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英語のロゴ入りTシャツ

英語のロゴが入ったTシャツやジャケットは、今や、普通にどこのショップでも売られている。何となくかっこいいので、何が書いてあるのか、プリントされている文字の意味なんてあまり考えずに買う人が多いと思う。そう、今や、服にプリントされた英語ロゴは「言語」というよりは一つの「デザイン」として認識されているのだ。

しかし、この英語ロゴ入りシャツの着用は受験生には要注意事項であることを知った。この前、センター試験の監督をして初めて知ったのだが、センター試験では、「英語の文字がプリントされた上着を着用してはならない」という決まりがあるらしい。「受験上の注意」というbrochureを見ると、ちゃんとそういう記述がある。

しかし、今や普通に流通している英語ロゴ入りシャツ。英語の試験でカンニングに使おうなんて考える受験生は果たしているのだろうか。。。が、Rule is rule. 試験監督は、英文字がプリントされた服を着ている学生がいないかどうかちゃんとチェックしないといけないのだ。そして、見つけた場合、学生のところに駆けつけ次のように言う。(1)「脱いでください」 or(2)「上着を着て文字が見えないようにしてください」。。。

200人ほどが入る大教室。見渡すと、いるわいるわ。。。英文字が入ったトレーナーやジャケットを着ている受験生。主任の先生はイギリス人なだけに、日本人以上に過敏になっていた。そして、一人ひとり注意しに回っていた。

しかし、プリントされている文字はというと、

"Good Morning"(おはよう)  

"Let's go"(行きましょう)  

"Surfing" (サーフィン)

"New York"(ニューヨーク)

といったもの。これらの単語が他の受験生に見えたとしても一体何の役に立つんだろう。。。そのイギリス人の先生は、「もし読解がニューヨークについての話だったら、不正が起きる」なんて言ってたけど。服にNew Yorkって書いてたって何も役には立たへんと思うんだがなぁ。が、Rule is rule. 一応、脱いでもらうか上着で隠してもらうかお願いする。言われた受験生は「は~?おまえバカじゃないの?」って表情でこちらを見つめていた。。。

服にプリントされた英語ロゴってこうやって見るとおもしろいですよね。Good Morningって。。。なんでそれプリントするわけ?それに、Let's goって。。。どこ行っちゃうわけ?Surfingって。。。なぜ冬用のセーターに無理してサーフィンって書くわけ?

でも、私も英語ロゴ入りシャツは結構持ってます。去年、UNTITLEDで買ったTシャツには"Love is Blind"(愛は盲目)とプリントされていて、何だか恥ずかしーーと思ったんだけど、全体のデザインがかわいくて買ってしまった。職場にもスーツのインナーとして着て行くことが多かったんだけど、ネイティブの先生に見られたら恥ずかしいなー見られないようにせなあかん、なんて思っていると、ある日、一番見られたくなかったオーストラリア人の先生(real Aussieって感じの)とばったり廊下で出会ってしまった。そして、予想していた通り、その"Love is Blind"を突っ込まれてしまった。

そのオーストラリア人の先生は突っ込みを入れた後で、「椎名林檎の"Love is Blind"という曲を知っているか」と質問してきた。知らない、と返事をすると、とってもいい曲だから聞いたらいい、と言って研究室に戻り、CDを持ってきてくれた。Tシャツのロゴから始まって、椎名林檎にまで話が発展するとは。服にプリントされた英語ロゴは、時に、topic developmentにも役立つものなんだなー。

ちなみに、海外でも外国語のロゴ入りシャツは人気である。オーストラリアでは日本語のロゴ入りシャツがはやっている。「鷹」とか「薔薇」とか複雑な漢字をcoolだと思うらしく、シャツだけでなくtatooを入れているAussieをよく見かけた。でも、一番、びっくりだったのは、「味噌汁」というロゴ。白いTシャツに茶色の文字でプリントされていた(味噌汁だけに茶色か)。たぶん、意味を知らずに着ていたのだろう。"Let's go"に負けない勢いである。たかがTシャツロゴ、されどTシャツロゴである。

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