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KATEでびゅー

「関東甲信越英語教育学会研究紀要 KATE Bulletin」に、私の論文が掲載されることになりました。昨年末に二人の審査官からのフィードバックが届き、修正版を一月初旬に提出、本日、「正式に採用」との返事が届きました。よかったーー!

論文のタイトルは"Japanese students' argumentative essay in English: Characteristic weaknesses and developmental factors"(日本人学習者の英語による論証文 ~特徴的弱点と発達要因について~)

argument(理由を挙げて自分の意見を論理的に主張すること)は今の私の研究テーマである。米国を含む西洋諸国は、よく"argument culture"と呼ばれ、学校や家庭でも、はっきりと意見を持ち(have a mind of one's own)、きちんとした理由を述べる(make a case)ように教育される。授業ではディスカッションが頻繁に行われ、子供たちは小学校から自分の意見を論理的に述べる練習を重ねる。

ところが、日本では、「教師の言うことは聞くものだ」という風習があって、授業では一方通行になることが多く、ディスカッションが行われることはほとんどない。また、社会でも反論すると失礼になると思って躊躇することがあったり、argumentの土壌そのものができていない。

さらに、米国が「論理」を好む文化だとすれば、日本は、「感情」や「倫理」を好む文化だといえる。レトリックには次の3種類がある。(1)ethos (イートス): 常識、道徳観、(2) pathos(パトス): 感情、(3) logos (ロゴス): 論理性、このうち、日本語のレトリックは、(1)のethosや(2)のpathosを重視してきたために、(3)のlogosが発達しなかった、と言われている。

日本人が書いた英語論文は、抽象的で分かりにくい、といわれることがあるが、原因の一つとして、上で述べたような日本のargumentの土壌の欠落があるのかもしれない。しかし、原因はそれだけなのだろうか。また、日本人の論証に問題があるとすれば、論証のどの部分が問題なのだろうか、、、こうした問題意識から、この研究テーマに取り組むことになったわけです。もし学生の書いた論文に共通の弱点が見出せたら、それは今後のライティング指導の改善に役立つかもしれない、というのがこの研究のjustificationです。

去年の8-9月は、学生の書いた論文をひたすら分析。とにかく、毎日毎日。。。正直、ウツになりそうな時もありました~。でも、それを乗り越えないと、何も得られないわけで。今日めでたく「採用」の結果をもらえてほんとにうれしいです☆ 

3月中旬に出版されます。一人でも多くの方に読んでいただいて、フィードバックやコメントをいただけたら嬉しいです。

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