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自分の内側に力を備える "inner poise"

自分の内側に力を備える」。"Building up inner poise"

ある先生が著書の中で言っていた言葉だ。私がいつも目標にしていることでもある。その力とは、知識でも専門の技能でも精神力でもなんでもいい、「内側に」というところが大事で、それだと外から奪われることはほとんどなく、いざという時に役に立つ、という意味だ。つまり、究極、強い人間になりなさい、というのがこの言葉のメッセージなのだろう。

そしてもう一つ、この「内側に」という言葉が伝えていることがあると思う。それは、力はあるが「決して押し付けないwithout imposing)」という相手に対する敬意である。つまり、「内側に力を備えた人」というのは、決して権力をふりかざして自分の意見を押し付けたり、相手の領域に土足で踏み込んできたりしない人のことだ。「相手のことをいつも注意深く見守っている。しかし決してでしゃばらない。」これは特に個人対個人の領域においてはとても大事なことではないかと私は思っている。

しかし、社会的地位が高くなり、それなりの肩書き(~長や~教授など)がつき始めると、力を内側に秘めるのではなく、外側へ外側へと前面に出したがる人が増えるような気がする。職場などヒエラルキーが当然のごとく存在する領域では、ある程度は仕方ないのかもしれないけど、相手に非対称を強制したり意識させたりする関係はよくない、と私自身は感じている。

「自分の内側に力を備えた」人というのは、支配・被支配という関係を前面に出してそれを相手に押し付けるのではなく、相手に敬意をもって接し、常にsymmetry(対称)の関係を保とうと努力できる人だと思う。これは簡単なことではない。が、究極強い人間というのは、権力をふりかざすことなく、"without imposing"の状態で人とかかわり、人に助言し、人を指導し、人をまとめられる力をもっているんだと思う。そして、人を愛し敬意を払える優しさも備えている人なんだと思う。

なんてことを書いたのは、力関係で自分を無理やり削ったり折り曲げられたりするのが、最近もうほんとに嫌になってきたからです。もう私の領域に踏み込んでこんとって!って言いたいことがあるんですよ。「パワフル」という言葉は、外国ではストレートな褒め言葉として使われているらしいけど、何でもかんでも自分の考えを相手にimposingすることが果たして褒められることなんでしょうかね。

私が理想とする「パワー」は、支配・被支配とは無関係のところにあるパワーなんやけど、これって理想でしかないんかなー。。。でも、私は、外側ではなく、内側で、ちょっとやそっとじゃ崩れることのない強くてたくましい究極の強さを築き上げていきたい、と思うのです。

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