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人工言語の美しさに魅了される

仕事の帰り、T大学の山口先生のところに遊びに行ってきました(4月13日のブログに登場した先生です)。遊びに行く、、、というと何か語弊があるかもしれませんが、正確に言うと、ある人のグラフィクスの作品を見せてもらうことが訪問の目的でした。

その作品とは、OHPシートに印刷されたAという画像とBという画像を2枚重ねると、Cという全く異なる画像が浮き上がる、、、というものです。具体的に私が見たものは、「少女の顔」が印刷されたOHPシートと、「バラの花」が印刷されたOHPシートで、この2枚のOHPシートを重ねると、「猫の顔」が現れる、、、という作品でした。

印刷された画像というのは、よく見ると、細かい「点」が集まって作り出されています。そして、それぞれの「点」の配置と濃度により、全体の画像が完成しています。つまり、2枚の異なるOHPシートを重ねることで、「点」の配置と濃度が変化し、別の画像が完成する、という原理です。

(って説明でいいのかな。「その説明はちゃうやろっ」て専門の方からは突っ込まれそうですけど。。。)

この「点の配置と濃度」は、コンピューターによる緻密な計算の結果、生み出されるものだそうです。そして、コンピューターに「こういう計算をしなさい」という指示を出すのが「人工言語(プログラミング言語)」と呼ばれるものです。

「人工言語(プログラミング言語)」は、コンピュータに命令を出すために作られていて、コンピュータが曖昧さなく解析できるように設計されています。多くの場合構文上の間違いは許されず、人間はプログラミング言語の文法に厳密にしたがった文を入力しなければなりません。一つでも間違いがあると、人間が意図していたプログラムは実行されません。

「人工言語」に対して、私たちが日常用いている「自然言語」があります。「自然言語」の文法規則は、プログラミング言語にくらべてはるかに複雑で、例外も多いと思います。多くの人に利用される結果、時代の流れと共に、誤用や流行が生まれ、その結果、意図せざる形で変化していくのも「自然言語」の特徴です。それに対して、「人工言語」には、時代と共に変化するあやふやさは一切ありません。言語設計者の意図と作業によってのみ、変更される緻密さがあります。

以上、今日、山口先生から教わったことをまとめてみました。「言語のしくみ」に興味があって、言語学という分野に進んだsatchyですが、これまで「自然言語」について考えることはあっても、「人工言語」について考える機会は全くありませんでした。それだけに、今日発見した「人工言語の緻密さ」に素直に感動してしまいました。移ろいやすいこの世界に、これだけの堅固さと論理性を持つものが存在することを知り、その美しさに魅了されてしまいました。

実は、昨年から「論理学」の勉強を始めたのですが、「人工言語」を学ぶことで、直接的ではないにしても何らかの相乗効果が生まれるのではないか、、、という気がしてきました。自分の「論理思考能力」にも磨きがかかりそうな気が。。。山口先生も、「人工言語を勉強したほうがいいよ」とアドバイスしてくださったし、プログラミング言語(Java)の勉強を開始することを決意しました。。。!! まずは、大学のメディアネットワークセンターの授業のもぐりから始めようと思います。

予定外だったのですが、今日は山口先生に大学で3時間近く、レクチャーしていただきました。。。(その後、下北沢の居酒屋でもレクチャーは続いた) さすが、山口先生、文系の人にも分かりやすい言葉で丁寧に説明してくださいました。しかも、ご自分が授業で使われているパワーポイントまで出してきてくださり、途中からsatchyは、先生の授業を受ける学生(理解のひじょーに遅い落ちこぼれ学生)のようになってしまいました。。。(笑) でも、山口先生って本当に説明が上手で感動してしまいました。先生のゼミは、文系出身の学生が多いことでも知られているらしいのですが、その訳がよく分かりました。こんな先生に10年前に出会っていれば、satchyも今頃は理系で活躍できていたであろう。。。などと思ってしまいました。(え?出会っていてもそれは無理やったやろうって? 。。。 そやね あの数学の成績では。。。)

全く違う分野の方とお話しすると、自分の世界が広がっていく感じがします。特に理科系の方のお話は、A=B、B=CゆえにA=C...みたいな一本筋の通ったロジックと明確さがあって(文系ではあまり見られない)めちゃ刺激を受ける!

Todai_komaba_campus_002 T大学キャンパス内のポプラ並木。爽やかな新緑の季節を思わせる風景。明日から5月ですねー。

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» C言語 [Styling GARDEN]
トラックバックさせてもらいました。 C言語はハードウェアレベルでの操作ができます。勉強される際に参考にしてください。 [続きを読む]

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