命話してくれました。自分が10年近くかけて育ててきた教え子を失うことは、先生にとってもつらいことでまた無念でもあったに違いないのに。

私と友人は研究室をシェアしていたのですが、彼女が使っていたコンピューター、読みかけていた本を目にして、私は、悲しみ以上に、夢をあきらめざるを得なかった彼女の無念さを思って、震えがとまらなかった。そして、今、自分が生きていられること、夢に向かって頑張ることができることに、改めて感謝しなくてはいけないと思った。頑張るということは、私にとって生きるということで、それは死によってのみ砕かれる業であり、夢であると。

友人は、生きることの意味を教えてくれたと思います。そして、山口先生の存在は、友人が残してくれた大きな財産だと思っています。

今日のブログは、何だかちょっぴり悲しいトーンになってしまいました。ごめんなさい。友人の死から半年が過ぎて、私もようやく、彼女の死を客観的に語れるようになりました。ブログに書くことで、自分の中で気持ちが整理されて、改めて友人にお礼を言えるような気がしたので。。。

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コメント

ご友人をなくされた事・・・悲しい事があったんですね・・・・
はも、老人ホームで仕事をしているので、「死」という現実といつも向き合っています。お年寄りなので、さっきまで笑って話していたのに、突然亡くなったりする方もいらっしゃいます・・・・後から、後悔しない為にも「その時その時の関わりが大切なんだ!」と、自分に言い聞かせています・・・・

投稿: タロママ | 2006年4月15日 (土) 21:31

タロママさん、ありがとうございます。
実は、身近な人の「死」に直面したのはこれが初めてだったんです。いい歳をして恥ずかしいのですが、友人が死んでしまったという事実とどう向き合えばいいのか、自分で処理ができずしばらく苦しみました。「途方にくれる」という言葉は、まさしくこういう状態のことをいうんだな、とも思いました。
大切な人を失うという悲しみが、これほどに根深いものであることを生まれて初めて知りました。そして、人生は有限であり、だからこそ、今このとき一瞬一瞬を大切に生きなければいけないんだ、、、そう思うようになりました。タロママさんが書いてくださったコメントの意味も「本当にその通りだ」と思って納得しながら読ませていただきました。

投稿: satchy | 2006年4月17日 (月) 17:48

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